コネクト  創造する世界

AAA

仮想と現実

「フーム」


「なんじゃ考えおって」


ロックが話しかけてくる。


「いや、夏休みだろ。だから暖めておいた企画を全部投げたんだが…………」


「歯切れが悪いな」


「いや、また金剛案件になるそうな売れ行きでな」


ロックに企画での集客をわたす。


「手芸に、料理に……菜園。なんじゃ家でも渡して作らせてるのか」


「だいたいそれにちかい。これは現実でよくいう【実演シミュレート】だちなみに、一番の売り上げ見てみろ笑えるぞ」


ロックが紙をまじまじと見る。


「飯マズ克服お料理教室、アクティブ10000、累計387213。……これいつからやっているんじゃ」


「8月入ってからだから、15日位か。ちなみにリピート率98%だ。2%は医者にいって入院だから多分100%だな」


「料理は中華か」


「焼くだけでもいいんだが、待ち時間にアレンジすることに審査員が気づいたらしい」


時間があるからちょっとアレンジで、魔改造されたものが数多く存在したとか。モニターで確認してるだけで以上がわかるレベルのアレンジってなんだろうか。


「アレンジ……か」


「あぁ、だからスピード勝負の中華が最も相性いいらしい余計な事をする暇が無いからな。これを半永久で作業させて無理やり体に馴染ませる」


「ちなみに目標は」


「冷凍食品に勝つ……かな」


「……」


しばしの沈黙が訪れる。


「まぁ、そこらへんの企画については目を通しておこう。それで何処に行くんだ」


ここら辺の話のわかりやすさが、慕う原因だよなロックは、話の内容で何がしたいか読んでくれる。


「某ゲームで五泊の旅行に誘われたから、そこにいこうと思ってね」


「なんじゃ、学期終わりに旅行に行ったばかりで、また旅行に行くのか」


「こっちはVR用のイベントだから、どちらかというと耐久テストに近いかな」


「ほぅ」


髭を触りながら。


「わしも行けないのか?」


「残念ながら規定を満たしていません。正直に言えばあるゲームを最低三週が条件だから無理だ」


「なんじゃ、つまらん。……でどれくらいの情報を得ているんだ」


「公式の情報だけだ、後は戒厳令しかれているのか出回っていない。そこから探し出してわかったことは【ループもの】【ちゃんと選択しないと詰む】【クリアはいまだバットエンドのみ】らしい」


「今からでも間に合わないか」


笑って、返答してやる。


「諦めろ、悔しいなら。発掘するんだな。たまに掘り出し物もあるぞ」


「この年で発掘もな……、よし」


そういい、ロックは離れていった。まぁ何かイベントでもするんだろうが、……別にいいか。


「さて、俺も行くか」


ログアウトし指定された場所に向かう。どうやらこれ専用に、土地を買って町を作ったらしい。町自体はもう1年前ぐらいから開発されていた事を考えると。


「元から想定内だったか、目をつけられて借りられたか」


まぁどっちにしても関係ないか。


「まぁ、楽しんでやるさ」



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