コネクト 創造する世界
幕間 悪巧み2
はあ~
一難去ってまた一難か。
「どうした、うまくいったんじゃろ」
「あぁ、おかげで派手になりそうだわ」
全く自分の運を恨みたいよ。
「おかげで、準備期間にあれやこれやしなくちゃいけなくなった」
「後悔してるのか?」
そんなもの当然後悔している。
「あぁ、一時の気のもちようでやらかしたと思ってるよ」
「そうかの?」
「なんだよ」
「いや後悔している割には随分と楽しそうな顔をしてると思ってな」
そんなもの決まっている。
「後悔したところで変わらないからな、なら後は開き直って状況を楽しむしかないからな」
自分で言ってて気持ちが悪くなる。なんでこんなことで自分以外の何かを背負わなきゃならないのか。
コネクトにきてやったことは【自分で完結するものだった】、あの会社騒動にしたって、稼げた金から入れただけだ。失うものは【自分だけだった】
でも今回は違う。多くのものを巻き込んだ。プレイヤー、サークルのメンバー。そうして
気づいたら金剛グループといつ大企業まで巻き込んでいた。
なら後はもう突き進むしかないじゃないか。
「じゃあ、説明に言ってくるわ」
「気張れよ」
「まぁ、飲み込むようにうまくやるさ」
・・・スカイアースの実験室、スタッフルームにて
さて実際に面として会うのは数週間ぶりか、
「お久しぶりです先輩」
ギロッとした目でこちらを睨みつけてくる。
「久しぶりね、えぇ久しぶりよ」
ピリピリとした、まぁ見ただけで怒ってるのがわかる。
「言いたいことがわかりますよ」
試験的にTRPGのポイントでギャリー参加の服を手に入れられるようにした。
その結果、民度の低い奴らが現れるようになりクレーム対応とモンスタープレイヤーの対応に追われる生活をここ数週間したらしい。
ある程度時間が経ったら、モンスター共を【隔離部屋に入れたが】それでもポイントの交換はできるので一般プレイヤーの苦情は後をたたない。さらに・・・
「だったら」
「このゲームで売る以上こうなることは予想できたはずです。それとも、スムーズに物が売れるとでも?」
ぐっ、拳を握り締め。
「えぇ、確かに貴方の言うとおりだわ。考えが甘かった」
【わざと緩めのセキュリティ】にしたら案の定ハックし、友人同士でコピーしあい共有するという【こちらにとっては想定通りだが】彼女達にとっては失態と思っている。勿論つい先日あったギャリーもだ。
「それは佐喜子の原因だけじゃないわ。私達の責任もあるわ」
金剛グループの服飾担当の店員が言ってくる。
「それで、全額私達の借金かい?」
「千代さん」
「あんたは黙ってな、これはグループとしての問題よ」
まぁ確かに現状のまま、【データをいいように扱われているまま】ならそうなるな。
「その前に幾つか確認します」
「まぁ、情状酌量の余地はあるか・・・なんだい」
「私の手筈どおりに動きましたか」
「あぁ、動いたさその結果がこれさ」
生贄の準備は問題なしと。
「千代さんをせめないで、私達これでも頑張ったのよ」
「結果は散々だけどね、全体の3割しか戻せなかった」
「えっ」
あの状況で3割戻せるのか、それは普通に凄いな。
・・・しかし本来は100人程度集まればいいと思っていたが。
誘導した奴でもいるのか?
