コネクト 創造する世界
仮想と現実 1日目 熱
「さて」
目の前にあるのは、【器】ようは。プレイヤーの肉体が無造作に置いてある。まぁ幾つかは壊れてしまっているが。【完品で残るよう幾つかには細工しといた】
動作、挙動、発言。意識を外させてわざと吹き飛ばす。相手の視界にはいるように壊れた器を見せる。そうやって、全て欠落してると誤認させる。
攻撃をしないのもただ突っ立てるのも意識を向けるため。明日の準備もあるが。
亡骸を糧とし、ステータスの調整を行う。まぁ、あってないようなものだがそれでも今回みたいな手をしたくはない。
「【催眠】【傀儡】【電気生成】……」
必要な物を購入する。
そうした後は、自身を洗脳して、予め規定値になったらプログラムを発動するようにセットしておく。
……
指定の事を行っていることを確認。追加で指令をうちこみ。寝る。これで生存ボーナスと、リフレッシュもできる。
次は何で来るのか……楽しみ……
……
とある洋食屋にて。
鴨志田と呼ばれる男は、同じくスカイアースにキャシーと呼ばれる女性と遅い晩飯を食べている。
「さて、一応反省会しましょうか。三幸さん。敗因はわかってます」
鴨志田の話を無視する、いや話よりも食事なのか。ゴクゴクと酒飲み。バクバクと食事を行う彼女には鴨志田なんて目に入っていない。
「これは暫く時間かかりそうですか、あぁ店長納豆スパ追加で、それと濁酒を一合」
そうして、ろくな対策の話し合いもせずに食事は進み、酔いが回る。最も片方は全く酔ってはいないが。
対策が始まったのが、かなり出来上がってる彼女の方からの提案で始まった。
「でさ、私の何が行けなかったの?」
「そうですね。はっきり言えば【何にも問題はなかった】」
その言葉に、屈辱的な負けかたをした彼女は食いつく。
「それはおかしくね、だって今回の敗けはレベル差なんでしょ」
「そうですね、システム上。プレイヤーが【35LVずれたら発生しますね】それで、貴方はそれを踏まえて【何LVに調整します?】」
「そりゃあ、それくらないなら100LVかな」
少しは考えたが、おおよそ100LVならアドバンテージがとれるだろう。そう思い彼女はそう答えた。
「ふむ、なら彼は50LV出来ますね。少なくともレベル差を表す指標はなにかもっているでしょうし、そうでなかったら【1LV】ですかね。というか、彼死にすぎて初期レベルじゃないですか。じゃあできて35LVですね」
「うぐ」
知っていれば、なんてことはない回答だった。確かに相手のLVがわかっているのに完ストさせるのは馬鹿の行為だった。彼女はそう思い。酒を飲む。
「まぁ、そしたら【100LV】ぐらいで突っ込んできますけどね」
「ブー」
盛大に飲んでいた。酒を吹き出す。
「ケホッ、ゴホ。っそれどういう意味だよピー」
彼女は鴨志田、相手にはピーと呼ぶ。
「いえ、彼の能力は過去のキャラクターの変換ですし。その気になればEXにもできるし、さすがは破壊神と呼ばれることだけはある」
「てかさ、それほんとだよな」
「えぇ、ほんとですよ。彼が例のあれです。1億の。ですので安心してください【100近く殺した貴方は間違いなく賞金がもらえます】それに貰えなくても私たちが払います。そういう契約です」
「確かにそうなんだけどさ」
コスプレ風俗やってる彼女にとって、この契約はわけのわからないものだった。報酬は破格だし追加報酬で最高1億と聞いたときは怪しすぎたが。別に自分は落ちるところまで落ちて借金まみれだし。集団強姦覚悟で出向いてみれば……
こんな所でコスプレしてるだけで、一月で300万入るときた。おまけに追加一億だ。信じられるわけはない。
まぁ、100万ももらえば御の字だ。借金も最近はあっちのほうが多いし大丈夫だろう。
ピピピ
「はい、それは私ですよ」
はい、はいと、誰かと連絡している鴨志田。
