コネクト 創造する世界
正式版開始 これまでとこれからへ
「【限定開放】か……、それがどんな影響を与えるかわかっていってるんだよね」
「えぇ、わかってますよ」
これが認められれば、不正者の【隠れ蓑】になるだろう。もしかしたら結果として大惨事が起きるかも知れない。しかし……
「これが認められれば、不正者が隠れ蓑にするかもしれませんね」
「ならば、答えはわかるだろう。当然【不許可】だ」
まぁ、そうなる。だから一枚づつカードを切ってくしかない。まずは、コネクト社の落ち度について。
「なるほど、コネクト社は今後もユーザーに対して【責任を一切負わないと】そう周知するということでいいですね」
「それは幾らなんでも言い過ぎではないか。我々はちゃんと【責任を負ってる】」
「責任? どの口が言うんですか。【重要な部分を丸投げした】あなた方は」
ますは【今回の不正者の対応】について責めていく。
「あれは……、規約にも書いてあっただろう。【コネクト接続の責任は負わないと】」
そもそも、そこが間違ってる。
「なるほど、つまりコネクト社の総意としては【根幹に関わるシステムは対象外】とそういいたいんですね」
「それは……。これから【対応していく】所だ」
「ならばこのシステムが通っても問題ないですよね。むしろ通すべきだ。今なら【責任の押し付けができますよ】」
続いてのカードを切る。ちなみにもう切れるカードはない。後は誘導していくことしかできない。
「……確かに、今ここでそれを買えば、何かあったときの対応は製作者のせいで乗り切ることはできるが」
「そもそも、あんな子供だましのシステムがいつまで続くと考えているのですか」
「子供だましとは」
「勿論、私が売ったシステムです。致命的な欠陥があるアレを、いつまで機能すると思っているのですか」
「致命的な……欠陥?」
「博士なら気づいてますよね。あのシステムの欠陥について」
話題を博士のほうにふる。自分が伝えるうより、その手の専門家の説明のほうが納得がいくはずだ。
「【判断機能】の話だな。まぁあのシステムなら三ヶ月もたたないうちに誤作動で何百人か捕まるであろうな」
「なっ」
「よく考えてみろ。アレがうまくいったのは。【初日でコネクト接続を行っていなかったからだ】あのシステムは【条件一致】しかしておらんのだぞ。単純に言ってしまえば、あのシステムは【条件に一致しない状態で攻撃をした瞬間に転送するシステムだ】つまり、【オリジナルスキルやオリジナル武器の攻撃で】一発転送だ。TRPG系で簡単に飛ばせるな」
「後は逆でもいけます。不正で異常に高くした【補助魔法】を敵にかけるとかね、まぁつまり。コネクト接続が増えてきたら。役にたちません」
「では、どうすれば」
「ですので、限定開放なのですよ。【運営の規約の効く範囲で遊ぶ】これなら、コネクトにも意味が出てきます」
まぁ、これ以外にも方法はある。弾いた場所に【探知機】を入れて何も問題なかったら戻すとか、システムを変えて精度を変えるとかね。まぁ言わないけど。
「制約はどうするのであるか」
「サブクラスシステムを導入します。肝は【メインのクラスのシステムを利用すること】最も、この場合は相手に【強制はできません】弾かれるように設定します」
こうすることで、【そのゲームのシステムに囚われなくなる】まぁようするに。そのゲームのキャラクターがいなくても遊べるようにはなる。
「つまり我々は【ユーザのシステム変化】を追えばいいのでアールか」
「不正者を追うならばそうですね。それと【ドロップ】関係もですね。大金がかかってるのでしたら戦闘も追わなければいけませんね」
「ふむ……、悪くないな。林、お主はどう思う」
「私は……」
「言っとくが、遅かれ早かれ【不正者は内地で暴れまわるぞ】我輩が一日もかけずに思いつくやり方がでアール。三ヶ月もすればやってくるであろうな。最も指を咥えて待ってるわけではないが」
どうやら、博士はこちら側に立ってくれるそうだ。さて結果は……
「……、駄目だな。影響はわからない。許可はできない」
「なにも【プレイヤー全員】に許可してくれなんていってないんですよ」
「どういう意味かな」
「許可するユーザーはあなた方が決めればいい。つまり、これも一つの【モニタリング】ですよ」
「なるほど、ここまでが今回の【君の企画】だったと、全てはこれを通す為に」
厳密には違う。限定開放が通らなくても【ファントム・ヒーロー】を使えば自分だけならどうとでもなる。しかし、できることなら【偽装】してわからなくしておきたい。あくまであれらは切り札なんだ。
見せ札にはできず、できることなら一生気づかれないほうがいい。だから保険となる機能が欲しい。
「さて、どうですか。今しか【期間】は今しかありませんよ」
【コネクトが責任を投げた今だからこそ】スムーズに事が運ぶ。これより遅くなると、自分みたいに【システムを買う】か【更なる悲劇が生まれるか】の二択だ。どちらもコネクト社に益はない。
「……わかった。【一部のユーザーに対して限定開放を認めよう】」
こうして、長いようで短かった正式版の開始の騒動は一区切りついた。
後日、コネクト本社から一部のユーザーに対して、制限がかかりながらも、その違うゲームのキャラクターで遊べる【限定開放】とゲームと仮想を繋ぐ、為替システム【バーチャルエクスチェンジ(通称VX)】が公表され。コネクトは盛り上がっていった。
自分はというと、今のところは大人しくしている。金剛の方もハッカーの方も今は【準備期間】だ。ゆっくりと着実に浸透させていく。そんな準備期間の行動など見つかるわけがないので。限られた時間を用いて。できることを増やしていく。祭りに備えて……
