創造する世界 開始の合図

それは全てのゲームにたいして一斉に発信された。


空に床に金属に水に、無造作に映し出される。


「あー、コホン」


映し出されたのは人のポリゴン。黒く、輪郭もなく、声も機械音声。


「明日より、イベントを開始する」


機械音声のポリゴンは淡々と内容を話す。


「イベントは３つに別れている。何れにもお金が必要」


黒いポリゴンの周りには、ライト、R-15、R-18が映し出される。ライトは黄色の背景をしており、R-15は赤。R-18はピンク色だった。


「ライトは月額課金。払えば1月遊べる。他の２つは１回ごとにお金を原ってもらう。その代わりこの２つの景品はすごくいい。後このイベントは一度選択したら変更できない」


ライトの文字が消えポリゴンの左右に動画が流れてくる。片方は鮮明に見えるが、もう片方はモザイクがかかっていく。


「R-15、18共に【オーダーメイド】が最高の景品。【どのゲーム会社でも１つだけオーダーメイドができる】R-18とR-15では選択できる権利が違うので注意が必要」


数十秒動画を流した後、映像が変わる。


「他にも色々ある。金剛グループの新部署の【採用】もここで行う」


映像には、PVが流れる。


「この部署は【ここでしか採用しない】ので他から申し込んでも意味はない」


映像が終わり、次の映像が流れる。


「そして、一大イベントとして【運営者との戦う権利を与える】運営者はスカイアースこと金剛空海が戦う」


黒いポリゴンの前に￥100,000,000の文字が表れる。


「勿論【情報はかける】情報の黙秘代金として1億受け取ってもよいし、ばらまいてもよい。【その覚悟は出来てる】だが、その場合は【相応のものを賭けてもらう】」


そうして、最初の黒いポリゴンの背景に戻ったら。


「続いてゲーム内容」


最初同様、ライト、R-15,R-18の三つが出てくる。


ライトが中心に来る。


「ライトは勝負内容に制限はない。最悪戦わなくても良い。録画機能はあるのでオペラや劇、テーマパークや普通の戦闘等色々な遊び方をできる。【このイベントに関してはゲーム会社が全面的に協力してくれる】のでどんどん要望書を送ってくれ。【検討してだいたい作らせるようにはする】」


映像の中心。ライトが映っていた映像にはテーマパークや料理対決の映像が映る。


「今回のイベントは【色々な関係者も参加させるつもりだ】例えば、有名な映画監督や、アニメ制作会社、毎年満員御礼の劇やサーカス、勿論TV関係者も来る。ひょっとしたら金剛グループ以外からオファーがでるかもしれない」


次に中心に映し出されたのはR-15だ。


「R-15以降はライトでは映し出されない。ライトに居る場合は出て自分のルームで内容を確認するように【重ねて、選択肢の変更はできない】」


R-15の映像が宝箱の映像に変わる。


「ゲームは怪盗ゲーム。宝を持つ側と盗む側に分かれる。人数は通常５名づつ。最後に宝の中身が報酬となる」


絵が変わり、宝箱を盗む絵。２人がもう１人の誰かを睨みつける絵がでてくる。


「GM側がきたらチャンスだ【勝てば最低でも倍の掛け金が入ってくる】また【中には弱い奴も居る】まぁ掛け金を賭けた後に出てくるから。掛け金は重要だ」


次に絵が出てくるのは、倍率の表と、札束を持った人が誰かを応援するえだ。


「またR-15以降は【賭け試合も許可する】だから【不正は賭け金額も含めた総額の100倍とする】勿論不正の場合は没収。違ったなら【賭け金の倍を返却する】また【途中から他陣営及び第３陣営として乱入も少数なら許可する】ただしそれ相応の金額が必要だ。詳しい事はマニュアルを読めばわかるが【この場合は掛け金がプールされない】まぁ賭けてた相手が負けないように助っ人を送る等はできることを覚えといてくれ」


「R-15以降は【電子マネーをかける】最低は100円。最高は青天井【１度決めたものは上乗せ以外は許可されない】自分の分不相応な金額を賭けたところで返金はできない」


宝箱の絵が、２人の絵に変わる。片方が勝ってもう片方は現金を持っている。


「【リアルマネートレードはこちらで許可した方法でやってもらう】許可しない方法は」


絵に罰がつき100倍の表記がつく。


「【100倍を双方に払ってもらう】またミスだった場合。掛け金の【3倍】を両者に返金しよう。演技がうまい奴は騙して見るといい。騙せる力量があるならな」


絵が胸ぐらを掴みお金を出される絵になる。100倍はそのままだ。


「【強請りや恐喝による戦闘も同様】こちらは加害者に100倍請求及び【被害者にも10倍払ってもらう】」


次に絵がなくなり1→10倍の矢印がでる。


「また、今回は【制限をかければ勝ったときの報酬も増える】最大は10倍。【勿論、制限した場合の助っ人はかなりの金額になる】また制限を中で開放する場合も割高になる。まぁこれも10倍レートで勝負して更に投資して少しの制限を解放して4倍ぐらいの金額を貰う等、高度なやりかたはできるが一般人にはお勧めできない」


画像は牢屋に人が入りお金が飛んでいく絵となる。


「無論、掛け金が増えても払えないならそれは【詐欺】だ。【期間内に払えなければ詐欺として告訴する】しかし今回は【イベント期間内なら返済も待つ】また【返済はイベントで手に入れたポイントでもできる】当然１ポイント１円だ。【腕に自身があるなら稼ぐのもありだ】では最後に・・・」


人物名と数字のリストが現れる。


「【イベント始まる前の債権者のリストだ】彼、彼女らは【公式公認の敵プレイヤーだ】当然彼らが居たゲーム、フレンド、彼ら自身に対し【運営は冷遇する】また、仮にもしそれを辞めて欲しいのなら。彼らの変わりにその金額を払ってもらおう。なお、彼女の態度や金額の理由はコネクトHPにあげておく。なお個人情報は【イベントの進行ごとに更新していく】しかしちゃんと返済が間に合いそうなら更新はしない」


リストが消え黒いポリゴンのみが残る。


「では、よきイベントを。説明をよく読んでイベントを選択してくれ」