「店長ボトル追加、後味噌伝楽」
「あいよー」
「はい、はい。しかしこちらも……はい、はい?まぁそれなら、しかし……。はい、後もう一声…はい。ではそれで、それではお待ちしております」
追加伝楽を片手に、もう片手は豪快にジョッキを持ち。満足げに食べている。彼女を他所にやっと電話が終わり。再度食事を始める。鴨志田に対し、彼女は質問する。
「長かったね」
「えぇ、あぁそれと、無断ですが貴方の追加報酬です。良かったですね。片つきましたよ三億」
「はぁ、これで仮に良くなったっていっても、後二億残るだろ。それとも何か追加の二億が決まったか」
そんなことはあるはずはない。酒の席の冗談に決まってる。
「それが、そうでもないのだよ」
ちりん、ちりんとドアから老人とSPが数名入ってくる。
「誰だ、このおっさん」
「最近は良くメディアに出てるんだが、見ておらんか」
「はっ、首輪付きなのでね。あるゲームには詳しくても、世情にはさっぱりさ」
まぁ、おかげでうまい仕事にありつけたわけだが。全く気分転換が思わぬ方向に行ったな。
彼女は飯を食らいながら老人の話を聞く。
「ほぅ、これをみてもそれを言えるかね」
老人が差し出してきたのは彼女の借用書であった。
「あぁ、新たなご主人様か。よろしく」
そうして、視界を戻し酒を飲む。
「いいのか、初対面の印象は大事だぞ」
「そっちこそ、いいのかこっちは【これで稼げないからあっちに逃げて稼いでるマグロ女だよ】」
二人は見つめあう。片方はなんでこんなの買ったんだと訝しみ、もう片方は……
「お主に求めてるのは。一つ。先程百回程倒した。あやつを倒すのを手伝ってもらいたい」
「はっ、どうやって倒すんだい。いっておくが初回のはもう使えないよ」
「それをこれから考えていくんじゃよ。おいっ店主オムライスくれ。半分でいいぞ」
「あいよ」
席に着き、SPから水を貰い老人は喋りだす。
「お主、年は」
「25、この業界じゃもうババア扱いが多くなってるさ」
こちらも酒のペースを相手の飲むペースにあわせる。
「あの作戦はどうして思いついた」
「遊んでいたゲームにあんな感じのイベントがあったから。それを殺せるまで行えるように作ったそれだけさ」
鴨志田のほうは一人納豆スパ啜ってる。どうやら絡む気はないようだ。
「他にも思いつくか」
「それが仕事なら考えるよ」
「そうか、おい」
SPが彼女に紙切れを渡してくる。内容は契約書だ。
「どうだ、この老人の遊びに付き合ってくれんか」
「別にいいよ」
契約書にサインし、SPに渡す。
「……達観してるな」
「ひねくれてるだけさ」
そういうと老人は笑う。
「お気にめしたかい」
「あぁ、これからお前がどのような【熱】をもつと思うとな」
「熱?」
「オムライス一丁」
店長がオムライスを置き、食べ終わった皿を片していく。
「おお、熱じゃ…アチ」
「料理のことじゃないよな」
「あぁ、これも中々だが……、おいシチューを頼むクリームじゃないほうだぞ。少なめでな」
「あいよー」
「で、なんなんだい」
どうにも話が進まない。なによりあいつってそこまでの奴なのか。同じような奴にしか見えないが。
「あいつはな、ガキ大将なんだ」
「はっ、意味がわからないよ」
「あいつはな、偶像であり、友人であり、強敵であり、理不尽である。どうだガキ大将そのものだろ」
老人はドヤ顔でいう。その言葉にボケた爺さんを扱うように彼女は話し出す。
「はいはい、それならアイドルとか神様でもいいでしょうに」
「いやそいつらは不適合じゃ何故なら【そいつらわしらの隣にはいない】」
「ふーん」
今度は興味を持ち。彼女は老人の話を聞く。
「確かに、あいつは理不尽じゃ。借りがあるから無理難題をつきたて。いらないからとわしでも持て余す物を簡単にくれる。そのくせ、面白いことには誘ってもらえて。こちらの遊びにも応じてくれる」
