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自由気ままな最強パーティ!

水無月空

六十三話 玉座~そこは魔王の間~

 魔王のいる玉座はもう目の前だ!
 だが、お約束なのだろうか、
 俺たちは門番だといわんばかりに
 玉座の扉前に居座る幹部二人。
 トリシラスとナラーンタカである。
 二体ともレベル180で強いし連携が巧い。
 最後の関門というだけあってしんどい。
 得ている情報はレベルのみ、それに対し
 あちら側は俺の全情報を得ているだろう。
 つまり、対策はしてくる。
 特にソロモンの鍵には警戒しているはずだ。
 だが、俺はそんなものは使わない。
「どけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
 事前に圧縮した己の時間と力を解放。
 高速移動、顔面を思いっきりぶん殴る。
「ちっ、こんくらいじゃ死なねぇか。」
 気絶はしてくれたようだが・・・。
 このまま、扉を開ければ最終決戦だ!


 ミークside
「よし、城門突破っと。」
 魔法と身体能力強化でここまで10分。
 思いのほか時間がかかってしまった。
 私は、どうすればいいのかしら。
 ルナちゃんと嶽さんのいる左側は敵の声がしないし
 愛音ちゃんの方はなんか奥の方で敵の悲鳴が聞こえる。
 これって、玉座にもう行っちゃっていいかしらね?
 佑くんに追いついてさっさと倒しちゃいましょうか。 
 進め!


 嶽&ルナside
「こちら側はあらかた倒し終わりましたね。」
「あぁ、佑のもとに駆け付けるぞ。」
 嶽さんは壁を走って行ってしまった。
 ・・・私を置いて。私にはそんなことできないのに!
 全力で走ってやるぅぅぅぅぅぅ。


 愛音side
「他ニ敵は・・・?イナイ?」
 周囲は真っ赤な鮮血の水溜り。
 私の身体も血まみれだ。
 自分の血液と魔物の血液のブレンド。
 そして鉄臭い周囲。
 戦闘の途中に落としたと思われる上着を取る。
「あ、アレぇ?私の手ハ・・・・?」
 取ろうと思ったのだが、取れなかった。
 気付いてしまうと襲い掛かる痛み。
 傷口は熱く、冷えていく身体。
 ゆっくりと地面が迫ってくる。
 自分が今倒れていることを認識し
 それを止めようと前に踏み出した右足。
 だが、スカっと地面を蹴る。
 いや、蹴れなかったのだ。
 右手、右足の部位欠損。
 そして大量の出血・・・、死ぬのかな。


 佑side
 バガァンと開け放たれたというか
 吹き飛ばされた扉は魔王に当たる直前で
 ナニカにぶつかり静止。
「出会い頭に攻撃とは、のぉ?猿よ。」
「誰だよ、猿って!」
「間違ってしもうたわい、雌猿。」
「さっさと俺の経験値になれや、クソ雑魚。」
 両者ともに煽りあう。
 しかし警戒は一ミリも解かない。
「おい、コレもう始めていいか?」
「すでに始まっておるよぉ。」
 なっ・・・に?!
 俺の真下の地面から炎の柱。
 天井からは氷の槍。
 とっさに前方へ逃げようとするが
 金縛りのように動けない。
 石化魔法だと?!
 三重詠唱かっ、魔法の適正値はミークレベル。
 こんなものっ!
『ディスペル・ロック』
 石化のみ解除ぉ!
 前方へ転がり回避。
「あっぶねぇじゃねぇか!」
 魔王はニタリと笑うと次々に俺へ魔法を発動させる。
 詠唱無し、というか魔法の名前を呟くことすらせず
 ひたすらに俺の方へ手を向けるのみ。
「おいおいっ!それはチートなんじゃないですかね?!」
 考えられるこの連続魔法パーティの仕組みは
 ①魔王の能力
 ②俺同様、溜めていた
 ③地面や天井に仕掛けがあるか
 さぁ、探せ!この地獄から抜ける方法を。

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