生きて世界を見て廻る
1章 12節 宣戦布告
クエストの次の日2人はギルドへと向かっていた。
朝方の太陽が眩しい光に包まれた町はまさに陽気と言うのがふさわしいだろう。
そしてギルドの扉を開け受付のアイリーナさんの元へ行く。
「おはようございます!アイリーナさん!」
「おはよ」
「あ!おはようございます!2人共!しっかり眠れましたか?」
「何とかね」
「そうだ!マスターから伝言があるのでお伝えしますね」
「はいはいなんでしょう」
アイリーナさんは1つのメモ紙を出す。
「えぇと、昨日の件だが早速いい奴が見つかったから教えてもらえ奴には言ってあるから大丈夫だ、強くなれよ、だそうです」
「雑…」
「雜…だけど早いな…」
「そうですね昨日あの後すぐに決まりましたから」
「はりきってるなぁ」
そんな事を話していると突然後ろから話しかけられる。
「あなた達でしょ?マスターから特訓を頼まれたのは」
「お!また会ったな!」
「やあ」
振り向くとそこには、ジェイク、ソーラ、ギルバディ、ラコの姿があった。
「あなた達は…この前の」
「マスターに頼まれたんでな、新人の指導を頼むって」
「まあここで話すのもあれだからとりあえず町の外の平原に行くか」
「分かりました」
一行はギルド後にし、町の外へと向かった。
「じゃあ早速始めるがまずは体作りからだな、とりあえず走り回るか」
「走る?武器じゃなくて?」
「剣振るのだってやっとでしょ?だからよ」
「あそこにある木に触ってここまで戻るこれを3回だなまずは」
「じゃあルート先行ってるね」
「あ!ちょま!」
サナはルートを置いて先に走り出した。
「くそ…後で覚えてろよ…」
3回終え先に戻ったのはサナだったまだまだ余裕があるように見えたそして数分後にルートが戻ってきた、サナとは比べ物にならないくらいバテバデだった。
「はあ…はあ…疲れた」
「まだ行けそうだね」
「サナ…お前鬼か…」
「じゃあ次は腕立て伏せだね」
「え…」
膝に手を置きつつ休んでいたらギルが次の指示をだす。
「50回3セット」
「いや数じゃなくて」
「はいスタート」
その声と同時にサナは腕立て伏せを始める。
「ちょと待てーい!」
そんなこんなでこの後腹筋、スクワットをやらされた。
「良しとりあえず休憩だな」
「やっと…」
「どうだ調子は」
「しんどいです」
「そうかそうかてかお前さんその喋り方どうにかなんねぇか」
「どういうこと?」
「もっと砕けた話し方は出来ねぇのか?そんなんじゃなめられるぜ」
「あ…ああそうかそうだなわかった」
「分かればいいほら、水だ」
「あ…ありがとう」
ジェイクから水を受け取り飲む。
「そうやよ大丈夫だったのか」
「何が?」
「ゴブリン討伐だよ、捕まってる奴がいたって?」
「ああそうなんだよ、1人は助けたけど他がな」
「助けただけどもすげぇよ初めてのクエストで成功してさらに人まで助けてな」
「でもその人意識が戻らないんだ」
「どういうことだ?」
「わからないけど生きてはいるんだ」
「その人私に見せてくれないかい?」
ジェイクと話していると後ろからソーラが話に入ってきた。
「どうしたソーラ、何か気になるのか?」
「バカなジェイクには難しい魔法のお話だよ」
「バカじゃねぇ!俺だって強化魔法なら使えるんだからな!」
「はいはいわかったから黙ってて、ねぇルートその人に会わせてくれない?」
「構わないけど、今?」
「ええ今、もしかしたら重大なことになるかもしれないからね」
「分かった」
宿に戻りアニスがいる部屋へと入る、流石に6人いると少し狭さを感じる。
「ああやっぱり」
「やっぱり?」
「魔法がかけられてるわね」
「どんな魔法だ?」
「ちょっと待ってね」
ソーラは、杖を横に持ち集中する、すると杖の周りに赤い魔方陣が出るそしてアニスの体位まで広がった。
「解読の目  スペルアイ」
呪文を唱えた後魔方陣は消え、ソーラの目の前に魔方陣がメガネの様になった。
「伝達呪文の魔法がかかってるわね」
「伝達呪文?それはどんな魔法だ?」
「普通は鳥とかにかける魔法でね、相手の体の自由を奪いメッセージを伝える魔法よ」
「つまりメッセージを伝えないと解けないのか」