「へぇ~」
「わかるか、この年になって子供のようなワクワクが止まらない気持ちが。誰も彼も奴に当てられ。何かしらの明確な【何か】を手にしそれに全力に取り組む。不正も運営も、プレイヤーも外に居た政府ですら奴の熱に当てられ躍起になってる。それがあいつじゃ」
嬉々としてかたる老人を、子供を見るような目で彼女は言う。
「それで、貴方は何をしたいの」
「なに、わしは奴と遊びたいだけだ。そして遊ぶなら勝ちたい。だからわしはわしで勝てそうなメンバーを集めてあいつと遊ぶ、お主もその一人だ」
「ただ、遊ぶだけに2億も払うとはね。……酔狂な爺さんなこと」
まぁ、彼女としては爺さんの遊び相手で億の金貰えるんだから。文句はない。
「クク、時期にわかるさあいつの熱にあてられたらな。それにもうお前は当てられてるんだぞ」
「私が?」
「良く考えて見ろ。お前が呼ばれた理由を」
彼女は考えて見るが思い当たらない。
「わからないか、そもそもこんなはやく【こんな村規模の実験なった理由を】【わしが来た理由を】【お前のような奴が選ばれた理由を】」
「全部、あいつのせいだってのかい」
老人は笑いながら。そうともという。あいつのせいで全てが前倒しになり。結果としてお主が炙り出された。
「スカイアースか」
何も意識してなかったが、そこまで言われると意識してしまう。
「クク、後二日はお主の時間だ存分に浴びてこい。あいつの熱をな」
「考えておくよ、あっちに戻るよ。糞尿はあのオバサンに処理でもさせて」
そういい彼女は出て行った。
「全く、食事中なのに。マナーのなってない女だ」
「まぁ、そのような人を選択しましたからね。どうですこれから対策会議で一杯。あっちの酒は味気ないですし。泥酔の影響もいい実験でしょ」
「ほぅ、わしも入っていいのか」
「なに、【同じゲームを運営してるものとして】歓迎しますよ」
そういうと、老人も鴨志田も笑い。
「それでは」
「あやつの熱に」
「「乾杯」」
目の前にあるのは、【器】ようは。プレイヤーの肉体が無造作に置いてある。まぁ幾つかは壊れてしまっているが。【完品で残るよう幾つかには細工しといた】
動作、挙動、発言。意識を外させてわざと吹き飛ばす。相手の視界にはいるように壊れた器を見せる。そうやって、全て欠落してると誤認させる。
攻撃をしないのもただ突っ立てるのも意識を向けるため。明日の準備もあるが。
亡骸を糧とし、ステータスの調整を行う。まぁ、あってないようなものだがそれでも今回みたいな手をしたくはない。
「【催眠】【傀儡】【電気生成】……」
必要な物を購入する。
そうした後は、自身を洗脳して、予め規定値になったらプログラムを発動するようにセットしておく。
……
指定の事を行っていることを確認。追加で指令をうちこみ。寝る。これで生存ボーナスと、リフレッシュもできる。
次は何で来るのか……楽しみ……
……
とある洋食屋にて。
鴨志田と呼ばれる男は、同じくスカイアースにキャシーと呼ばれる女性と遅い晩飯を食べている。
「さて、一応反省会しましょうか。三幸さん。敗因はわかってます」
鴨志田の話を無視する、いや話よりも食事なのか。ゴクゴクと酒飲み。バクバクと食事を行う彼女には鴨志田なんて目に入っていない。
「これは暫く時間かかりそうですか、あぁ店長納豆スパ追加で、それと濁酒を一合」
そうして、ろくな対策の話し合いもせずに食事は進み、酔いが回る。最も片方は全く酔ってはいないが。
対策が始まったのが、かなり出来上がってる彼女の方からの提案で始まった。
「でさ、私の何が行けなかったの?」
「そうですね。はっきり言えば【何にも問題はなかった】」
その言葉に、屈辱的な負けかたをした彼女は食いつく。
「それはおかしくね、だって今回の敗けはレベル差なんでしょ」
