自由気ままな最強パーティ!

水無月空

四十五話 逆異世界転生~人助けで始まる有名人~上

「よし、今日も仕事頑張ろう!」
 この世界に来て4日目なのだが、
 まだ、仕事は変わらない。
 なぜなら、めっちゃ給料がいい。
 なんだ、ここ!死ぬ確率ゼロで
 ホテルに泊まれる!
 素晴らしい。運がよかったんだろうが。


 今日も一通り写真を撮って。
「もう、夕方ね。銭湯に行きましょう!
 ゆっくりしたいわ。」
「そうだな。俺も、一緒に行くよ。」
 合法覗きのできる俺はこの世界の銭湯に
 入っことはない。


「ミーク。どうやってここから帰れるのか
 ちょっと考えたんだが、ソムニオの意味
 を教えてくれ。」
「えっとね、寝ているときの夢よ。」
 魔導的言語にはどれも意味がある。
 バニッシュできない魔法は
 レジスト系魔法で防御する。
 それが出来なかった場合は対となる
 魔法をその魔法にかける。
 そうすると、対になる魔法により
 打ち消してくれる。すごい魔法だ。
「じゃぁ、その対になる魔導言語を探そうか。」


 それから、探すための場所を探した。
 まだ、知らない事が多すぎて、
 探し方すらわからないのだ。
 その時、事件は起こった。


 とある交差点で俺とミークの目の前で
 じょしこうこうせい?と言われる学生が
 転倒、立ち上がれなくなってしまったのだ。
 この世界の住人は全員貴族なのだろうか?
 学校に通えるだけの金があるって、庶民では
 なかろう。たぶん!
 すると、しんごう?を無視して出てきた
 大型の乗り物と反対から来た同じような
 乗り物が少女を挟んでぶつかってしまう。
 彼女は悟ったようだ。
 自分はもう死んでしまうのだ、と。
「ミーク、サポート頼む。」
 早口にそういうと。
『ソロモンの鍵!』
 トラックの推進力を上向きに変換。
 俺にかかる重力を前向きの推進力に変換。
 女の子を脇に抱え、即リターン。
『ストーム』
 ミークは風魔法という名の暴風の鉄槌を
 制御し、大きな乗り物をゆっくりと
 地上に降ろしている。
 おっさん達が乗り物から出てくると、
 驚きと、恐怖と、安堵の入り混じった
 変な顔で出てくる。
「あ、あ。ありがとうございます!」
「あぁ、全然いいぞ。」
 そうこうしているうちに
 う~う~とうるさい赤いくるくるした
 何かを光らせる乗り物が来た。
 あと、四角いピーポーピーポーだ。
 やかましいわ。
「君達!何があったのか詳しく
 教えてもらえるかな?」


 かくかくしかじかと説明した結果。
 なんか、てれびちゅーけいとやらも
 始まってしまった。
 まぁ。なんか、いいことしたみたいだし
 いいっか。人助けは大切だ。

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