自由気ままな最強パーティ!

水無月空

二十話 事件が起こる数時間前

  朝起きると、衝撃の絶景が目の前に広がっている。
 右に妹、左に堕天使。ロリ体形の妹が無防備にも
 お腹を出し、その上俺の肩の上で口の端から、
 キラキラとしたヨダレをたらしてぐっすりと
 寝ている。
 左を見ると、整った顔でほんの少し微笑を湛える
 その顔は妖艶でうっとりとするようだ。
 しかも、腕に抱きつけて寝ているので俺の腕は
 豊満な胸に挟まれている、なので二の腕には
 素敵な感覚があり、ほんともう幸せだ。
「ぐむむ。なんで、欲情しないのよ?」
「しねぇよ。てか、起きてたのかよ?!」
「おはよう、お兄ちゃん。」
 妹は目をぱちくりさせてルシファーをみる。
 次のセリフはお馴染みのあれなんだろうな。
「お、お兄ちゃん!?」
 俺とルシファーを交互に見て、一人で納得し
「若いお二人にお任せしまーすっ!」
 思ってたのと違った。ってちげぇ!
「おい、離れろ。ルシファー、何してんの?!」
「いいじゃない。昨日の夜みたいにもっと
 優しくして、ゆっくりしてぇ?」
「うぉい!?昨日も一昨日もなんもしてねぇじゃん。」
「ミークさーーん!お兄ちゃんがぁ・・・。」
「待って!?待ってくんない?
 その誤解を生みそうな気になる間!何もないから。」 
 今日も騒がしい一日が始まるのである。
 そういえば緊急クエストがどうのってギルドが
 言ってたな。行ってみるか。 

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