コネクト  創造する世界

AAA

同窓会 3

クランとは、まぁ寄り合いみたいな場所だ。趣味用に作成するものもいるし、間違ってはないはずだ。上位クランって言うのは鉄塊の上位ランカーが作ったクランだ。たしか条件はランキングに載ることだっけ。ランキングは色々あったからそれなりにやればどれかに引っかかるだろう。多脚とかがランキングが温くておすすめだ。


「とりあえず、スクラップ団と廃機兵は確認したよ」


廃機兵、スクラップ団どちらもランキング一桁のメンバーが居る上位クランだ。どちらとも戦ったことがある。まぁ自分はクランに入ってないので今みたいな寄せ集めの野良だったり、大型の単独だったりしたが。


「じゃあそろそろβのイベント終了時刻ですし、最後は派手に行きましょうか。」


βをプレイしてからもう4時間たっている。五時間後に行われる最後のイベントは強制参加なので、実質あと2、3回ができる限界だ。


「でもメンバー足りなくないですか。あっちは30VS30でやってますよ」


白薔薇が質問してくる。そういえば薔薇姉妹は大型兵器つかわないんだっけ。


「いや足りない22機分は大型兵器でいきましょう。各自大型のコストを言ってください」


「私達は持ってないよ」


「同じく僕も持ってないね」


薔薇姉妹、バレットはなし。


「俺は3のを持ってる」


「私は2ね」


ウルフが3、ビーが2.


「僕も3が一機あるね」


そしてダンサーも3か、余りは30から10引いて19か。


「ロック、いくら使いたい」


「ふむ、今回は8でいいわい。本当は30位つかいたんじゃが」


「じゃあ、僕は11か。中々楽しめそうだね」


コストは集団戦限定の概念である。名前の通り、その機体に割くコストを示している。通常の機体は1で大型にするほどコストが増えていく。ロックと自分はこの大型兵器が気に入っており。平気で100とかを作成して対戦している。


「コスト12とかどんなの考えたらそんなにいくんだ」


「12なんて少ないもんですよ。僕とロックの最大コストは……いくつでしたっけ」


「たしか1200を戦闘で運営の泣きがはいりそこで止まったはずじゃ」


「あぁ、ありましたねそんなこと」


確かあの時はムカデで作ってたっけ。百脚全てにミサイルやマシンガン等の兵装を乗せて楽しかったなぁ。


「1200って、やっぱ二人は次元が違うな」


「まぁ、運営のイベントボスやってましたし」


「じゃあ、あのインセクターミッションのゲリラクエストって」


「あぁ、ムカデは僕です。中々楽しかったでしょう」


たしかダメージ引継ぎでコスト1200の機体をあいてコスト300刻みで戦いましたっけ。ちなみにクイーンアントの方は運営からストップがかかったのでクエストにはだしていない。


「轟のほうはわしが担当した。まぁわしの方は結局人が集まらずに成功はしなかったがの」


「調整は大事ですよね。まぁコスト1200の機体に300で挑ませた運営の問題ですね」


「なに、お前さんの【クイーンアント】なら勝てたじゃろ」


「コスト300丸々くれれば勝てますね。まぁそれでも何十回か挑戦が必要ですが」


まぁ同窓会、最後試合だと思うし。手加減なしのフルでいきますか。


「ねぇ、クイーンアントってなに」


「僕の作成した兵器の中で最もたちの悪いものですよ」


「「うわぁ」」


一同が引いてる中、同窓会最後の戦いが始まった。






「さてブリーフィングを行います、場所はビル群、敵は上位クラン二つ。二手に分かれて行動してください。ダンサーは廃機兵の方に回ってください。多分そっちの方が楽しめます。ロックは僕と一緒に引きこもりましょう。何か質問はありますか」


「圧倒的に数の不利なんだが二手にわけて大丈夫なのか」


「大丈夫です。今回は時間はこちらの味方です。」


「時間はこちらの味方?数が少なくなって不利になるんじゃないのか」


「そこはわしと坊主の腕の見せ所よ。まぁ気にせずに派手に暴れれば良い」


「他はないですね、それでは」






「最後に花火大会と行きましょうか」






コネクトβ最後の戦いになるであろう上位クランとの対戦が始まった。


「さて僕は準備しますから。ロックはお願いします」


「うむ」


そういうと、通常の機体の五倍はあるロックの肩から大量のミサイルが発射される。誘導弾、スモーク弾、チャフ弾、拡散弾、ナパーム弾……。1分おきに発射される大量のミサイルは敵味方共々巻き込んでいった。


「おいおい、マウンテン。こっちにもミサイルが飛んできてるぞ」


「識別があるから大丈夫じゃろ。多分」


「多分ってなんだよ多分って」


ウルフとロックの楽しい会話を聞きつつ、こちらも展開を始める。


クイーンアントには戦闘能力は振ってない。できることはただ一つアントの生産のみだ。今回のコストだと背中にバズーカをもったアントを1回で5機生み出せる。最も装甲も低いのである程度生み出さないと意味ないが。


「多分今回の戦闘で200位は作れるな」


とりあえず、ロックのミサイルがなくなるまではここで準備しておく。


結果、80機程度作ったところでスクラップ団の戦線は破られて、ロックの近くまでこられたので。現存するアントで戦った


「そんなんありかよぉ」


大型兵器に乗ってる誰かからの通信が聞こえる。


「有りかどうかって聞かれたら、ありなんじゃないですかね。蟻だけに」


「インセクターもそういうこと言うんだ」


「言いますよ。まぁ最後ですしねはっちゃけますよ」


そうして結果250機のアントを送り込み、大量の花火大会となった。まぁ結果は分量が足りず廃機兵に負けたが。それでも十分満足できる結果だった。


「いやぁ、撃った撃った」


「最初もいってたなその言葉」


スクラップ団と廃機兵の何人かにフレンド申請を送り。ロックと薔薇姉妹と共に。最後のイベントを待っていた。


「仲いいですわよね」


「そりゃあ、もう二年の付き合いになるんだし」


鉄塊はじめて初めて仲良くなったのがロックだったし。いつも居るから二人で色々な事をしたなぁ。


「そろそろ最後のイベントが始まるね」


さて、どんな発言が出てくるのかな。



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