自由気ままな最強パーティ!

水無月空

四十八話 魔法の研究

「では、今から魔法の研究を始めます。」
 なんか、すごいノリノリなミークさんである。
「魔法って、そもそもなんだろうね?」
「え?魔法って精霊が起こしてるんじゃねぇのか?」
「それがね、魔法を起こすときに精霊って
 見えないじゃない?だから、変だなって思って。」
「確かにな。」
 それから、考えた結果。
『アナライズ』
 魔法の構築原理を調べるために
 普通は結界解除用の精査魔法を使う。
「うわぁ、魔法にアナライズはきついなぁ。」
 確かにな、結界のような決まった形の魔法は
 規模が小さいので少しの魔力で済むが。
 魔法、という概念そのものにアナライズは
 魔力をバカスカと使うようだ。
「大変そうですな~。」
 額に脂汗を浮かべ大変そうだ。
 まぁ、魔力量世界一のミークさんだ。
 放っておいても大丈夫だろう。


 ミークside
 ちょっと、コレ。やばいの見つけた。
 魔法の原理は精霊が自然に干渉して
 魔法を起こすと考えられていたんだけど。
 違う。これは、人が魔法を起こしているんだ。
 えっと、この魔術式は精神干渉ね。
 精神が干渉して魔法を起こす?
 あ、こっちは深層意識を干渉させるのね。
 でも、これは魔力干渉ね。
 へぇ~、不思議。満腹感も関係するのね。
 カロリーも関係、ってことは。
 魔法を使いまくれば痩せれるんだ!
 そして、このいくつかの要因が複雑に
 絡み合って魔法が起こる?これは推測だ。
「佑く~ん!大体解析できたよ。」


 佑side
 かくかくしかじかと説明してもらった。
「なるほど。そういうことか。」
 たしかにお腹はすく。
「あ、ミーク!コレ見てくれ。」
 取り出したのはAK-47だ。
 いや。AKっぽいだけの試作品だ。
「すごい!いつの間に?!」
「今さっき、物質加工の魔法を使って、
 wiki通りに作ってみたんだが。弾丸も。」
 右手で持ち。左手で重心を支える。
「撃つから離れてくれ。」
 俺の後ろに下がってくれるミーク。
 右目をスコープにつけ、左目は半目を開ける。
 スコープの中心にある十字の交点に目標物の
 木の人形の頭に合わせる。
 息を吸い、ゆっくりと吐く。
 息を止めて、しっかりと狙う。
 スパンッという軽めの音をたて弾丸が飛ぶ。
「あれっ?」
 ある程度のホップアップは覚悟していたが。
 あんなにそれるとは。
 銃口を覗いてみるとライフリングを付けるのを
 忘れていた。加工してそれをつけると・・・。
 またも、スパンッという音をたて、発射。
 今度は頭の中心とまではいかないものも
 頭の少し上の方を貫通した。
「わぁ!すごいすごい!」
 子供のようにはしゃいですごいと言ってくれるのは
 とても嬉しいのだが。恥ずかしい。
「よし、これを大量生産して。
 軍をもっと強くしよう!」

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