「そう言うことだけど宛先が設定されてないのよ」
「つまり?」
「メッセージだけあるの」
「聞けるのか?」
「やってみるわ」
ソーラはまた杖を構え集中する。
「これね」
ソーラの声と同時にアニスの口が開く。
「こんにちはネール王国の人達、私は魔王軍所属の将軍が一人のバードンと申します。
今回メッセージを送らせて貰ったのは他でもありません、そうネール王国を潰しに来ました。
大丈夫今すぐって訳じゃありませんこのメッセージが見つかってから1週間後でどうでしょうか?それくらいなら逃げる準備ができますね?まあ逃がしませんけど、戦うのも自由です魔王様からは皆殺しでとの事ですのでね。
ではでは、有意義にこの1週間をお過ごし下さいね」
メッセージの後しばらく静まりかえる。
「これはまずいな」
「そうだね僕はこの事ギルドマスターに伝えてくるね」
「私も行く」
そう言ってギルとラコは部屋を出ていった。
「どうするのルート」
「どうするって…戦うしかないだろ」
「分かったじゃあ特訓しないとね」
「おいおい理解早くね?」
「私も理解したよジェイク」
「ソーラまで」
「とにかく慌ててもしょうがないからね」
「そうだなサナ、てか魔法が解けたなら起きるかな?」
「そうね、今魔法を解くわ」
再びソーラは杖を構える。
「魔法解除  ブレイクスペル」
するとアニスの体についていた魔法陣が浮かび上がりパリンと砕けた。
「これで大丈夫ね」
ソーラが解除したことによりアニスが目を覚ました。
「う…うぅ」
「大丈夫か?」
「ここは…?」
意識朦朧なアニスに現状を教える。
「そうだったの……」
「ああだからとりあえず面倒を見ることになったからよろしく、俺はルートだ」
「よ…よろしく…」
「おいおいとにかく今はあれをどうにかするか考えようぜ」
「そうだけどねジェイク、あんただけ考えても意味がないのよ」
「そうだよまずはギルトに行こう」
「わかったよ…」
「どうする?アニスは来るか?」
「うん行く」
「私が肩を貸すよ」
「ありがとう」
サナはアニスを立たせギルトへと5人で向かった、
その足取りはとても軽くは無かった。
朝方の太陽が眩しい光に包まれた町はまさに陽気と言うのがふさわしいだろう。
そしてギルドの扉を開け受付のアイリーナさんの元へ行く。
「おはようございます!アイリーナさん!」
「おはよ」
「あ!おはようございます!2人共!しっかり眠れましたか?」
「何とかね」
「そうだ!マスターから伝言があるのでお伝えしますね」
「はいはいなんでしょう」
アイリーナさんは1つのメモ紙を出す。
「えぇと、昨日の件だが早速いい奴が見つかったから教えてもらえ奴には言ってあるから大丈夫だ、強くなれよ、だそうです」
「雑…」
「雜…だけど早いな…」
「そうですね昨日あの後すぐに決まりましたから」
「はりきってるなぁ」
そんな事を話していると突然後ろから話しかけられる。
「あなた達でしょ?マスターから特訓を頼まれたのは」
「お!また会ったな!」
「やあ」
振り向くとそこには、ジェイク、ソーラ、ギルバディ、ラコの姿があった。
「あなた達は…この前の」
「マスターに頼まれたんでな、新人の指導を頼むって」
「まあここで話すのもあれだからとりあえず町の外の平原に行くか」
「分かりました」
一行はギルド後にし、町の外へと向かった。
「じゃあ早速始めるがまずは体作りからだな、とりあえず走り回るか」
「走る?武器じゃなくて?」
「剣振るのだってやっとでしょ?だからよ」
「あそこにある木に触ってここまで戻るこれを3回だなまずは」
「じゃあルート先行ってるね」
「あ!ちょま!」
サナはルートを置いて先に走り出した。
「くそ…後で覚えてろよ…」
3回終え先に戻ったのはサナだったまだまだ余裕があるように見えたそして数分後にルートが戻ってきた、サナとは比べ物にならないくらいバテバデだった。
「はあ…はあ…疲れた」
「まだ行けそうだね」
「サナ…お前鬼か…」
「じゃあ次は腕立て伏せだね」
「え…」
膝に手を置きつつ休んでいたらギルが次の指示をだす。
「50回3セット」
「いや数じゃなくて」
「はいスタート」