「印象も危なくしてさ」
「はは、ワンクリック詐欺のページみたいになってたね」
「その使用データはこちらに貰えますか」
「あぁいいさ、それで少しは印象はよくなったかい?最も結果主義のうちじゃあ意味はないと思うけどね」
・・・さすがにここで言わないと気まずくなってしまうか。期限切れまで待ちたかったがしょうがない。
「【期限切れの人数】は?」
「・・・281人」
281か、十分すぎるな。
「期限が切れていない人数は?」
「後30人ちょい、でもいまから頑張れば」
その発言を社員である千代は静止する。
「もういいんだよ、他の30名も10名くらいは回収できそうだけど20名は無理だ。全体としては300名か」
「そうですか、では最後に」
わかってはいないと思うが、最も重要な前提の確認。
「なんだい?」
「購入の際の契約書の中身は見てませんね」
「あぁ、見てないさ」
「そうよ、契約書よあの中身をさえよければ」
「だからもういいって」
・・・この様子なら仕込みは大丈夫そうだな。
「わかりました。・・・それでは、2人とも行きましょうか」
「何処へだい」
「当然、今回【被害を被ったと思ってる】人達の所へですよ」
・・・スカイアースの実験室 TRPGルーム 共通
さて・・・と。
「おい、スカイアースがきたぞ」
「なんだ今更なにしにきた」
周囲から非難が飛んでくる。
「なんてことをしてくれたんだ」
「あの糞共をどうしてくれるんだ」
周囲が避難している中、こちらの意図を知っている人物は笑ってこちらを見ている。
ブーイングの波を押しのけ、わかっている人物に話を聞く。
「ガス抜きお疲れ様でした」
彼らはニコッと笑い。
「じゃあネタ晴らしをはじめていいのか」
「とりあえず、ここにいるメンバーだけにはね。全体には祭りの始まる数日前さ」
こちらを無視して喋る様がむかついたのか、何人かでこちらを殴りかかってくる。
「無視してるんじゃ」
銃を取り出し、四肢のどれかを射抜く。
「いってー」
向かいかかった数人は悲鳴をあげ、床にのたうちまわっている。
「榊さん、【隔離ルーム以外の中継を繋げてください】」
「それで、いいんだな」
上部から音が聞こえる。
「問題ありません、これから【仕込みについて説明いたします】」
自分の画像が天井の近くに幾つも映し出される。
「あ~。あっ。」
声も響いてるな。さてと・・・
そこの撃った馬鹿共を直し、解説を開始する。
「さて、まずは・・・」
一呼吸置き。
「【馬鹿にしてるのかお前ら】」
持てる全ての感情表現を使い威圧する。
「対策してないわけないだろうが、当然【報復処置の準備はできている】そもそもの根幹は・・・だ」
間を置き考える時間を与えこちらを集中させる。
「今回あった、【愚か者】の処理をどうするかってことだ。無視?それだと今のお前らにみたいに怒りをあらわにするんだろ」
全員は静まり返り。こちらの話を聞いている。
「なら、弾圧か?スタッフは頑張ったが効果は少ししか現れなかったぞ。それともなにか【GMの権限】で弾圧しろと?お前らにも同様に扱うがそれでいいのか?」
幾らかの人が首を横に振る。
「それで、弾圧も無視も無理で怒りだけスタッフに来る?馬鹿じゃねぇの?コネクトは【運営とプレイヤー同士で作るんだろ】ならお前らも責任持って自浄作用をしろ。責任を一方的に擦り付けるなよ、ここはそういう場じゃない」
様々な顔をする。納得できない不満な顔。ふがいないと怒る顔。実際に行い、当然だよなと笑う顔。
まぁ、誰しもが初めて体験するんだからそんなようにはなるだろう。大事なのはこれからだ。今についてはこちらで準備してきたし対処はできる。
パーンと手を叩き
「・・・はい、説教じみた話は終わり」
一度話を切る。
