自由気ままな最強パーティ!

水無月空

二十八話 転生したら〇〇だった件

「今日から王都のギルドでクエスト受けるのか。」
「王都の近くってLv高い敵多いんでしょ?」
「そうらしいですね。最近私Lvが上がらなくなってきた
 のでちょうどいいですね!」
「そういえば、俺のLvがさぁ200なったんだけど・・・。」
「「はぁぁぁぁあ!?」」
 ルナってこんな声出るんだな。
「でさ、Lvの上限がきたらしいんだ。どうしよう?」
「えぇと歴史上2人目ですよ!Lv200!」
 興奮のあまりルナは途中で声が裏返ったようだ。
「お、おち、落ち着いてください。」
「お前だよ!」
「Lv200に達したことのある人は勇者だけですよ。」
「で、どうすればいいんだ?」
 はやく教えてほしい。
「えぇと、たしか転生っていう能力を取ることが
 できると思うのでそれを取って発動すればいいらしいです。」
「それってお高いんでしょう?」
「TVの売り込みですか?いえ、魔力を使わない魔法みたいです。
 あと、それ使うとLvが1になるようです。
 あ、でもでもLv1になってもステータスは
 変わらないらしいですよ。そっからLvをあげて、
 ステータスを鍛えていくようです!」
「じゃぁ、やってみようかなぁ。」
 えぇと、転生魔法はこの前入手したんだけど。
「リーンカーネイション」
 身体を淡い光が包み込み全身が燃えるような感覚と
 力が抜けていく。不思議な感じだ。
「おい、なんも変わってなくないか?」
 あれ、声高くなってないか?まぁ気のせいかな。
「ね、ねぇ・・・。」
「佑、お前っ・・・!?」
「お兄ちゃん!?」
「あら、可愛い。」
「えっ?何。怖い。」
「龍園さん見た目5歳くらいですよ?!」
「はぁ?」
 ミークに手鏡を渡され確認してみると。
 そこには幼い男の子がいた。
 いや、なんか女の子っぽい。しかもなんか大事なものが
 なくなっている気がする。そう、アレが。
「ねぇ、なに後ろ向いて確認してるの?」
「お、俺。女の子になってる・・・。」
「「「「Oh・・・。」」」」
「え、お兄ちゃんがお姉ちゃんに!?
 いや、妹かな・・・?」
「面白いわぁ。新しい研究材料に私の部屋にどう?」
「え、これどうすんのぉぉぉぉお!」
 俺は可愛らしい高い声で叫んだ。
 それはもう、俺らの屋敷の近所のおばさん達が
 立ち止まって誘拐じゃないかと心配するくらいに
 叫んだ。

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