コネクト 創造する世界
仮想と現実 1日目 対話
何十回繰り返しただろう。
「野菜は好き?」
「好きだよ、君は?」
「僕も好きだよ」
「へぇ、そういえば友達は近くにいる?」
「居るよ」
「名前は?」
「ジョンって言うんだ」
「そうか、自分はショウショウっていう。友達をつれて来てもらっていい?」
「いいよ」
そうして、男の子は去っていく。このやりとりを何回繰り返しただろうか?
唐突に始まったこれは、普段のゲームとは似てもにつかないものだった。相手の答えはほとんど決まっており、
こちらで会話を終了させると攻撃される。
いない間に何かしようとすると攻撃される。
興味ないことを言うと攻撃される。
特定の人物と話すと攻撃される。
特定の質問をすると、攻撃される。
一定の特定の、おかしな、様々の条件により攻撃される。
攻撃は一撃一撃、瞬間の痛みが伝わり、つど【感覚が薄れていく】今や聴覚も危うくなってきた。特定のこは叫んでくれないと声が聞こえない。あぁ勿論対応できなきゃ攻撃される。
抜け道はある。モーションの機能をなくし、全てマニュアルで操作する。これで、全て解決だ。モーションも全て手動にすれば簡単に動けるようになり、こんな問答を繰り返す必要がない。
しかし、それは出来ない。それは【仮想である根拠だ】全てを手動に移したあと、現実と錯覚させるなにかを行えば、それがどっちかの判断ができなくなる。
戻せるという保証はない。いやそもそも、手動に移したできるかどうかもわからない。なら、精神安定剤として、【モーションっていう存在】はそれだけで役に立つ。
「連れてきたよ」
日本人に見えるジョンはこれまた、日本人と見える少年を連れてくる。
「ケタアハヤマネハ、ワシヒタマヤフニケホリ」
「彼はなんといってるんだい?」
「言葉がわからないの」
「ハハ、ちょっとした病気でね、わからないんだ」
「ふーん、どんな病気なの?」
「自分の体がどんどん離れていくような、自分が自分かわからなくなるそんな病気さ」
「そう」
二人から攻撃を食らう。どうやら、対応を間違えたらしい。
二人になったとたんこれだ。まだ、中盤だと思うのにこの仕打ちだ。
言語の事はいつぞやにイチャモンつけたことがあるから、文句の言いようがない。これで自分だけと言えば、それはそいつらと変わらないことになってしまう。
痛みも感じなく、ドロドロと血をたらしながら。
「痛いじゃないか、しかし、これでわかっただろ。こんないたそうなのに俺はいたがってないだろ」
スタスタと歩いてきて、もう一回攻撃される。この時、触覚はいかされ、激痛が走るが動じたらまた攻撃されてゲームオーバーだ。
激痛にたえながら暫く待つ。
デジャブというか、この感覚におぼえはある。死に帰りの際に、【記憶が幾つか消されている】結果、なんでここにいるかはある程度わかるがなんで、こうなったかの記憶は殆どない。
「嘘じゃなさそうだね」
「なとまえそかとまそらあ、つてほにまつへるにあま」
「そうだね、うん僕もそう思う」
ここからがさらに酷くなる、頭が危険のシグナルを発する。
「たつのこもてほりまてにねさりちなすさくかそろるたまいほとねかとねぬかたつけはりたけほりもらりやけひる」
「そうだね、おにいさんは?」
「すまんがわからない」
「そ『しかし』」
「お前たちがいいなら、俺もそれでいいと思うぞ」
「……なんで?」
「さぁ、よくわからないが、両者納得してるんだしそれでいいんじゃないか?」
「そんなものなの?」
「そんなものだよ。後押しがほしいなら、いってやる。問題ないからやってこい」
後にこれがどう影響するか……。それはわからない。しかし、今を進むのに先の事など考えてる余裕はない。たとえ最大の悪手だとしても、自分を信じて進むしかない。
「ありがとう、お兄さん」
そういって二人はかけてく。
パチパチと拍手が聞こえる。音が聞こえるほうからは嫌悪感が起きる。俗に言う生理的に受け付けないってやつだ。
「お疲れさま、【記憶は都度消してるはずなのに】よくここまでこれるね、まぁ重要部分は完璧に忘れてるから、いいっちゃ、いいか」
一言、一言に最大の警戒が入る。
何をされる?手段は?記憶が消えたのはハッタリか?……いやそれは違う。その程度ならこれほど嫌悪はしない。
「はは、やっぱりこうなるのよね。それであなたは私のことを覚えてる?」
「見たことはある」
そうどこかで見たことがある。つい最近だ。ここに来てから見たと思う。
「そう、見たことはあるはずよ。だっ……」
そこで言葉が止まる。
「どうした?」
返答にも答えようとしない。暫く待ち。
「て、私は最初にあった看護士だもの。覚えてる?鴨志田さーんって話したでしょ」
記憶を巡らせてみる。
