コネクト 創造する世界
最初の三日間 インベーダーゲーム
「インベーダーゲームかそりゃなんとも」
「古臭いゲームを思い出すじゃろ。そこが良い点もある」
「たしか、ビデオゲーム最初期のゲームだっけインベーダーゲームは」
そう確かシューティングゲームだったかな。一時期はかなりブームになったらしい。まぁ昔の知識なので本当かどうだったかわからんが。
「そうわしが子供頃に何かの博覧会でやるきかいがあったぐらいじゃ。最近の子じゃやったことはないじゃろう」
「それで、何でインベーダーゲームなんだ」
他にも色んなゲームが考えられただろうに。
「ふむ、一言で言えば【原点回帰】じゃ」
「限定回帰ですが、私には内容が思いつきませんね」
「むしろ思いついたら驚きじゃわい。原点回帰とは【ゲームの姿勢じゃな】昔は、初めてやるビデオゲームに娯楽に新たな風が吹いたと感じたらしい。次はグラフィックの進化で現実と変わらなくなった。そして今、ゲームの世界に我々の意識を持ってきている。しかし性能は進化しても中身は殆ど変わっとらん。まぁこれはしょうがない。なんせ売れるジャンルが殆ど確定してしまったんじゃ。誰しも売れるものを作る。企業だって経営なんだし仕方がない。わしだってそうする。……しかしなしかしじゃよ。最近のゲームはちーとその遊び心が少なくなっとる。わしはそう思うんじゃ」
「まぁ、確かに最近のは同じ作品に何か付随しているかコンバートしてるかに見えますね」
沙原さんは金剛氏の意見に賛成する。
「僕は反対はだなぁ。システムとしてはオリジナリティがあるものが多いし。しかし奇想天外な物は確かに少ないね」
林さんは反対派みたいだ。
「記者の観点からは賛成も反対も言わないようにするよ。でも確かに遊び心はないねぇ」
「お主はどうかの」
各々から、期待する目で見られる。まぁユーザーが質問者ではしょうがないし仕方がないか。
「そうだな、観点がずれてるな俺と爺さんとは」
「ほぅ」
爺さんの目が鋭くなる。何か変な事いったら叩き潰されるな。
「俺の観点では【遊び心】がないのはユーザーだ」
「ふむ続けろ」
「ようは解釈の問題は、爺さんは【開発者が遊び心】を作ると思ってる。俺は【ユーザーが遊び心】を作ると思ってる。最近のゲームなら【開発者が手を出さずとも】ユーザー独自で遊ぶ事が可能なはずだ。つまり俺は【ユーザーが思考放棄して】開発者の操り人形のように動く事が問題だと考える」
「ふむなるほどのぅ」
短い時間であったが、長く感じる時間だった。
「なるほど……、確かに…そうじゃな。お主の言うとおり観点の違いじゃ。なるほどだからこそTRPGなのか。【ユーザー自身で行動を考える為に】」
「まぁ、そこはおいおいなとりあえず爺さんの方が先だ。それで爺さんのゲームでは何をするんだ」
「何単純な話だ他の世界にいって【世界を壊す】そういうゲームじゃ」
なるほどこいつは、馬鹿には刺激が強すぎたか。
「ゲームの内容はわかった。それじゃあシステムは」
「なにワシの作ったワールドで、壊す世界を決める。そうしてプレイキャラを決め【指定した条件】を満たせばクリアじゃ。報酬を渡しキャラクターを強化する。これの繰り返しじゃ」
「指定条件の一番きついのを教えてくれ。あぁ【昔やったあれはなしで】」
「ふむ、そうすると。国を物理的に破壊せよとかそこらへんかのぅ」
これはなんというかその。
「なぁ、爺さん」
「なんじゃ」
「温くないかこれ」
「『はぁ』」
驚いたのは爺さんとおっさんか。
「林なら最大難易度はどうする」
「そりゃあ、【その世界の重要キャラクターに成りすまして悪巧みだね】」
「沙原さんなら」
「モンスターの強化ですかね。あぁ勿論伝染するウィルスで精神異常きたすやつですね。後遺症も残るとなおいい」
「まぁそんな感じだよな。少なくとも【直接的やるなんてつまらない】」
爺さんとおっさんはまだ話せない状態にいる。
「なぁ、爺さんこれは【あんたのゲーム】なんだ。何言われたかは知らんが【妥協なんてするな】最初の考案どおりに話してくれ」
「本当にいいのか、まじで壊しにいくぞ」
