抜かない私と抜けない僕

下の蠍

抜けない僕

おかしいな……
強いオーラを放つ女を見っけて勝負を挑んだら生徒会に捕まって何故か封印の儀を施されたし。
しかも厄介なのは封印の儀
種類がいくつもあるらしいが俺が施された物
は特に厄介なものだ、生徒へのストレスを削減するだのなんだで学校内で且つ放課であれば
死なない程度に戦っていいとかなんとか
で、そんな学校に居るのにも関わらず
俺の呪いは"戦闘意識が芽生えると死にも近しい激痛に見舞われる"だ
最悪だよ……
「おい!話を聞いてるのか?!!」
それもこれも目の前に居る副生徒会長のせいだ。
「話を聞いているのか?と聞いておるのだ!高永 堅騎!!」
あぁ〜あ!るせぇよほんと
「んだよ?!!」
「だから貴様は戦う事ができなくなったのだ!」
「知ってるよ!!」
「だが、そんな貴様に朗報をやろう。」
「朗報だと?!」
「貴様を十三席に任命する」
十三席ってマジかよ……
十三席ってのはこの学校にあるシステムの1つ席取り合戦の中で唯一座りたい人が居らず空いていた席だ
何故空いているのかって言うと
この国の元国王が13歳の頃に13人の暴徒に襲われた事から13は不吉と呼ばれるようになったのだ
だから席取り合戦で席に付ければ良い待遇を受けれるのにも関わらず十三席は空席だったのだ
「え、……なんでだよ!!!」
「お前が悪い、お前への罰だ」
「はァ?!!もういいわ!」
「おい待て、ただし貴様が学校に対しいい姿勢を見せるなら十三席ではなく空席の六席に格上げしてやろう」
「マジかよ…しばらく汚名は被るがいい話ではあるな」
「ただし十三席に居る間は封印の儀を解かぬ、そもそも席者を倒したらその席に座れるシステム上、刀が使えない貴様でもゆっくり暮らせるはずだ」
「た、確かにそうだな」
「では我々は仕事に戻る、貴様はもう帰れ。下校時刻を過ぎておる」
「は?マジじゃん」
こうして俺のいや、僕の真面目学校生活スタート(泣)
 


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