「うん、君達の言いたいことはよくわかるよ、【お客様】だしとか思ってるんだろ?」
何人かの人物は頷き、何人かはビクッとする。
「しかしだね、多くのVRは自分達で自治するのが多くなってきてるのだよ。RPGだってそうだろ?自分の居場所をギルドやらで作って守ってるじゃないか?それと同じ、匿名だからってやっていいことと悪いことがある」
さてそろそろ本題に入っていくか。
「というかだね、可笑しいと思わなかったい?満場一致で批判してないだろ、むしろ何名かは宥めていただろう。なんでかわかるかい?」
殆どが横を向き、クエスチョンを上げているなか。知っている奴らだけがニヤリと笑っている。
「それはね、購入の中身を知っているからだ。もっと簡単に言えばね」
もったいぶって間を置かせる。少し焦らした後に。
「【不正で手に入れた奴ら全てが法外な値段で買っているのを知ってるからさ】」
周囲がざわつきはじめる。一番驚いてるのは・・・
「ちょっと待ってどういうこと?」
まぁ、実際に売ってた彼女達だろうな。
「契約書にはね、【足りない部分は金銭で保管する】ことと【一定の金額を払えば利用可能なことが書いてある】勿論サインは全員分貰ってる、そうしないと使えない仕組みだからね。いくらなんでも【それぐらい仕込んでないと馬鹿に開かせる軟弱なシステムにしないさ】」
空間に銃や魔法を出して説明する。
「同時期に一時的にメンテナンスしたけど、なんでわざわざそんなめんどくさいことして【コネクト接続空間】にしたと思う?」
「・・・【自己責任】コネクト接続での被害に関しては、【一切保障しない】」
ざわめきが大きくなる。
「正解、まぁやりたいことわかるよね。勿論つきつけるよ。【買ったことにするか】【盗んだことにするかね】まぁ他にも今回のイベントへの強制参加も追加だけどね。あーとちなみに」
「いくらぐらいに想定している思う、指をあげてみな」
各々が指のあげる。五本が多いかな。
「じゃあ、単位は?千円だと思う人ー」
千円でも何人か上げる、温すぎるな。
「うん、もうちょっと現実を学びな、万円だと思う人ー」
先程よりも多く手が上がる。
「うん、そんな安いはずないだろー。10万の人ー」
かなり多くの人があげる。あげないのは知ってる人ぐらいだろう。
「うん、前よりかはいい腺いってるけど【そんなので怒りが収まるわけないだろ】じゃあ100万の人ー」
ここら辺になって、周囲がざわつきはじめる。ここらで知ってる人も手を挙げてくる。
「うん、ここら辺が【最低ラインだ】じゃあ1000万・・」
「ちょっとまって、どういう計算したの?」
ここにきて、千代?だっけか、から説明を求められる。
「とれるまでの時間+その際に使用した平均的な金額を100倍した。100倍は契約書の内容ね」
「まさか、時間当たりの単価が高いことや、単品が以上に高いと感じたのは」
うんそうなんだ。
「全てこの【金額を上乗せする為】だいたいこうなることぐらい想定できてたし」
「じゃあ今月から隔離したのも、中止するからってわけじゃなく」
「情報の封鎖がメイン。バレルと途端に返済にくるでしょ。そんなの許すはずないから。後イベント始まった後に増やすのも面倒だから。期限を決めてやったってわけ。経験にもなるしね」
2人ともへたり込む。
「はぁぁぁ、ふっざけるなよ」
2人とも泣いてしまった。
「いや、まぁさすがに不味いと思ってるから対応はしたさ。だから散々先延ばしにしてただろ」
「そうだけどさ、だけどさ、それでもやりかったてのがあんじゃん」
よほど責任を持っていたのか、2人ともワンワンと泣いてしまっている。
「まぁ、スタッフも休ませないといけないし【最低は教えたから】今回はここまで何かイチャモンは」
・・・どうやらないようだ。