「そうですね、システム上。プレイヤーが【35LVずれたら発生しますね】それで、貴方はそれを踏まえて【何LVに調整します?】」
「そりゃあ、それくらないなら100LVかな」
少しは考えたが、おおよそ100LVならアドバンテージがとれるだろう。そう思い彼女はそう答えた。
「ふむ、なら彼は50LV出来ますね。少なくともレベル差を表す指標はなにかもっているでしょうし、そうでなかったら【1LV】ですかね。というか、彼死にすぎて初期レベルじゃないですか。じゃあできて35LVですね」
「うぐ」
知っていれば、なんてことはない回答だった。確かに相手のLVがわかっているのに完ストさせるのは馬鹿の行為だった。彼女はそう思い。酒を飲む。
「まぁ、そしたら【100LV】ぐらいで突っ込んできますけどね」
「ブー」
盛大に飲んでいた。酒を吹き出す。
「ケホッ、ゴホ。っそれどういう意味だよピー」
彼女は鴨志田、相手にはピーと呼ぶ。
「いえ、彼の能力は過去のキャラクターの変換ですし。その気になればEXにもできるし、さすがは破壊神と呼ばれることだけはある」
「てかさ、それほんとだよな」
「えぇ、ほんとですよ。彼が例のあれです。1億の。ですので安心してください【100近く殺した貴方は間違いなく賞金がもらえます】それに貰えなくても私たちが払います。そういう契約です」
「確かにそうなんだけどさ」
コスプレ風俗やってる彼女にとって、この契約はわけのわからないものだった。報酬は破格だし追加報酬で最高1億と聞いたときは怪しすぎたが。別に自分は落ちるところまで落ちて借金まみれだし。集団強姦覚悟で出向いてみれば……
こんな所でコスプレしてるだけで、一月で300万入るときた。おまけに追加一億だ。信じられるわけはない。
まぁ、100万ももらえば御の字だ。借金も最近はあっちのほうが多いし大丈夫だろう。
ピピピ
「はい、それは私ですよ」
はい、はいと、誰かと連絡している鴨志田。
「店長ボトル追加、後味噌伝楽」
「あいよー」
「はい、はい。しかしこちらも……はい、はい?まぁそれなら、しかし……。はい、後もう一声…はい。ではそれで、それではお待ちしております」
追加伝楽を片手に、もう片手は豪快にジョッキを持ち。満足げに食べている。彼女を他所にやっと電話が終わり。再度食事を始める。鴨志田に対し、彼女は質問する。
「長かったね」
「えぇ、あぁそれと、無断ですが貴方の追加報酬です。良かったですね。片つきましたよ三億」
「はぁ、これで仮に良くなったっていっても、後二億残るだろ。それとも何か追加の二億が決まったか」
そんなことはあるはずはない。酒の席の冗談に決まってる。
「それが、そうでもないのだよ」
ちりん、ちりんとドアから老人とSPが数名入ってくる。
「誰だ、このおっさん」
「最近は良くメディアに出てるんだが、見ておらんか」
「はっ、首輪付きなのでね。あるゲームには詳しくても、世情にはさっぱりさ」
まぁ、おかげでうまい仕事にありつけたわけだが。全く気分転換が思わぬ方向に行ったな。
彼女は飯を食らいながら老人の話を聞く。
「ほぅ、これをみてもそれを言えるかね」
老人が差し出してきたのは彼女の借用書であった。
「あぁ、新たなご主人様か。よろしく」
そうして、視界を戻し酒を飲む。
「いいのか、初対面の印象は大事だぞ」
「そっちこそ、いいのかこっちは【これで稼げないからあっちに逃げて稼いでるマグロ女だよ】」
二人は見つめあう。片方はなんでこんなの買ったんだと訝しみ、もう片方は……
「お主に求めてるのは。一つ。先程百回程倒した。あやつを倒すのを手伝ってもらいたい」
「はっ、どうやって倒すんだい。いっておくが初回のはもう使えないよ」
「それをこれから考えていくんじゃよ。おいっ店主オムライスくれ。半分でいいぞ」
「あいよ」
席に着き、SPから水を貰い老人は喋りだす。
「お主、年は」
