自由気ままな最強パーティ!

水無月空

四十話 ハッピーハロウィン!~俺の財布は風前の灯火~

「今日は、なんと。楽しい楽しいハロウィンです。」
「みんな、大好きハロウィンね!」
 そうなのだ。ハロウィンである。 
 思い思いの仮装をする。
 ちなみに、俺はドラキュラである。
 ルシファーは何故かは知らないが男装をしており、
 紳士である。めっちゃイケメン。タキシードを着ている。
 また、ミークはシンプルなお化けである。
 白いドレスに、やや白い化粧なのでお化けというより
 ゾンビに近い気がする。
 嶽は、警備に行ったようだ。
 リコは妲己である。狐のやつである。
 愛音は完璧なゾンビだが、グロさは全くない。
 可愛いです。とても可愛い。
 最後に、ルナだが。
 なんと、かぼちゃを被り黄色いネグリジェを着て、
 バックを持っている。
「「「「トリック・オア・トリート!」」」」
 みんな、お菓子をもらうために俺の前で
 こういう。ぜってぇ、あげねぇぞ?
 そう、あげないからな。
 ・・・・・・あげないぞ?
「くれないんですか?」
「そうよ、お菓子、頂戴?」
「お菓子くらい、寄こしなさいよ。」
「国王なんですよね?私より身分が高いはず・・・。」
 美少女にここまで迫られ、せがまれて断れるでしょうか?
 俺には無理だ!無理だった。
「しゃーねぇなぁ!今日は、ぱーっとやるか!」
 みんなの、喜びの声が聞こえた。


 俺の財布は、ほぼすっからかんになった。
 お菓子だけの予定だったんだ。
 お菓子だけの・・・!(涙)

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