「えぇ、わかってますよ」
これが認められれば、不正者の【隠れ蓑】になるだろう。もしかしたら結果として大惨事が起きるかも知れない。しかし……
「これが認められれば、不正者が隠れ蓑にするかもしれませんね」
「ならば、答えはわかるだろう。当然【不許可】だ」
まぁ、そうなる。だから一枚づつカードを切ってくしかない。まずは、コネクト社の落ち度について。
「なるほど、コネクト社は今後もユーザーに対して【責任を一切負わないと】そう周知するということでいいですね」
「それは幾らなんでも言い過ぎではないか。我々はちゃんと【責任を負ってる】」
「責任? どの口が言うんですか。【重要な部分を丸投げした】あなた方は」
ますは【今回の不正者の対応】について責めていく。
「あれは……、規約にも書いてあっただろう。【コネクト接続の責任は負わないと】」
そもそも、そこが間違ってる。
「なるほど、つまりコネクト社の総意としては【根幹に関わるシステムは対象外】とそういいたいんですね」
「それは……。これから【対応していく】所だ」
「ならばこのシステムが通っても問題ないですよね。むしろ通すべきだ。今なら【責任の押し付けができますよ】」
続いてのカードを切る。ちなみにもう切れるカードはない。後は誘導していくことしかできない。
「……確かに、今ここでそれを買えば、何かあったときの対応は製作者のせいで乗り切ることはできるが」
「そもそも、あんな子供だましのシステムがいつまで続くと考えているのですか」
「子供だましとは」
「勿論、私が売ったシステムです。致命的な欠陥があるアレを、いつまで機能すると思っているのですか」
「致命的な……欠陥?」
「博士なら気づいてますよね。あのシステムの欠陥について」
話題を博士のほうにふる。自分が伝えるうより、その手の専門家の説明のほうが納得がいくはずだ。
「【判断機能】の話だな。まぁあのシステムなら三ヶ月もたたないうちに誤作動で何百人か捕まるであろうな」
「なっ」
「よく考えてみろ。アレがうまくいったのは。【初日でコネクト接続を行っていなかったからだ】あのシステムは【条件一致】しかしておらんのだぞ。単純に言ってしまえば、あのシステムは【条件に一致しない状態で攻撃をした瞬間に転送するシステムだ】つまり、【オリジナルスキルやオリジナル武器の攻撃で】一発転送だ。TRPG系で簡単に飛ばせるな」
「後は逆でもいけます。不正で異常に高くした【補助魔法】を敵にかけるとかね、まぁつまり。コネクト接続が増えてきたら。役にたちません」
「では、どうすれば」
「ですので、限定開放なのですよ。【運営の規約の効く範囲で遊ぶ】これなら、コネクトにも意味が出てきます」
まぁ、これ以外にも方法はある。弾いた場所に【探知機】を入れて何も問題なかったら戻すとか、システムを変えて精度を変えるとかね。まぁ言わないけど。
「制約はどうするのであるか」
「サブクラスシステムを導入します。肝は【メインのクラスのシステムを利用すること】最も、この場合は相手に【強制はできません】弾かれるように設定します」
こうすることで、【そのゲームのシステムに囚われなくなる】まぁようするに。そのゲームのキャラクターがいなくても遊べるようにはなる。
「つまり我々は【ユーザのシステム変化】を追えばいいのでアールか」
「不正者を追うならばそうですね。それと【ドロップ】関係もですね。大金がかかってるのでしたら戦闘も追わなければいけませんね」
「ふむ……、悪くないな。林、お主はどう思う」
「私は……」
「言っとくが、遅かれ早かれ【不正者は内地で暴れまわるぞ】我輩が一日もかけずに思いつくやり方がでアール。三ヶ月もすればやってくるであろうな。最も指を咥えて待ってるわけではないが」
どうやら、博士はこちら側に立ってくれるそうだ。さて結果は……
「……、駄目だな。影響はわからない。許可はできない」
「なにも【プレイヤー全員】に許可してくれなんていってないんですよ」
「どういう意味かな」
「許可するユーザーはあなた方が決めればいい。つまり、これも一つの【モニタリング】ですよ」
「なるほど、ここまでが今回の【君の企画】だったと、全てはこれを通す為に」
厳密には違う。限定開放が通らなくても【ファントム・ヒーロー】を使えば自分だけならどうとでもなる。しかし、できることなら【偽装】してわからなくしておきたい。あくまであれらは切り札なんだ。
見せ札にはできず、できることなら一生気づかれないほうがいい。だから保険となる機能が欲しい。
「さて、どうですか。今しか【期間】は今しかありませんよ」
【コネクトが責任を投げた今だからこそ】スムーズに事が運ぶ。これより遅くなると、自分みたいに【システムを買う】か【更なる悲劇が生まれるか】の二択だ。どちらもコネクト社に益はない。
「……わかった。【一部のユーザーに対して限定開放を認めよう】」
こうして、長いようで短かった正式版の開始の騒動は一区切りついた。
後日、コネクト本社から一部のユーザーに対して、制限がかかりながらも、その違うゲームのキャラクターで遊べる【限定開放】とゲームと仮想を繋ぐ、為替システム【バーチャルエクスチェンジ(通称VX)】が公表され。コネクトは盛り上がっていった。
自分はというと、今のところは大人しくしている。金剛の方もハッカーの方も今は【準備期間】だ。ゆっくりと着実に浸透させていく。そんな準備期間の行動など見つかるわけがないので。限られた時間を用いて。できることを増やしていく。祭りに備えて……
コメント