自由気ままな最強パーティ!

水無月空

三十三話 第一回戦

 <国営コロシアム>そこは、毎月1000試合もの
 試合が行われる。その際の賭博金でこの国を
 豊かにしている、らしい。
「がんばって佑くん!」
 今から俺は神前試合をするんだけど
 相手は第2皇子でそこそこの実力らしい。
 たしか、Lv130くらいだったかな?
「まぁ、試合は30分後だしまだ緊張もしないなぁ。」
「いや、普通は緊張するもんですよっ。」
 今日は愛音、ルナ、ミーク、リコの4人が見に来ている。
 嶽は男の応援するほど暇じゃないらしい。
 ルシファーは部屋に籠っている。


「ふれーっ!ふれーっ!佑くん(さん)!」
『おぉっと開始そうそうに美少女たちからの
 キラッキラの黄色い声援だぁ!独身のロイド皇子には
 きつい!おぉ、ロイド皇子の目が血走っている!』
 ロイド皇子は俺の対戦相手だ。
 解説のお兄さんは拡声魔法のエンチャントされた
 魔道具を使い実況をしている。
 ノリノリである。
『では、開始のゴングまで・・・3、2,1!GO!』
 ごぉぉぉぉん、とバカでかい音がすると
 開始すぐに、ロイドさんは魔法の詠唱をする。
 普通よりは速く洗練されている。
 通常10節の詠唱を7節に切り詰めている。
 ミークの方が早いし、もっと切り詰めるけどな。
 魔法は雷撃魔法だ。雷撃魔法の中級の魔力消費の少ない
 ブリッツという魔法だ。まぁまぁ選択だ。
「圧縮!」
 圧縮の能力をブリッツにかける。
 もうすぐ、強化されるので、
「ソロモンの鍵!」
 魔法の推進力の方向を反対に向けロイドさんに向かわせる。
 驚いた様子の彼は惚けていたがすぐに正気に戻る。
 そして、跳躍するが、追いかけるようにして方向を
 変える。避けようが無駄。無駄。無駄。
「強化ぁ!」
 ブリッツは巨大化し、威力も16倍なので魔法の
 威力、見た目は上級魔法のドンナーとなる。
 ドンナーって名前だけ聞くと弱そうなんだよな。
「ぐわぁぁぁぁっ!」
 悲鳴は苦痛を表すがこの、コロシアムは
 保護結界がはってあるので死にはしないだろう。
 魔法に頼りすぎると俺とは相性が良すぎて
 俺が圧勝しちゃうんだよなぁ。
 さぁ、あと2試合だ。

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