その声と同時にサナは腕立て伏せを始める。
「ちょと待てーい!」
そんなこんなでこの後腹筋、スクワットをやらされた。
「良しとりあえず休憩だな」
「やっと…」
「どうだ調子は」
「しんどいです」
「そうかそうかてかお前さんその喋り方どうにかなんねぇか」
「どういうこと?」
「もっと砕けた話し方は出来ねぇのか?そんなんじゃなめられるぜ」
「あ…ああそうかそうだなわかった」
「分かればいいほら、水だ」
「あ…ありがとう」
ジェイクから水を受け取り飲む。
「そうやよ大丈夫だったのか」
「何が?」
「ゴブリン討伐だよ、捕まってる奴がいたって?」
「ああそうなんだよ、1人は助けたけど他がな」
「助けただけどもすげぇよ初めてのクエストで成功してさらに人まで助けてな」
「でもその人意識が戻らないんだ」
「どういうことだ?」
「わからないけど生きてはいるんだ」
「その人私に見せてくれないかい?」
ジェイクと話していると後ろからソーラが話に入ってきた。
「どうしたソーラ、何か気になるのか?」
「バカなジェイクには難しい魔法のお話だよ」
「バカじゃねぇ!俺だって強化魔法なら使えるんだからな!」
「はいはいわかったから黙ってて、ねぇルートその人に会わせてくれない?」
「構わないけど、今?」
「ええ今、もしかしたら重大なことになるかもしれないからね」
「分かった」
宿に戻りアニスがいる部屋へと入る、流石に6人いると少し狭さを感じる。
「ああやっぱり」
「やっぱり?」
「魔法がかけられてるわね」
「どんな魔法だ?」
「ちょっと待ってね」
ソーラは、杖を横に持ち集中する、すると杖の周りに赤い魔方陣が出るそしてアニスの体位まで広がった。
「解読の目  スペルアイ」
呪文を唱えた後魔方陣は消え、ソーラの目の前に魔方陣がメガネの様になった。
「伝達呪文の魔法がかかってるわね」
「伝達呪文?それはどんな魔法だ?」
「普通は鳥とかにかける魔法でね、相手の体の自由を奪いメッセージを伝える魔法よ」
「つまりメッセージを伝えないと解けないのか」
「そう言うことだけど宛先が設定されてないのよ」
「つまり?」
「メッセージだけあるの」
「聞けるのか?」
「やってみるわ」
ソーラはまた杖を構え集中する。
「これね」
ソーラの声と同時にアニスの口が開く。
「こんにちはネール王国の人達、私は魔王軍所属の将軍が一人のバードンと申します。
今回メッセージを送らせて貰ったのは他でもありません、そうネール王国を潰しに来ました。
大丈夫今すぐって訳じゃありませんこのメッセージが見つかってから1週間後でどうでしょうか?それくらいなら逃げる準備ができますね?まあ逃がしませんけど、戦うのも自由です魔王様からは皆殺しでとの事ですのでね。
ではでは、有意義にこの1週間をお過ごし下さいね」
メッセージの後しばらく静まりかえる。
「これはまずいな」
「そうだね僕はこの事ギルドマスターに伝えてくるね」
「私も行く」
そう言ってギルとラコは部屋を出ていった。
「どうするのルート」
「どうするって…戦うしかないだろ」
「分かったじゃあ特訓しないとね」
「おいおい理解早くね?」
「私も理解したよジェイク」
「ソーラまで」
「とにかく慌ててもしょうがないからね」
「そうだなサナ、てか魔法が解けたなら起きるかな?」
「そうね、今魔法を解くわ」
再びソーラは杖を構える。
「魔法解除  ブレイクスペル」
するとアニスの体についていた魔法陣が浮かび上がりパリンと砕けた。
「これで大丈夫ね」
ソーラが解除したことによりアニスが目を覚ました。
「う…うぅ」
「大丈夫か?」
「ここは…?」
意識朦朧なアニスに現状を教える。
「そうだったの……」
「ああだからとりあえず面倒を見ることになったからよろしく、俺はルートだ」
「よ…よろしく…」
「おいおいとにかく今はあれをどうにかするか考えようぜ」
「そうだけどねジェイク、あんただけ考えても意味がないのよ」
「そうだよまずはギルトに行こう」
「わかったよ…」
「どうする?アニスは来るか?」
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