抜かない私と抜けない僕

下の蠍

抜けない僕4

「僕は猪上、苗字にイノシシがあるのに貧弱で今もこうして天才剣豪家の高永君の後ろに隠れている。元を言えば僕が魔導戦士クマさんの限定グッズ(おひとり様ひとつまで)を高永君連れて2つ買おうとしたせいだ」
「なんで僕の心情を読んでるのさ」
やれやれ、学校帰りに街へ買い物に来たら操り人間ばっか。
目が虚ろで?手が前に伸びてて?
こえーよ。それに俺は武器なしと来た
操られてないのは俺と猪上とゾンビ人間みたいなやつらの真ん中にいる仮面の女くらいだ
「猪上、裏路地ってさ両方の壁に手と足を付ければ上に上がれるんだぜ」
「そ、それくらい知ってるよ!あ、」
「そーゆことだお前は逃げろ」
「え、でも高永君武器無いのにどうするの!」
「ホウキで戦うから大丈夫」
「ホウキって……あ、僕の刀貸すよ」
「いや、無関係に操られている人を倒す趣味はないから大丈夫だ。とりあえず逃げろ」
「う、うん頑張ってね」
よーし、お荷物は消えた
仮面の女を倒すか
「がぁぁ」
「うがァァ」
滅茶苦茶追いかけてくるな、ラチがあかん!
ハァハァ、ようやくまいたか
「よく、それを、逃げれた、思った?」
イントネーチャンの悪いヤツだぜ
「逃げる?お前を倒す為にまいただけだ」
ウオッ!危ねぇ、避けたはずなのに頬に赤い線が入った
「あなた、倒す?私を?今は、時期、違う」
「んだと!!」
「今日、様子見、今度、遊ぼ」
「おい!」
すると急に頭に衝撃を感じた
倒れざまに振り返ると巨漢が大きな太刀を振り下ろしていた
悲しながらここで意識が消えた。

「──丈夫ですか?大丈夫ですか?」
目を覚ますと目の前には生徒会長が居た
あれ?街中で
「街で買い物をしていたのですが途中調子を悪くしてしまいその、なんというか」
モジモジしながら腹を押さえてるあたり下痢か。
「い、いや〜最近怖い人ばっかですよね!僕みたいな善良市民はなんも抵抗出来ませんから!」
まぁある意味抵抗出来ずに倒されたのだが
「と、とりあえずお茶でもしますか?私この後暇なので」
生徒会長からの誘い。この人はボケ〜としているが少し怖いだけど可愛い!
「え!いいんですか!ぜ、あ。猪上は!」
「猪上君にはさっき会いましたよ、高永君は病院に運ばれましたが頑丈だったのでスグに出れましたと伝えました」
あれ?なんかおかしいな
俺に考える暇を与えずの勢いで会長に腕を引かれた
「さぁ行きましょう!」
ズッテン。俺を持ったまま転んだ為俺が覆い被さる形に
「あ、あの〜会長すいません!」
「え、えぇありがとうございます」
大抵の場合はあそこで上が惚けるが俺は違う!しっかり腕を引いて起こしてあげた
偉い!いい子!ついでに呪いも消してくれればなおよし!
「か、会長!こんな所に居たんですね!必要物品を買ったらスグに戻りますって言ったのに戻ってこないと思ったら……」
副会長……お前は要らん!
「あ、あすみしゃん?!こ、これは倒れてたうちの生徒が居たので!」
「倒れていた生徒ですか。ではその生徒の看病をしているべきでは?少し前から見ていましたがお茶に誘うなんて……私ですら誘ってもらったことないのに。私ですら」
なんだコイツ……副会長変えろよ
「あ、す、すいません!えっと高永君また今度ね」
「高永!次生徒会長に触れたら処すぞ」
おお怖い〜
「そ、そんなことしねーよ!」
生徒会長とほのぼのお茶をするのも楽しそうだったがアレ副会長が居るようでは楽しむにも楽しめない
結局生徒会長は副会長に引きずられ学校方面へ連れてかれた


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