「そういう【ゲーム】なんだろ、それはじゃあいいんじゃねの。だいたい始まってすらいないゲームだ【良し悪しなんて誰もわからないって】」
「そうか、クク。」
どうやら、やっとふっきれてくれるらしい。さてどんなゲームになってるのか。
「なら、最初の考案を述べよう。インベーダーゲームとは。いかに相手の世界を侵略するかのゲームじゃ」
「侵略? 破壊ではないのか」
「そう侵略じゃ。【重要NPC等その世界の人物に偽造し】傀儡にする。そうして世界を【侵略】していく。それがインベーダーゲームじゃ。勿論【世界は悪い方に向かわせる】。侵略者は【悪】つまりわしらが基本悪役じゃ。【基本自分の興味を優先する】」
「なるほど、偽装方法は」
「コネクトに繋げるの世界に入る。まぁこれはゲーム上絶対そうなるので独自システムじゃないが。独自システムとして容姿コピーがある。コピーの条件は【意識がない、又はコピーを許可した】場合のみコピーが可能じゃ」
ふむ制限してコピーかまだ縛りが必要だな。
「洗脳とかはどうなってますか」
「ふむ、予定はしてなかったがキャトルミューティレーションというのがあったな確か。ふむUFOで相手が固定して場合のみ誘拐かのぅ」
うん、中々いい感じだ。
「後は、相手世界との共闘もしたいわね。勿論【悪役】」
「なるほど、そいつは。さぞ楽しいことになるじゃろぅ」
「話を遮るがちょっといいかい」
「なんだいおっさん」
今まで加わらなかったおっさんが話しかけてくる。
「さっきまでは【そのゲーム内容のせいで】棄却されそうになったんだけど」
「おっさん、それは単純な話だ【俺達は正義のヒーローじゃない】ただのユーザーと開発者だ。【自分の遊ばない世界がどうなろうと】知らんよ、後質問それで消化な」
「ちょっと、それはないだろ。だが【悪意のある行為は社長がだまってないんじゃないか】」
「それも勘違いだ。【コネクト接続したゲームは開発者は管理しない】」
「あっ」
「理解したか。【コネクト世界は全部自己責任になる】つまり【何をしようが問題ない】ついでに【ゲームの世界で悪側につくゲームだってある】」
というか、最近のゲームは悪側も多いんだけどな。R18とか大半そうだろ。
「つまりな、【ゲーム上では問題ないんだよ】これ、まぁでかいのには制限はかけさせて貰うが」
「ほぅ、例えば」
「国を傀儡にしてる時はいい、しかし国を壊したり。イベントと複合する場合は【そのイベントに招待して貰おう】つまり対抗者を用意して貰う」
「それって重要な場合以外はやんなくていいの?」
「勿論、【NPC等のコピーの場合は劣化判定】はして貰う。まぁ付き合い長い人物に感づかれたり、鑑定で看破されたりね」
まぁ、それを除いても。
「とりあえず、個人的な感想としては。【良いゲーム】だと思うよ。【他のゲームを潰すゲーム】何てやったことないしね。後は林さんと話して何とかしてよ。それじゃあ今回はこれで終わりかな。それじゃあ帰らせて貰うよ。そろそろ明日の調整しないといけないからね」
「明日、そういえば明日わしを招待してくれるんじゃったかの」
「そうだから、今のうちに調整できるところはしとかないといけないからね。それじゃあ僕はこれで帰りますよ」
扉に向かって歩き出す。
「最後に一つ質問だ」
「質問は一つだけのはずだけど」
振り返りおっさんの方を向く。
「なに、ここに居ない【かわいそうな記者】の質問をしといてあげようと思ってね」
あぁ確かにもう一人居たなぁ。
「……手短にお願いしますよ」
「では単純に【あなたにとって悪意とはなんですか】」
「……【承認欲求行動】かな多分」
「承認欲求ですか」
「周りよりも優れていたい。自分よりも優れた人間が憎い。【他者に認めてもらいたいのようなもんでしょこれ】」
「つまり君にとっての悪意は」
「コネクトの世界なら【駄々こねてる子供】かな。そういう意味では社長も【悪意の塊だね】それじゃあまた」
そう言って。扉から出て。家に帰っていった。
「クク、なぁ、凄いじゃろ。あいつは」
「えぇ、少なくともあなたが期待する理由もわかりますよ」
こうして、嵐のような訪問は終わった。