「ごめん、記憶にない」
「あー、そうよね。重要なのは【私】ではなく【キャラクター】だもんね」
若干のへこんでる、キャシーに声をかける。
「ところで、さ……」
さっきの間はと言おうとした時、激痛が走る。思わず座り込んでしまう……
「ぁ……」
モーションが戻ってきている。
「……念……、も……て……」
薄れいく意識のなか。何かの声が聞こえたような気がした。
……
永遠と繰り返される。
「野菜は好き?」
何度も通っていき。
「どんな病気なの?」
「体が離れていくような、そんな感じさ」
「そう」
同じように消えていく。
「…………、も…………が……」
幾度も幾度も繰り返される。
これは何度目の、挑戦なのだろうか。パチパチと音が聞こえ、目の前に人が来る。
「お疲れさま、これで何回目かな?【記憶は都度消してるはずなのに】よくここまでこれるね、まぁそろそろこれも終わりだから、もう少し我慢してね」
そういい、女性はお辞儀をする。
「あなたは」
「その前に」
おもむろに手を前に出し。
「モーションはもう戻ってるよ」
「えっ」
モーションの操作を行って見れば確かに体が動く。
「まぁ、最後まで気づかなかったけど努力賞と言うことで」
「努力賞?」
手で銃の形をとり、こちらに向けてくる。
「バー」
そうして、また気を失った。
……
「ありゃりゃ、おかしいな?ドラマとかなら、撃っても少しは持ってたけど」
指からでた煙をふぅと息を吹きかけ。女性は死んだ亡骸を見る。
「看護師なんて、やってると死人も見るけど。こうも1日で100近く同じ死体みると感覚変わりそうになるね」
亡骸から血を。ポケットの時計を砕き。糧とする。実際やってみるとろくでもないゲームだなとは思う。
ステータスを確認する。
「うん、ステータス、スキル問題なし。欲しいものは全部手に入った」
時間は……と。
「20時間ちょいか。20分で1周だから」
最低でも40いや、初回は多く死ぬから……
「2.5倍。100回かぁ」
こういうゲームはやらないから多いか少ないかはわからないが、多分かなり多いと思う。その分良く稼げたが。
「まぁ、後は好きにしていいっていってたし。いっちょ遊びますか」
苦難は終わったが、ここからが本番だぞ少年。
……
そうして、20時間にも及ぶ、対話の攻略は失敗に終わった。後から自分も見てみたが、終盤はかなり酷いものだったと思う。そうして、感覚が抜け切らないまま。一日目は最終局面へと向かった。
「野菜は好き?」
「好きだよ、君は?」
「僕も好きだよ」
「へぇ、そういえば友達は近くにいる?」
「居るよ」
「名前は?」
「ジョンって言うんだ」
「そうか、自分はショウショウっていう。友達をつれて来てもらっていい?」
「いいよ」
そうして、男の子は去っていく。このやりとりを何回繰り返しただろうか?
唐突に始まったこれは、普段のゲームとは似てもにつかないものだった。相手の答えはほとんど決まっており、
こちらで会話を終了させると攻撃される。
いない間に何かしようとすると攻撃される。
興味ないことを言うと攻撃される。
特定の人物と話すと攻撃される。
特定の質問をすると、攻撃される。
一定の特定の、おかしな、様々の条件により攻撃される。
攻撃は一撃一撃、瞬間の痛みが伝わり、つど【感覚が薄れていく】今や聴覚も危うくなってきた。特定のこは叫んでくれないと声が聞こえない。あぁ勿論対応できなきゃ攻撃される。
抜け道はある。モーションの機能をなくし、全てマニュアルで操作する。これで、全て解決だ。モーションも全て手動にすれば簡単に動けるようになり、こんな問答を繰り返す必要がない。
しかし、それは出来ない。それは【仮想である根拠だ】全てを手動に移したあと、現実と錯覚させるなにかを行えば、それがどっちかの判断ができなくなる。
戻せるという保証はない。いやそもそも、手動に移したできるかどうかもわからない。なら、精神安定剤として、【モーションっていう存在】はそれだけで役に立つ。
「連れてきたよ」
日本人に見えるジョンはこれまた、日本人と見える少年を連れてくる。
「ケタアハヤマネハ、ワシヒタマヤフニケホリ」
「彼はなんといってるんだい?」
「言葉がわからないの」
「ハハ、ちょっとした病気でね、わからないんだ」
「ふーん、どんな病気なの?」
「自分の体がどんどん離れていくような、自分が自分かわからなくなるそんな病気さ」
「そう」
二人から攻撃を食らう。どうやら、対応を間違えたらしい。
二人になったとたんこれだ。まだ、中盤だと思うのにこの仕打ちだ。
言語の事はいつぞやにイチャモンつけたことがあるから、文句の言いようがない。これで自分だけと言えば、それはそいつらと変わらないことになってしまう。
