コネクト  創造する世界

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因果と収束 クエスト4

目の前に見えるは巨大な影……いや、影ではない影に実態を持たせた何かだ。


「……」


パーティーメンバーは全員沈黙している。


「発足なにか知ってるのか」


「……」


「発足! 」 


大声で叫ぶが発足は答えない。


《ほぅ、我が降臨しゃべれるやつがいるとはな》


影から思念が飛んでくる。


「誰だいあんたは」


《ふむ、我に聞いてくるか。いいだろうこころして聞け》


影がさらに多くなり、家程度の高さになる。


《我は悪の化身ことダークなり》


ダークか、何だっけな主神の一柱だっけ。


《ふはは、恐れ多くて声も出んか》


高笑いしながら更に大きくなるダークに質問をする。


「ところで、なんで神様がこんなところに出てきたんだ」


《ふむ、それは【こやつら】が我が半身だからだ》


「つまり、彼らを追い詰めることで仕方がなく出てきたと」


《いかにも。本来は【使者】を送り出し処理させるつもりだったんだが気が変わり、この度降臨したわけだ》


トリガーが何にしろ、降臨したってことは、【この兄弟が覚醒ひたということなのだろう 】……いやクエストから言えば【双子】なのか、こいつら。


「それで、自分達をどうするつもりなんだ」


「ふん、本来ならば塵芥など。どうでもよいのだが。今回は特別に役割を与えてやる」


役割……ねぇ。


「それで、ダーク様役割とはなんでしょうか」


《理解が早い生物は好きだぞ。さて、それでは今から我が示した方を【殺して貰おうか】安心せい、【一撃で殺せる用弱体化させてある】お主はただ攻撃すればよい》


そういって、ダークは形を片方に片寄らせる。ダークは【兄の側に立った】


「何故片方が殺すんです」


《理由なんてどうでもいいだろ、さっさと殺さんか》


おかしい、クエスト名は【半神の双子なはずだ】なぜ、片方を殺す必要がある。死んで吸収することが条件なのか……、いやそれはおかしいならば【双子を誘導し殺せば良いこと】つまり、【殺さなきゃいけない理由と殺せない理由を隠してる】


《何を迷っとる早く殺さんか》


ダークが急かしてくる。禍々しい身体で自分に迫ってくる。


《は・や・く・こ・ろ・さ・ん・かーーー》


頭のなかに大声でこだまする、しかしこの状況では【選択をすることはできない】


《なぜ、殺さん。ええぃ、【ダークが命じる。ライトの半神である小僧を始末しろ】》


ライトの半神……。つまり双子それぞれに別の神が宿っていたってことか?


《なぜ、攻撃せん。我が命じてるのだぞ。お主は敬虔者じゃないのか》


どうやら、極Dならばこの命令に逆らえないらしい。つまりこれが極化のデメリットか。


《ええぃ、早くせんかでないと》


そういい終わる前に影がない方から、光が出てきた。


《ちぃ》


《残念だったわね、これで貴方は終わりだわ》


黒の次は白か、……さてさっきの傾向からすれば。


《さぁ、敬虔な信者よ、【悪しきダークの半神を倒すんです】》


まぁそうなるのか。さてどうするか。【小小は選択肢に制限をうけない】それが極Nのメリットだ。


《なぜ、なぜ攻撃しないのです》


《ダークでもライトでもない。……まさか》


《《ニュートラルか》》


二つの神は激怒する。


《《何故、どうして【お前がここに来ている】そんな可能性はなかったはずなのに》》


可能性が無かった。どれが反応したんだ、ファントム・ヒーロー馬鹿に貰ったシステムかそれとも限定開放か……


思考が錯綜する。


《ならば、敬虔な使徒ディーチよ、そのものを殺しなさい》


《こちらも、敬虔な使徒ジョカよ、そのものを殺しなさい》


二人がこちらに攻撃してくる。発足は動けない。


《《さぁ、愚かな反逆者を殺せ》》


攻撃が振ってくる。間違いなく一撃で殺される攻撃だが、それは呪術師、当然対策をしている。勿論レベル上げるつもりも無いので、【LV1で戦えるように設定した】それが呪術師、そして接続用の召還士


対策はしている。攻撃は当たってもダメージは受けず、変わりに【攻撃した相手が】ダメージを受けた。


「がっ」


痛みに耐え切れず、声が漏れている。しかし攻撃はやめず攻撃するたびに傷ついていった。


システムは簡単だ。【自分が瀕死異常の攻撃を受けた場合、それを相手に返す】その代わりに、LVは上がらず、【ステータスの可変はうけない】勿論ステータスもほぼ最低値だ。倒そうと思えば簡単に倒せる。毒でも固定値のアイテムでも倒し方は幾らでもある。ただ【それを知っていたらの話だが】


「かは」


血を吐き、ボロボロになりながらも二人は攻撃を続けてくる。


何故ここまでやる?何を恐れている。


問題となったのは、【選択を誘導できなかったこと】神達は【片方を倒したかった】、【奴らはニュートラルを恐れている】本来は【使ってはいけないスキル】を使ってまで。


今のディーチ、ジョカの状態は【完全に洗脳の状態である】つまり、そこまでしなくちゃいけない何かがそこにあった。


「とりあえず、ユーザーには抵抗処理されないと規約でなくなるなこのゲーム」


《ごちゃごちゃいってないでとっとと殺せ》


さてどうするのが正解なのか。【答えを出さないのが正解にみえるんだよな】


双子の方を確認する。


「ん」


双子が……変異している?


双子の兄弟は異形の形に変わっていってる。半神の双子、半神……、




半神は双子だけじゃなくてライトとダークも半神だった?そう考えると覚醒した二人は……


なるほど、【互いを繋げようとしている】つまりニュートラルの回答は。


双子に近づいていく。


《《そいつを近づかせるなぁ》》


神達がディーチ達に攻撃を指示するが。瀕死の状態の彼女らは動くことすらできず。神達はただ双子をくっつけることを見届けるしかなかった。



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