「古臭いゲームを思い出すじゃろ。そこが良い点もある」
「たしか、ビデオゲーム最初期のゲームだっけインベーダーゲームは」
そう確かシューティングゲームだったかな。一時期はかなりブームになったらしい。まぁ昔の知識なので本当かどうだったかわからんが。
「そうわしが子供頃に何かの博覧会でやるきかいがあったぐらいじゃ。最近の子じゃやったことはないじゃろう」
「それで、何でインベーダーゲームなんだ」
他にも色んなゲームが考えられただろうに。
「ふむ、一言で言えば【原点回帰】じゃ」
「限定回帰ですが、私には内容が思いつきませんね」
「むしろ思いついたら驚きじゃわい。原点回帰とは【ゲームの姿勢じゃな】昔は、初めてやるビデオゲームに娯楽に新たな風が吹いたと感じたらしい。次はグラフィックの進化で現実と変わらなくなった。そして今、ゲームの世界に我々の意識を持ってきている。しかし性能は進化しても中身は殆ど変わっとらん。まぁこれはしょうがない。なんせ売れるジャンルが殆ど確定してしまったんじゃ。誰しも売れるものを作る。企業だって経営なんだし仕方がない。わしだってそうする。……しかしなしかしじゃよ。最近のゲームはちーとその遊び心が少なくなっとる。わしはそう思うんじゃ」
「まぁ、確かに最近のは同じ作品に何か付随しているかコンバートしてるかに見えますね」
沙原さんは金剛氏の意見に賛成する。
「僕は反対はだなぁ。システムとしてはオリジナリティがあるものが多いし。しかし奇想天外な物は確かに少ないね」
林さんは反対派みたいだ。
「記者の観点からは賛成も反対も言わないようにするよ。でも確かに遊び心はないねぇ」
「お主はどうかの」
各々から、期待する目で見られる。まぁユーザーが質問者ではしょうがないし仕方がないか。
「そうだな、観点がずれてるな俺と爺さんとは」
「ほぅ」
爺さんの目が鋭くなる。何か変な事いったら叩き潰されるな。
「俺の観点では【遊び心】がないのはユーザーだ」
「ふむ続けろ」
「ようは解釈の問題は、爺さんは【開発者が遊び心】を作ると思ってる。俺は【ユーザーが遊び心】を作ると思ってる。最近のゲームなら【開発者が手を出さずとも】ユーザー独自で遊ぶ事が可能なはずだ。つまり俺は【ユーザーが思考放棄して】開発者の操り人形のように動く事が問題だと考える」
「ふむなるほどのぅ」
短い時間であったが、長く感じる時間だった。
「なるほど……、確かに…そうじゃな。お主の言うとおり観点の違いじゃ。なるほどだからこそTRPGなのか。【ユーザー自身で行動を考える為に】」
「まぁ、そこはおいおいなとりあえず爺さんの方が先だ。それで爺さんのゲームでは何をするんだ」
「何単純な話だ他の世界にいって【世界を壊す】そういうゲームじゃ」
なるほどこいつは、馬鹿には刺激が強すぎたか。
「ゲームの内容はわかった。それじゃあシステムは」
「なにワシの作ったワールドで、壊す世界を決める。そうしてプレイキャラを決め【指定した条件】を満たせばクリアじゃ。報酬を渡しキャラクターを強化する。これの繰り返しじゃ」
「指定条件の一番きついのを教えてくれ。あぁ【昔やったあれはなしで】」
「ふむ、そうすると。国を物理的に破壊せよとかそこらへんかのぅ」
これはなんというかその。
「なぁ、爺さん」
「なんじゃ」
「温くないかこれ」
「『はぁ』」
驚いたのは爺さんとおっさんか。
「林なら最大難易度はどうする」
「そりゃあ、【その世界の重要キャラクターに成りすまして悪巧みだね】」
「沙原さんなら」
「モンスターの強化ですかね。あぁ勿論伝染するウィルスで精神異常きたすやつですね。後遺症も残るとなおいい」
「まぁそんな感じだよな。少なくとも【直接的やるなんてつまらない】」
爺さんとおっさんはまだ話せない状態にいる。
「なぁ、爺さんこれは【あんたのゲーム】なんだ。何言われたかは知らんが【妥協なんてするな】最初の考案どおりに話してくれ」
「本当にいいのか、まじで壊しにいくぞ」
「そういう【ゲーム】なんだろ、それはじゃあいいんじゃねの。だいたい始まってすらいないゲームだ【良し悪しなんて誰もわからないって】」
「そうか、クク。」
