話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

自由気ままな最強パーティ!

水無月空

六十七話 最終決戦~中~

全速力で駆ける。
跳躍し、魔王に近づき魔剣グラムを振るう。
だが、避けられる、後方からミークと
ルシファーの雷閃が飛ぶ。
命中したところで大したダメージとは
ならないが、そこを嶽のL96A1の
7.62mm弾が襲う。
魔王の魔力の奔流に弾丸は逸れ、当たらない。
「攻撃してもしても決定打がねぇな!」
「ほんっとにめんどうね!」
そこに、魔王の魔法が飛ぶ。
4つの魔力の塊が全てミークめがけて飛んでゆく。
「ルナ!」
「もちろんですよっ!」
ルナの聖鎧アイギスと能力が
魔法に打ち勝ち、消滅する。
こちらが人数の差からなんから
圧倒的に有利なハズなのだが、
魔王に勝つことがまだできない。
最初は魔王の魔力切れを狙って
持久戦に持ち込んだのだが、
2時間続いたものの未だに切れることがない。
切れる気配すらないのだ。
何故だ、ミークですら魔力を消耗して
額に脂汗を浮かべているというのに
魔王と言ったらまだまだ余裕のありそうな顔だ。
何故だ、不思議でならない。


ミークside
何故、魔力切れを起こさないのかしら。
ふつーあんな大魔法を連発して
あんな余裕そうな顔してるだなんて。
思い出しなさいミーク。
大魔法をするときの魔法使いを。
私は魔力量が多いから1人でするけれど


問:普通はどうする?
解:大人数でする。


問:では、一般人が大魔法1人でする時は?
解:触媒か装置を使う。


問:触媒を魔王は持っているか?
解:持っていない。


はっ!そういうことか。
装置をどこかに置いてあるのね。
装置の配置は大抵部屋の隅に置くはず。
もしくは、この部屋の外。
そして、この部屋に結界か何か展開して
魔王に魔力を供給しているのね。
じゃぁ、あとはそれを壊すだけ。
『エクスプロージョン』
部屋の隅を爆裂させる。
「ふふふっ、気付いたようだな。だが、
その程度で壊れるようなものは使っておらんよ」
やっぱり。もっと上位の魔法か…。
それとも、なんらかの結界を張ってあるのか。
いや、後者はないとみていいかな。
魔王の口ぶり的にも。
「みんな、ちょっと時間つくって!」
「あぁ、なんか考えがあるんだろうな!」
「もちろんよ、天才魔法使いを舐めないでよね」
禁呪の詠唱は……たしか。
「我に力を与えよ、全能の神ゼウス。
我は神託の巫女なり、全てを無に帰す力を
なに者にも止められない力を与えたまえ。」
『ゼウス・ライトニング・アポカリプス』
黒の雷が幾重にも束なり漆のような光沢を帯びる。
魔法が強すぎて私の腕までダメージを受けそうだわ。
腕を振り下ろすと、部屋の隅に命中する。
「ちょっ、なんつー魔法を部屋の隅に
打ち込んでんだよ!バカなの?!ミーク?!」
「これでいいのよ、これで!」
ほら、魔王の顔をみなさいよ。
あの私を睨み殺す勢いだわ、殺意が…
あっ、やっば。怒ってる。
「た、祐くん!頼んだわ!」


祐side
えぇ?!あとは頼むって言われても。
何がなにやら……理解が追いつかない……
まぁ、いいか。魔王を倒せばいいんだから。
「じゃぁ。今度は俺のために時間くれ!」
「させぬわ!」
魔王もさすがにヤバいのか魔法の連発。
そして、二重詠唱の身体強化などなど。
魔力の許す限り俺らを攻撃してくる。
無理攻めになってしまうが、俺の力を
一撃にぶつけるべきだろう。
魔王は跳躍、嶽の背後をとり攻撃。
だが、さすが嶽。身を反転させて
腰から抜いた天叢雲剣を振るう。
なんで、魔王はあの距離を回避できるのか。
龍殺しか。ここぞと言う時なんだろうな。
なんだよ魔王。素手で掴みやがった。
くそぉ、力を溜めてて動けねぇのが
すっごくもどかしい。
今すぐ嶽を助けたい、あれはヤバい。
ミークは魔力切れ直前、
ルシファーが頼みだ!ルシファー!
『ポクリフェン』
転移し、嶽を魔王から奪う。
だが、魔王は追撃をする。
なんだよ、一人一人潰していくつもりか。
それを俺に見せつけて。
「まだ…か?…た、祐……」
もう少し、もう少し待ってくれ。
「どうだ英雄よ、仲間が苦しんでおるぞ?」
すでに仲間は、みんな立つのがやっと。
さっきまではあんなに元気だったのに。
早く、もっと脱力して。焦らず、急げ。
「ぐはぁっっ」
嶽の悲鳴。
しかし、魔王は俺を狙わない。
あいつはそういうやつだ。
これは賭けだったが、運が良かった。
問答無用で溜めを作らせないやつじゃなくて
よかった。
もうすぐだ。みんな、待たせたな。


「あぁ、やっとだ。やっと溜まりきった。」
「我も全力を、尽くそう、この一撃に賭ける。」
より一層魔王の魔力が膨張し濃くなる。
空気が、重い。気を抜こうものなら死ぬ。
1対1の一本勝負。次はない。
8秒間の全力の溜めを1秒間に圧縮。
その力を脚に1割残りを全て拳に乗せる。
魔王自身もそのつもりのようだ。
あとは互いの魂のぶつけ合い。
魂を乗せた拳は強い。
どちらも魂を乗せたのならば、
あとは魂比べ。どちらの意思が強いかだ。
拳と拳をぶつける。
あぁ、これだ。相手の考えや感情が
伝わってくる、楽しいんだな?
俺もだ、こんな強いやつ初めてだからな。
衝突の衝撃波が拳を伝わり、肘、肩と
通り抜けていく。
どちらの骨が砕ける音だろうか?
ミシミシ、バキッと響いている。
感覚がないのでもう振り切るのみ。
今は互角。零コンマ何秒のこの時間が
今が永久に、時間が狂ったように思える。


決着だ。


突然に世界が白く、純白に、染まった。

「自由気ままな最強パーティ!」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く