生きて世界を見て廻る

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1章 13節 緊急クエスト

一行がギルトに入ると普段酒や飯を食べて騒いでる冒険者達の声は聞こえず、険悪な雰囲気が漂うのと、小声で話すのがいくらか聞こえる程度だ。
「ああ来たか、話は聞いてるよ」
入って早々にギルトマスターから声をかけられた。
「そうですかじゃあ話は早いですね」
「な…なあマスターどうすんだよ」
「ジェイク…まずは落ち着け」
「おち…落ち着いていられるかよ!魔王軍だぞ!まだ彼女出来てないのに!死んでたまるかよ!!」
「話を勝手に広げるな…まだ死ぬと決まった訳じゃない」
マスターは慌てるジェイクを押さえる。
「マスター!言われた通り地図を持ってきました!」
受付奥からアイリーナさんがやって来て持ってきた地図を机に広げる。
「おおアイリーナありがとさん、あーと…ここがネール王国で正面の門そしてそこから平原が広がり…森があり…と…」
マスターはペンを持ち独り言を呟きながら書き足していく。
「マスターさん敵はどっからくるかな」
「ああ君はサナ君か、君は比較的に落ち着いてるのか」
「まあ焦ってもしょうがないから」
「面白い子だ、敵は多分正面から来ると思うぞ周りが平原で囲まれているから正面の森から進撃してくる以外ないと思うぞ裏の門の方は森も何もないからな」
「マスターこの事はネール王もご存知ですか?」
「ああそれは内の者に頼んだから時期に伝わるだろうな」
「今の戦力で足りるのかしら」
「国からも応援が来ればいいが…」
「今は上位の冒険者はいないっていうのに…」
何人かの不安の声が聞こえてくる。
「うむ…よし緊急クエストを発令する!!今から一週間後魔王軍交戦!怖い者は逃げても構わない!むしろ逃げた方が良いのかもしれない!敵の戦力は未知数!だがそれでも戦ってくれる者は今から5日後にここに来てくれ!判断は各自で任せる!では解散!」
マスターの言葉にすぐに逃げ出す者が数名その場で固まる者は数名で場は静まった。
「ルート、どうする?」
「どうするって…行く宛もないしな…」
「じゃあ参加?」
「だな」
(本当は少し魔王軍に興味があるとか…言わない方ががいいよな…)
「なあアニス、アニスはどうしたい?」
「え…私ですか…えぇと…私も戦います…やられたままじゃ嫌なので…ですが私が戦力になるか…」
「大丈夫、俺たちも全然戦闘はからっきしだから」
「ルートだけ、ね」
「なんでそんな事…」
「なんだろこう言うのも難だけど、俺は戦うべきなんだって思っただけ、なんでだろおかしいな」
「異常者…」
「はいそこうるさいよ」
「あはっあははは!」
「アニスまで!」
「ルートさんって変な人ですね」
「と…とにかく!体力作りとか色々出来ることをやっておこう!たった一週間じゃ気休め程度だろうけどやらないよりいいだろ?」
「そうだね」
3人は、町を出て特訓へと励んだ。




投稿遅れてすいませぬ…書きたかったり書きたく無かったりで波があってですね…ええ……
ごちゃごちゃで分かりづらいと思いますが…頑張って見てください(おい)急展開ですがここから盛り上げられたらな?みたいな?

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