どうやら、やっとふっきれてくれるらしい。さてどんなゲームになってるのか。
「なら、最初の考案を述べよう。インベーダーゲームとは。いかに相手の世界を侵略するかのゲームじゃ」
「侵略? 破壊ではないのか」
「そう侵略じゃ。【重要NPC等その世界の人物に偽造し】傀儡にする。そうして世界を【侵略】していく。それがインベーダーゲームじゃ。勿論【世界は悪い方に向かわせる】。侵略者は【悪】つまりわしらが基本悪役じゃ。【基本自分の興味を優先する】」
「なるほど、偽装方法は」
「コネクトに繋げるの世界に入る。まぁこれはゲーム上絶対そうなるので独自システムじゃないが。独自システムとして容姿コピーがある。コピーの条件は【意識がない、又はコピーを許可した】場合のみコピーが可能じゃ」
ふむ制限してコピーかまだ縛りが必要だな。
「洗脳とかはどうなってますか」
「ふむ、予定はしてなかったがキャトルミューティレーションというのがあったな確か。ふむUFOで相手が固定して場合のみ誘拐かのぅ」
うん、中々いい感じだ。
「後は、相手世界との共闘もしたいわね。勿論【悪役】」
「なるほど、そいつは。さぞ楽しいことになるじゃろぅ」
「話を遮るがちょっといいかい」
「なんだいおっさん」
今まで加わらなかったおっさんが話しかけてくる。
「さっきまでは【そのゲーム内容のせいで】棄却されそうになったんだけど」
「おっさん、それは単純な話だ【俺達は正義のヒーローじゃない】ただのユーザーと開発者だ。【自分の遊ばない世界がどうなろうと】知らんよ、後質問それで消化な」
「ちょっと、それはないだろ。だが【悪意のある行為は社長がだまってないんじゃないか】」
「それも勘違いだ。【コネクト接続したゲームは開発者は管理しない】」
「あっ」
「理解したか。【コネクト世界は全部自己責任になる】つまり【何をしようが問題ない】ついでに【ゲームの世界で悪側につくゲームだってある】」
というか、最近のゲームは悪側も多いんだけどな。R18とか大半そうだろ。
「つまりな、【ゲーム上では問題ないんだよ】これ、まぁでかいのには制限はかけさせて貰うが」
「ほぅ、例えば」
「国を傀儡にしてる時はいい、しかし国を壊したり。イベントと複合する場合は【そのイベントに招待して貰おう】つまり対抗者を用意して貰う」
「それって重要な場合以外はやんなくていいの?」
「勿論、【NPC等のコピーの場合は劣化判定】はして貰う。まぁ付き合い長い人物に感づかれたり、鑑定で看破されたりね」
まぁ、それを除いても。
「とりあえず、個人的な感想としては。【良いゲーム】だと思うよ。【他のゲームを潰すゲーム】何てやったことないしね。後は林さんと話して何とかしてよ。それじゃあ今回はこれで終わりかな。それじゃあ帰らせて貰うよ。そろそろ明日の調整しないといけないからね」
「明日、そういえば明日わしを招待してくれるんじゃったかの」
「そうだから、今のうちに調整できるところはしとかないといけないからね。それじゃあ僕はこれで帰りますよ」
扉に向かって歩き出す。
「最後に一つ質問だ」
「質問は一つだけのはずだけど」
振り返りおっさんの方を向く。
「なに、ここに居ない【かわいそうな記者】の質問をしといてあげようと思ってね」
あぁ確かにもう一人居たなぁ。
「……手短にお願いしますよ」
「では単純に【あなたにとって悪意とはなんですか】」
「……【承認欲求行動】かな多分」
「承認欲求ですか」
「周りよりも優れていたい。自分よりも優れた人間が憎い。【他者に認めてもらいたいのようなもんでしょこれ】」
「つまり君にとっての悪意は」
「コネクトの世界なら【駄々こねてる子供】かな。そういう意味では社長も【悪意の塊だね】それじゃあまた」
そう言って。扉から出て。家に帰っていった。
「クク、なぁ、凄いじゃろ。あいつは」
「えぇ、少なくともあなたが期待する理由もわかりますよ」
こうして、嵐のような訪問は終わった。
「SF」の人気作品
書籍化作品
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