「そうか、ならここからは自浄も碌にできなかったプレイヤーのみんなにささやかな還元だ」
またざわつきはじめるが、どうせ終わった後さらにざわつくだから、退出の準備をする。
「今回のイベントはゲーム内スタッフを募集している。君達は優先枠だ【最低ランクなら全員採用してやる】まぁ高ランクの方が待遇いいけどな」
一瞬にしてざわめく。そろそろ居なくなるから重要なこと。
「時給○円で、こちらの時間軸で・・」
言い終える前に戻ってきてしまった。まぁ、後で告知も出すし十分か、さて
「うぅぅ」
この泣き続ける二人をどうにかしないと。
一難去ってまた一難か。
「どうした、うまくいったんじゃろ」
「あぁ、おかげで派手になりそうだわ」
全く自分の運を恨みたいよ。
「おかげで、準備期間にあれやこれやしなくちゃいけなくなった」
「後悔してるのか?」
そんなもの当然後悔している。
「あぁ、一時の気のもちようでやらかしたと思ってるよ」
「そうかの?」
「なんだよ」
「いや後悔している割には随分と楽しそうな顔をしてると思ってな」
そんなもの決まっている。
「後悔したところで変わらないからな、なら後は開き直って状況を楽しむしかないからな」
自分で言ってて気持ちが悪くなる。なんでこんなことで自分以外の何かを背負わなきゃならないのか。
コネクトにきてやったことは【自分で完結するものだった】、あの会社騒動にしたって、稼げた金から入れただけだ。失うものは【自分だけだった】
でも今回は違う。多くのものを巻き込んだ。プレイヤー、サークルのメンバー。そうして
気づいたら金剛グループといつ大企業まで巻き込んでいた。
なら後はもう突き進むしかないじゃないか。
「じゃあ、説明に言ってくるわ」
「気張れよ」
「まぁ、飲み込むようにうまくやるさ」
・・・スカイアースの実験室、スタッフルームにて
さて実際に面として会うのは数週間ぶりか、
「お久しぶりです先輩」
ギロッとした目でこちらを睨みつけてくる。
「久しぶりね、えぇ久しぶりよ」
ピリピリとした、まぁ見ただけで怒ってるのがわかる。
「言いたいことがわかりますよ」
試験的にTRPGのポイントでギャリー参加の服を手に入れられるようにした。
その結果、民度の低い奴らが現れるようになりクレーム対応とモンスタープレイヤーの対応に追われる生活をここ数週間したらしい。
ある程度時間が経ったら、モンスター共を【隔離部屋に入れたが】それでもポイントの交換はできるので一般プレイヤーの苦情は後をたたない。さらに・・・
「だったら」
「このゲームで売る以上こうなることは予想できたはずです。それとも、スムーズに物が売れるとでも?」
ぐっ、拳を握り締め。
「えぇ、確かに貴方の言うとおりだわ。考えが甘かった」
【わざと緩めのセキュリティ】にしたら案の定ハックし、友人同士でコピーしあい共有するという【こちらにとっては想定通りだが】彼女達にとっては失態と思っている。勿論つい先日あったギャリーもだ。
「それは佐喜子の原因だけじゃないわ。私達の責任もあるわ」
金剛グループの服飾担当の店員が言ってくる。
「それで、全額私達の借金かい?」
「千代さん」
「あんたは黙ってな、これはグループとしての問題よ」
まぁ確かに現状のまま、【データをいいように扱われているまま】ならそうなるな。
「その前に幾つか確認します」
「まぁ、情状酌量の余地はあるか・・・なんだい」
「私の手筈どおりに動きましたか」
「あぁ、動いたさその結果がこれさ」
生贄の準備は問題なしと。
「千代さんをせめないで、私達これでも頑張ったのよ」
「結果は散々だけどね、全体の3割しか戻せなかった」
「えっ」
あの状況で3割戻せるのか、それは普通に凄いな。
・・・しかし本来は100人程度集まればいいと思っていたが。
誘導した奴でもいるのか?
