抜かない私と抜けない僕

下の蠍

抜かない私5

静かでいい、今日は何故か私たち席持ちしか呼ばれなかったけど校内で自由に徘徊しといてって、
私はまぁ屋上で着ぐるみ姿でくつろいで……  
?!あれ?何者?
もしかして他校??
まぁ私には関係ないか



ギィィン!
?!はっ!寝てた……
みんな戦ってる、でも私には無理
だって……だって
でもあの量相手だと
「ホントにそれでいいのか?」
マサムネ……あなたにはわからないよね……
「いいえ、あなたと私は一心同体です、だから分かりますよ」
そうだったね……でもさ
ッ……あの時を思い出すから
「大丈夫ですよ……そもそも私は生物を切るのではなくその物の思いを断つ物ですよ」
でも!……あの時確かに
「あれは思念体です、正確には」
でも!……でも!!
「─とうにそれでいいのでしょうか?」
か、会長?!マサムネとの会話聞かれてないよね??
「会長……わたしはいい。と思う」
「相手は人を操ります、アナタの武器しか打破法は無いかと」
「っ!会長……知ってるんですね」
「生徒の事を知らない会長なんて居ませんよ」
「でしたら私が戦えない理由もわかるでしょ!!!」
「えぇ。お姉さんを救えなかった・・・・・・・・・・・からでしょ?」
「違うっ!わたしがわたしが……私が悪いの!!」
「違いますよ、あの事件に使われた凶器はナイフですよ?」
「でも……」
「あなた、本当は戦う事を恐れていて、ようやくそれをしなくて済む理由が出来たか─」
ペチン!
「勝手な事言わないで!」
「確かに言いすぎましたわ……では貴方の本心に聞きます。あなたはまた救える者を見捨てるのですか?」
そんな…でも
「私はアナタが羨ましいです。あの人に見られていて、それで親しくって…それでも妬んでるからってこんなこと言いません!私は単に─」
「私が誰と親しいのかわかんないけど、会長に何故妬まれてるのか分からないけど、確かにそれはわかります……」
「だったら!」
「もう少し時間をください……」

ねぇマサムネ私はどうしたらいいのかな?
1人怠惰で
「私はアナタが私を屠る凶器として使ってない今を見て安心しています、」
屠るって、私は殺し合いはしないよ
「あ、ええそうでしたね」
うん。それでマサムネ的には私はこのままでいいのかな
「そうですね、でも変わるのも必要かと。悩ましい限り」
やっぱりトラウマ姉の死を克服する
「戦うことを選ばれるのですね」
えぇ頭が痛くても、お腹が痛くても、また零れ落ちていくのを見るのは嫌だ
「さァ行きましょう」
うん、【意思を断つ不殺の刀マサムネ】みんなの元へ行こう。

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