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牧之原智花は人を殺さない

もやもや

20

「そこで待っていろ」
女エルフに、縛られている蔦を解かれ牢屋に放り込まれた。
「ったく。さすが室町時代並だ。扱いが雑過ぎる……。どうして私、こんな目に合わないといけないんだろう」
 
じめじめした薄暗い牢屋の中で一人自分に降りかかっている不幸に嘆いた。智花はため息をつき寝転がると、アステリアに来たのとエルフの村まで歩いてきた疲れなのかあっという間に眠りに落ちた。

「おい」
 再び短刀を腰に差した女エルフがやってきた。
「女王がお前とお会いになりたいそうだ。出ろ」
牢屋から智花が出ると再び手首を蔦で縛られた。
「こんなところで逃げるわけないじゃん……」
「これが決まりなんだ」
「毘沙門天、いやあの猫はどうなった」
「あの猫はまだ寝ているぞ。こちらで管理をしているから安心しろ」
智花は首を傾げた。

 まだ寝てる? ちょっと寝すぎのような気が……。
「ほらさっさと歩け」
もう一人の女エルフに背中を押され、智花は女エルフに挟まれる形で女王の元まで連行されることになった。

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