コネクト  創造する世界

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創造する世界 幸運の置物3

1人しか居ない王座で、相手の出方を待つ。


部屋は9部屋、網目状の綺麗な3×3の部屋だ。部屋と部屋には隣り合わせの部屋にいける。ワープとかはつけていない。【人数制限はつけたけど】


「おっきたか」


どれどれ相手は・・・


見ない顔4人に見た顔2人。


「うーん、想定外だな」


なんで優男が居ないんだ。あれどう考えてもこっちに入れるべき相手だろ。


「せっかくランダムではなく、行き先指定できるようにしたのに」


行き先がわかるなら・・・てあれか


「それすらも信用しないのか?」


いやでもあいつ持ってる奴だよな、だとすると・・・


「わざとか?」


そうこう考えてるうちにドアが開く。


当初の予定通り、ドア先の罠が引っかかる。


「わっ」


予想通り、罠にはまる。入ってきたものは泡に包まれ動けなくなる。


ドアの後ろに人も見えるがここは1人しか入れない。扉の前でジタバタしている人物を尻目に次の罠の準備をする。


今回は罠のみしか出来ないからこうしてはめるしかない。


泡になった人を動かし端の壁へと移動させる。


「もうそろそろか」


たしか15秒程度で終わるはずた、終わる前に壁の罠を発動させる。こっちはマグネットだ15秒間動けない。


そしてある程度時間がたったら、もう片方の壁でまたドアの前まで押し出す。そうして泡に包み・・・以下ループだ。


この部屋は人数制限してるので【2人しか入れない】もっと言えば、9部屋の内最初の部屋以外は【2人までしか許容してない】入るならシステムを越えなければならない。


越えられるのは恐らく2名、自分が渡したあいつらだ。まぁ片方は強制送還されるから実質1人だ。その1人も制限つきなので最低でも30分は稼動できない。


30分しかないなら、【自分で動かなくても何とかできる策はある】


「時間がないなら、ないぶんの戦い方もある」


聞こえはしないだろうが、これを見てる動画に向けてコメントは残しておく。


さて、ループは暫く放置でいいとして。


他所の状況を確認する。


アスレチックは・・・無理だな。見るに値しない。


簡単な一本道は・・・


早くも仲たがいが始まりかけている。


「絶対隠し通路とかあるって」


「歩くしかないだろ」


話を無視し、一方的に歩く優男。


「なるほど、隠し通路をごしょもうか」


作成した3つの部屋。


1つは今いる自分の部屋。最難間、クリアさせるきはなく、特定のキャラが入れば小遣い稼ぎはできる。


次はアスレチック、正直派遣した2人にさらにそれなりのを3人ぐらいいればクリアできる難易度だ。まぁ【この部屋に人が入らなければ妨害しまくってクリアできないが】簡単な部屋を潰せば手に入る可能性はあった。


最後の部屋は、ただ真っ直ぐの道をループするだけ、規定数ループしたら宝箱が取れる仕組みになっている。ただしループをリセットする仕掛け、リセットボタンがある。


ループの最初は「押すな危険」と書かれているが、じょじょに文字は薄れていく。まぁそれが罠なんだが。


時間制限は45分程度で手に入るように設定している。この部屋は歩くスピードは一定になり。なにか使えばリセットされる。ようはただ歩き続けることができれば宝箱が手に入る。歩くだけで1200万。歩けるなら簡単な部屋だな。歩ければ。


「さて・・・」


ここから後50分程度暇になった。何をしようか。


「まぁ、他のやつらの映像を見ておくか」


現段階、最悪の形は見えないし、このまま平穏で行けるかな。


こうして10分、20分、30分時間はどんどんたっていく。総額を確認できるが、いまだ1000万に達しておらず。どれもクリアできていないことがわかる。


そろそろ、クリアしてもいい頃なんだが、簡単な部屋は無言で歩き、アスレチックはもはや目的をわすれ遊んでいる。


この部屋は解答を見つけられず、いまだ小遣い稼ぎにせいをだしている。


「高々50万程度なのにな」


それなら確定で1200万手に入りそうな、簡単な部屋にいけばよかったのに。欲をかくからだ。


そうこうおもってるうちに金額が上がる。他の部屋はストリーミングで見てるから、増えたのはこの部屋のおまけでしかない。


時刻もそろそろ15分前に達する。そろそろ、一撃が来てもいい頃だが。


準備は整っているはずだ。後はタイミングのみ、そのタイミングを伺っているのか。しかしもう時間はたちすぎたぞ。


小遣い稼ぎのタイミング的にできてあと一回だろう。そのタイミングをのがせば、ちょっとした小遣い稼ぎしかならないはずだが。


「さてなんだうな」


意識を反らし、しばし考え込む。


ビュっと音がした。


気がつけば視線が移動している。


脳がフル回転する。思考が回る。世界が遅くなる。


止まる世界の中、状況を考える。恐らくはもう1人が奇襲した結果なのだが、この短期間にあれに気づくことはできるか。


攻めこまれることは想定できている。


そうして、お約束も発動する。


ゆっくりと、そうゆっくりと上から下へ視界が赤色に変わる。


時限爆弾が発動する。運がいいらしいし、7分に設定した。


無論難易度イージーだ。当然脱出箇所は多数ある。しかし、取得条件は変わらない。


宝箱は復活するが鍵がないと開かないし、ちゃんと手順を踏まないと手に入ることはできない。


ふと自分の視界に集中すれば、簡単な部屋でリセットボタンを押そうとしている。


ここで、リセットするのもいいが・・・


運がいいやつが居るらしいし、特別に【設定を変えてやろう】


今だけ、ほんの一瞬だけボタンの作用が反転するようにする。


まぁと言っても、ボタンをおす瞬間。自分の頭の中でボタンを押すだけだ。


確か・・・あれは紫色のボタンだったかな


メリットとデメリットは常に入れている。片方のみだと悪用しやすいのと、自分がそういうピーキーな奴が好きだからなのかもしれない。


まぁ違ったらその時はその時だ


さてそれじゃあ・・・


押すのを念じたのが先か、記憶を失ったのか先かはわからないが・・・


胴体が繋がって戻った頃にはゲームは終了していた。



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