生きて世界を見て廻る

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第1章 ネール王国 1節 異世界へようこそ

「おお…これが異世界…」
転生した僕を一番に迎えたのは、眩しい太陽光だった、祠を背に目の前は見渡す限りの木、森と言うのが正しいだろうか。
「さてとまずは…」
貰った地図を開きながら現在地を確認する。
「ネール王国近辺の森らしいな…おっ!あれじゃないか?」
地図で確認した限り祠は、かなり高い位置にあるため、ネール王国の位置が確認出来たのだ。
「そんなに距離はなさそうだから行くか」
祠の前は崖なので回り道をして、下る事にした。
「近くには川もあるみたいだな言ってみるか」



ある程度進み川が見えてきた。
「おっ!あったあった」
川に近づき水をのみ口を癒し顔を洗った、洗っている途中で水に反射した自分の顔が写った。
「これが僕の顔…前と比べ物にならないくらい整ってるな!」
この世界の顔のレベルは、日本と比べ物にならないことを理解する。
「あの赤髪の人も凄かったしなぁ」
そうして自分が異世界に来たことを再認識している間、後ろの草むらから物音が聞こえる。
ガサガサ!ガサガサ!
「なんだ!」
とっさに向いた先には狼?らしきものが1匹いた、まるで威嚇するように毛を逆立て、喉を鳴らす。
「狼…」
貰った剣を抜き構える。
「剣の使い方なんて知らないけど…見よう見まねだ!」
少しずつ狼は歩み寄る、1歩1歩近付く。
ガサガサ!ガサガサ!
近付く狼の後ろから増援の狼が4匹現れた。
「あ…無理だな、逃げよ!」
剣をしまい全力で川の流れる方へ下る、勿論狼もそれを全体で追いかける。
「異世界転生1時間位で死にたく無いよ!」
無我夢中で走り思い出す、自分が最後に走ったのはいつだっただろうかと…。
「てか以外と走れるもんだな!」
だが狼との距離は段々と縮まって行く、その距離は2mまで迫った。
「この先にあると信じて…」
とにかく全力で走った川を下った先には。
「じゃあな!ク○狼ども!!」
滝だった、中指を立てながら落下していく。
何mあるかなんてわからない、とにかく高かった、恐らく無事じゃすまないだろう、だが狼のごちそうになるくらいならマシだろうかな。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!助かるかぁぁぁぁぁ!これぇぇぇぇぇ!!」
最後に聞いたのは、自分の体が水面に叩きつけられる音だった。






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コメント

  • ハイイロチョッキリ

    続き楽しみにしてます!

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