「印象も危なくしてさ」
「はは、ワンクリック詐欺のページみたいになってたね」
「その使用データはこちらに貰えますか」
「あぁいいさ、それで少しは印象はよくなったかい?最も結果主義のうちじゃあ意味はないと思うけどね」
・・・さすがにここで言わないと気まずくなってしまうか。期限切れまで待ちたかったがしょうがない。
「【期限切れの人数】は?」
「・・・281人」
281か、十分すぎるな。
「期限が切れていない人数は?」
「後30人ちょい、でもいまから頑張れば」
その発言を社員である千代は静止する。
「もういいんだよ、他の30名も10名くらいは回収できそうだけど20名は無理だ。全体としては300名か」
「そうですか、では最後に」
わかってはいないと思うが、最も重要な前提の確認。
「なんだい?」
「購入の際の契約書の中身は見てませんね」
「あぁ、見てないさ」
「そうよ、契約書よあの中身をさえよければ」
「だからもういいって」
・・・この様子なら仕込みは大丈夫そうだな。
「わかりました。・・・それでは、2人とも行きましょうか」
「何処へだい」
「当然、今回【被害を被ったと思ってる】人達の所へですよ」
・・・スカイアースの実験室 TRPGルーム 共通
さて・・・と。
「おい、スカイアースがきたぞ」
「なんだ今更なにしにきた」
周囲から非難が飛んでくる。
「なんてことをしてくれたんだ」
「あの糞共をどうしてくれるんだ」
周囲が避難している中、こちらの意図を知っている人物は笑ってこちらを見ている。
ブーイングの波を押しのけ、わかっている人物に話を聞く。
「ガス抜きお疲れ様でした」
彼らはニコッと笑い。
「じゃあネタ晴らしをはじめていいのか」
「とりあえず、ここにいるメンバーだけにはね。全体には祭りの始まる数日前さ」
こちらを無視して喋る様がむかついたのか、何人かでこちらを殴りかかってくる。
「無視してるんじゃ」
銃を取り出し、四肢のどれかを射抜く。
「いってー」
向かいかかった数人は悲鳴をあげ、床にのたうちまわっている。
「榊さん、【隔離ルーム以外の中継を繋げてください】」
「それで、いいんだな」
上部から音が聞こえる。
「問題ありません、これから【仕込みについて説明いたします】」
自分の画像が天井の近くに幾つも映し出される。
「あ~。あっ。」
声も響いてるな。さてと・・・
そこの撃った馬鹿共を直し、解説を開始する。
「さて、まずは・・・」
一呼吸置き。
「【馬鹿にしてるのかお前ら】」
持てる全ての感情表現を使い威圧する。
「対策してないわけないだろうが、当然【報復処置の準備はできている】そもそもの根幹は・・・だ」
間を置き考える時間を与えこちらを集中させる。
「今回あった、【愚か者】の処理をどうするかってことだ。無視?それだと今のお前らにみたいに怒りをあらわにするんだろ」
全員は静まり返り。こちらの話を聞いている。
「なら、弾圧か?スタッフは頑張ったが効果は少ししか現れなかったぞ。それともなにか【GMの権限】で弾圧しろと?お前らにも同様に扱うがそれでいいのか?」
幾らかの人が首を横に振る。
「それで、弾圧も無視も無理で怒りだけスタッフに来る?馬鹿じゃねぇの?コネクトは【運営とプレイヤー同士で作るんだろ】ならお前らも責任持って自浄作用をしろ。責任を一方的に擦り付けるなよ、ここはそういう場じゃない」
様々な顔をする。納得できない不満な顔。ふがいないと怒る顔。実際に行い、当然だよなと笑う顔。
まぁ、誰しもが初めて体験するんだからそんなようにはなるだろう。大事なのはこれからだ。今についてはこちらで準備してきたし対処はできる。
パーンと手を叩き
「・・・はい、説教じみた話は終わり」
一度話を切る。
「うん、君達の言いたいことはよくわかるよ、【お客様】だしとか思ってるんだろ?」
何人かの人物は頷き、何人かはビクッとする。
「しかしだね、多くのVRは自分達で自治するのが多くなってきてるのだよ。RPGだってそうだろ?自分の居場所をギルドやらで作って守ってるじゃないか?それと同じ、匿名だからってやっていいことと悪いことがある」