「25、この業界じゃもうババア扱いが多くなってるさ」
こちらも酒のペースを相手の飲むペースにあわせる。
「あの作戦はどうして思いついた」
「遊んでいたゲームにあんな感じのイベントがあったから。それを殺せるまで行えるように作ったそれだけさ」
鴨志田のほうは一人納豆スパ啜ってる。どうやら絡む気はないようだ。
「他にも思いつくか」
「それが仕事なら考えるよ」
「そうか、おい」
SPが彼女に紙切れを渡してくる。内容は契約書だ。
「どうだ、この老人の遊びに付き合ってくれんか」
「別にいいよ」
契約書にサインし、SPに渡す。
「……達観してるな」
「ひねくれてるだけさ」
そういうと老人は笑う。
「お気にめしたかい」
「あぁ、これからお前がどのような【熱】をもつと思うとな」
「熱?」
「オムライス一丁」
店長がオムライスを置き、食べ終わった皿を片していく。
「おお、熱じゃ…アチ」
「料理のことじゃないよな」
「あぁ、これも中々だが……、おいシチューを頼むクリームじゃないほうだぞ。少なめでな」
「あいよー」
「で、なんなんだい」
どうにも話が進まない。なによりあいつってそこまでの奴なのか。同じような奴にしか見えないが。
「あいつはな、ガキ大将なんだ」
「はっ、意味がわからないよ」
「あいつはな、偶像であり、友人であり、強敵であり、理不尽である。どうだガキ大将そのものだろ」
老人はドヤ顔でいう。その言葉にボケた爺さんを扱うように彼女は話し出す。
「はいはい、それならアイドルとか神様でもいいでしょうに」
「いやそいつらは不適合じゃ何故なら【そいつらわしらの隣にはいない】」
「ふーん」
今度は興味を持ち。彼女は老人の話を聞く。
「確かに、あいつは理不尽じゃ。借りがあるから無理難題をつきたて。いらないからとわしでも持て余す物を簡単にくれる。そのくせ、面白いことには誘ってもらえて。こちらの遊びにも応じてくれる」
「へぇ~」
「わかるか、この年になって子供のようなワクワクが止まらない気持ちが。誰も彼も奴に当てられ。何かしらの明確な【何か】を手にしそれに全力に取り組む。不正も運営も、プレイヤーも外に居た政府ですら奴の熱に当てられ躍起になってる。それがあいつじゃ」
嬉々としてかたる老人を、子供を見るような目で彼女は言う。
「それで、貴方は何をしたいの」
「なに、わしは奴と遊びたいだけだ。そして遊ぶなら勝ちたい。だからわしはわしで勝てそうなメンバーを集めてあいつと遊ぶ、お主もその一人だ」
「ただ、遊ぶだけに2億も払うとはね。……酔狂な爺さんなこと」
まぁ、彼女としては爺さんの遊び相手で億の金貰えるんだから。文句はない。
「クク、時期にわかるさあいつの熱にあてられたらな。それにもうお前は当てられてるんだぞ」
「私が?」
「良く考えて見ろ。お前が呼ばれた理由を」
彼女は考えて見るが思い当たらない。
「わからないか、そもそもこんなはやく【こんな村規模の実験なった理由を】【わしが来た理由を】【お前のような奴が選ばれた理由を】」
「全部、あいつのせいだってのかい」
老人は笑いながら。そうともという。あいつのせいで全てが前倒しになり。結果としてお主が炙り出された。
「スカイアースか」
何も意識してなかったが、そこまで言われると意識してしまう。
「クク、後二日はお主の時間だ存分に浴びてこい。あいつの熱をな」
「考えておくよ、あっちに戻るよ。糞尿はあのオバサンに処理でもさせて」
そういい彼女は出て行った。
「全く、食事中なのに。マナーのなってない女だ」
「まぁ、そのような人を選択しましたからね。どうですこれから対策会議で一杯。あっちの酒は味気ないですし。泥酔の影響もいい実験でしょ」
「ほぅ、わしも入っていいのか」
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