自由気ままな最強パーティ!

水無月空

二十四話 リコ・イグナイト

ここは、刑務所。私は捕まってしまった。
 もちろん冤罪だ。生まれて初めて捕まった。
 しかも、ここは国際刑務所。
「おい、出ろ。事情聴取の時間だ。」
 私は無言で部屋をでる。
 事情聴取というなの尋問へ向かって
 憂鬱で重々しい足を引きずって。


「おはよぉぉぉお!」
 腹の底からおはようを言うとこうなる。
「「「は?」」」
 このように白け、すごく恥ずかしい。
「はい、おはよう。」
 る、ルシファー・・・。
 こういう際、優しくされると男は惚れる。
 いや、そこまで好き好きとはならないけど。
「で、今日はなんか予定あるの?」
「いや、今日は何もないはずだけど。」
 そんな時、コンコンとドアがノックされた。
『郵便です。』
「俺が取ってくるよ。」
 手紙を受け取ると、あて名は俺。
 差出人はリコ・イグナイト。
 知らない人だ。紅いリボンに紅い封。
 誰だろうか。一応見てみる。


 私はリコ・イグナイト。
 私は今国際刑務所で尋問を受けています。
 時間と紙がないので手短に。
 私を助けてください。冤罪で国家反逆の罪を
 被され、生き地獄の身です。
 龍園さんは知的でLvも高いと聞きました。
 私は、貴方を信じて待っています。


「おい、どうすんの?これ。」
「むぅ・・・話を聞きに行ってみましょう。」
 急に不機嫌になったミークの提案は可決された。
 まぁ、いやな予感しかしないけど、行くだけ行くか。

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