さてそろそろ本題に入っていくか。
「というかだね、可笑しいと思わなかったい?満場一致で批判してないだろ、むしろ何名かは宥めていただろう。なんでかわかるかい?」
殆どが横を向き、クエスチョンを上げているなか。知っている奴らだけがニヤリと笑っている。
「それはね、購入の中身を知っているからだ。もっと簡単に言えばね」
もったいぶって間を置かせる。少し焦らした後に。
「【不正で手に入れた奴ら全てが法外な値段で買っているのを知ってるからさ】」
周囲がざわつきはじめる。一番驚いてるのは・・・
「ちょっと待ってどういうこと?」
まぁ、実際に売ってた彼女達だろうな。
「契約書にはね、【足りない部分は金銭で保管する】ことと【一定の金額を払えば利用可能なことが書いてある】勿論サインは全員分貰ってる、そうしないと使えない仕組みだからね。いくらなんでも【それぐらい仕込んでないと馬鹿に開かせる軟弱なシステムにしないさ】」
空間に銃や魔法を出して説明する。
「同時期に一時的にメンテナンスしたけど、なんでわざわざそんなめんどくさいことして【コネクト接続空間】にしたと思う?」
「・・・【自己責任】コネクト接続での被害に関しては、【一切保障しない】」
ざわめきが大きくなる。
「正解、まぁやりたいことわかるよね。勿論つきつけるよ。【買ったことにするか】【盗んだことにするかね】まぁ他にも今回のイベントへの強制参加も追加だけどね。あーとちなみに」
「いくらぐらいに想定している思う、指をあげてみな」
各々が指のあげる。五本が多いかな。
「じゃあ、単位は?千円だと思う人ー」
千円でも何人か上げる、温すぎるな。
「うん、もうちょっと現実を学びな、万円だと思う人ー」
先程よりも多く手が上がる。
「うん、そんな安いはずないだろー。10万の人ー」
かなり多くの人があげる。あげないのは知ってる人ぐらいだろう。
「うん、前よりかはいい腺いってるけど【そんなので怒りが収まるわけないだろ】じゃあ100万の人ー」
ここら辺になって、周囲がざわつきはじめる。ここらで知ってる人も手を挙げてくる。
「うん、ここら辺が【最低ラインだ】じゃあ1000万・・」
「ちょっとまって、どういう計算したの?」
ここにきて、千代?だっけか、から説明を求められる。
「とれるまでの時間+その際に使用した平均的な金額を100倍した。100倍は契約書の内容ね」
「まさか、時間当たりの単価が高いことや、単品が以上に高いと感じたのは」
うんそうなんだ。
「全てこの【金額を上乗せする為】だいたいこうなることぐらい想定できてたし」
「じゃあ今月から隔離したのも、中止するからってわけじゃなく」
「情報の封鎖がメイン。バレルと途端に返済にくるでしょ。そんなの許すはずないから。後イベント始まった後に増やすのも面倒だから。期限を決めてやったってわけ。経験にもなるしね」
2人ともへたり込む。
「はぁぁぁ、ふっざけるなよ」
2人とも泣いてしまった。
「いや、まぁさすがに不味いと思ってるから対応はしたさ。だから散々先延ばしにしてただろ」
「そうだけどさ、だけどさ、それでもやりかったてのがあんじゃん」
よほど責任を持っていたのか、2人ともワンワンと泣いてしまっている。
「まぁ、スタッフも休ませないといけないし【最低は教えたから】今回はここまで何かイチャモンは」
・・・どうやらないようだ。
「そうか、ならここからは自浄も碌にできなかったプレイヤーのみんなにささやかな還元だ」
またざわつきはじめるが、どうせ終わった後さらにざわつくだから、退出の準備をする。
「今回のイベントはゲーム内スタッフを募集している。君達は優先枠だ【最低ランクなら全員採用してやる】まぁ高ランクの方が待遇いいけどな」
一瞬にしてざわめく。そろそろ居なくなるから重要なこと。
「時給○円で、こちらの時間軸で・・」
言い終える前に戻ってきてしまった。まぁ、後で告知も出すし十分か、さて
「うぅぅ」
この泣き続ける二人をどうにかしないと。
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