痛みも感じなく、ドロドロと血をたらしながら。
「痛いじゃないか、しかし、これでわかっただろ。こんないたそうなのに俺はいたがってないだろ」
スタスタと歩いてきて、もう一回攻撃される。この時、触覚はいかされ、激痛が走るが動じたらまた攻撃されてゲームオーバーだ。
激痛にたえながら暫く待つ。
デジャブというか、この感覚におぼえはある。死に帰りの際に、【記憶が幾つか消されている】結果、なんでここにいるかはある程度わかるがなんで、こうなったかの記憶は殆どない。
「嘘じゃなさそうだね」
「なとまえそかとまそらあ、つてほにまつへるにあま」
「そうだね、うん僕もそう思う」
ここからがさらに酷くなる、頭が危険のシグナルを発する。
「たつのこもてほりまてにねさりちなすさくかそろるたまいほとねかとねぬかたつけはりたけほりもらりやけひる」
「そうだね、おにいさんは?」
「すまんがわからない」
「そ『しかし』」
「お前たちがいいなら、俺もそれでいいと思うぞ」
「……なんで?」
「さぁ、よくわからないが、両者納得してるんだしそれでいいんじゃないか?」
「そんなものなの?」
「そんなものだよ。後押しがほしいなら、いってやる。問題ないからやってこい」
後にこれがどう影響するか……。それはわからない。しかし、今を進むのに先の事など考えてる余裕はない。たとえ最大の悪手だとしても、自分を信じて進むしかない。
「ありがとう、お兄さん」
そういって二人はかけてく。
パチパチと拍手が聞こえる。音が聞こえるほうからは嫌悪感が起きる。俗に言う生理的に受け付けないってやつだ。
「お疲れさま、【記憶は都度消してるはずなのに】よくここまでこれるね、まぁ重要部分は完璧に忘れてるから、いいっちゃ、いいか」
一言、一言に最大の警戒が入る。
何をされる?手段は?記憶が消えたのはハッタリか?……いやそれは違う。その程度ならこれほど嫌悪はしない。
「はは、やっぱりこうなるのよね。それであなたは私のことを覚えてる?」
「見たことはある」
そうどこかで見たことがある。つい最近だ。ここに来てから見たと思う。
「そう、見たことはあるはずよ。だっ……」
そこで言葉が止まる。
「どうした?」
返答にも答えようとしない。暫く待ち。
「て、私は最初にあった看護士だもの。覚えてる?鴨志田さーんって話したでしょ」
記憶を巡らせてみる。
「ごめん、記憶にない」
「あー、そうよね。重要なのは【私】ではなく【キャラクター】だもんね」
若干のへこんでる、キャシーに声をかける。
「ところで、さ……」
さっきの間はと言おうとした時、激痛が走る。思わず座り込んでしまう……
「ぁ……」
モーションが戻ってきている。
「……念……、も……て……」
薄れいく意識のなか。何かの声が聞こえたような気がした。
……
永遠と繰り返される。
「野菜は好き?」
何度も通っていき。
「どんな病気なの?」
「体が離れていくような、そんな感じさ」
「そう」
同じように消えていく。
「…………、も…………が……」
幾度も幾度も繰り返される。
これは何度目の、挑戦なのだろうか。パチパチと音が聞こえ、目の前に人が来る。
「お疲れさま、これで何回目かな?【記憶は都度消してるはずなのに】よくここまでこれるね、まぁそろそろこれも終わりだから、もう少し我慢してね」
そういい、女性はお辞儀をする。
「あなたは」
「その前に」
おもむろに手を前に出し。
「モーションはもう戻ってるよ」
「えっ」
モーションの操作を行って見れば確かに体が動く。
「まぁ、最後まで気づかなかったけど努力賞と言うことで」
「努力賞?」
手で銃の形をとり、こちらに向けてくる。
「バー」
そうして、また気を失った。
……
「ありゃりゃ、おかしいな?ドラマとかなら、撃っても少しは持ってたけど」
指からでた煙をふぅと息を吹きかけ。女性は死んだ亡骸を見る。
「看護師なんて、やってると死人も見るけど。こうも1日で100近く同じ死体みると感覚変わりそうになるね」
亡骸から血を。ポケットの時計を砕き。糧とする。実際やってみるとろくでもないゲームだなとは思う。
ステータスを確認する。
「うん、ステータス、スキル問題なし。欲しいものは全部手に入った」
時間は……と。
「20時間ちょいか。20分で1周だから」
最低でも40いや、初回は多く死ぬから……
「2.5倍。100回かぁ」
こういうゲームはやらないから多いか少ないかはわからないが、多分かなり多いと思う。その分良く稼げたが。
「まぁ、後は好きにしていいっていってたし。いっちょ遊びますか」
苦難は終わったが、ここからが本番だぞ少年。
……
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