[悲報]異世界行かされて、ひどい目にあったと思ったら心の友が物語の主人公過ぎて泣いた~まっ俺の方が強いけどね!!~

ハイパーニート

1.プロローグ それはよく晴れたひのことでした、、、

ジリリリッ ジリリリッ ジリリリリリリ オハヨー朝だよ
ジリリリッ ジリリリッ ジリリリリリリ オハヨー朝だよ
ジリリr

「うるっせぇ!」

俺はまだ重い体を無理やり起こして、その鳴りやまない時計を止めた。
時刻は7;20分、しっかり予定通りの時間に起きられたようだ。
俺はまだ寝たいと叫ぶ体を無理やり動かして二階の自室から顔を洗いに一階の洗面台へと向かう。
そして洗面台で顔を洗った後、洗面台の棚にある自分のスパイダー〇ンの絵柄の入った歯ブラシをとり歯を磨き始める。

「ああ、寝みぃ、、、さみぃ、、、」

歯を磨きながら大きなあくびをしたので喉の奥にかすかなミントの香りが漂ってきた。
水道水の蛇口をひねってコップに水を入れる。

グチュチュ グチュ ペッ

「ふぅ、、、」

そして俺はいったん自室に戻って学校に行くための準備をする。
確か今日の授業は英語、数学、古文、えぇ他には物理と体育だったかな?
学生カバンには毎度のことのように昨日の授業教科書が入っており、毎回めんどくさいとは思いつつも朝の時間に今日の科目に入れ替える。
今日は体育があるから体操服をもっていかなくてはいけない、あぁなんとめんどくさいことなのだろう。
まあそれはさておいて、学ランに袖を通し、再び一階に行く。

「父さん、、、、ってもう行ったか」

机にはすでに先に会社に行ったという旨の書置きと朝食が置いてあった。
朝食はトーストにハムと卵というシンプルなものだけど、とてもおいしいものだった。
時計をちらりと見るともう、時刻は7;50を超えていた。
いつまでもこの優雅な時間を楽しんでいたいものだけど、どうやらもう時間のようだ。
そしてカバンを手に取り、玄関で靴を履き学校へと向かう。
玄関をくぐると外は快晴で冬らしい肌寒さが体を襲う。
まあそれもここ最近毎日のことなので慣れてしまったわけだが、、、

寂しいことに家の前にだれかが待っているわけでもなく、通学路で誰かが待ってるわけでもないので、俺は携帯にイヤフォンを刺して、音楽を聴く。
俺はこの、音楽を聴きながら通学する時間が好きだ。
最近はJPOPとかの邦楽よりもEDMとかのジャンルのものをよく聞く。
朝の流れゆく街の風景が音楽と一致して、俺をなんとも言えない高揚感へと導いてくれる。
朝の楽しみといえよう。
学校へは徒歩でいくので自分のペースで登校時間を引きのばせるのもいい。

そして俺は少しハイテンションで学校につくまでこの時間を楽しみ続けた、、、。

学校につくと鬼教師の牛坂先生が生徒に向かってものすごい顔でにらみを利かせていた。
彼は生徒指導の先生で体育の教師も兼任している。
肩書通りのこわもての先生でガタイはとてもとても横にも縦にもでかく、185センチの巨躯を誇る
体育会系脳みそ筋肉達磨だ。
なぜおれがこんな悪口をいうかというと、こいつとは因縁がある。
あれは二週間前のことだ。
二限目と三限目の間の休憩時間に、俺はトイレに行っていたのだが、こいつはあろうことか開きっパにしていた俺のカバンを盗み見て、間違がってカバンの中に入れたままにしていたゲーム機を、
別にゲームをしていたわけでもないのに、カバンに入っていただけで没収し、ついでにその自慢の筋肉で抵抗する俺からゲーム機を取り上げると、机の角にぶつけ液晶を破壊しやがったのだ!!
別に校則にはゲーム機を持ってきてはいけないなんてないのに!!!
当然弁償もなく、俺だけ怒られ続け、その殺意の反動で痰を校門にぶっかけて帰ったのは記憶に新しい。
そんなことを思っていると牛坂と目があってしまった。
ああ、しまった。目を合わせる気はなかったのに、、、。
これはもう遅い。

「おい、石原!!!!今日はゲーム機を持ってきてないだろうなぁ!!!

うわぁ、朝から気分が悪い、、、、

「もちろんです!!カバンの中でも確認しますか?」

「別にそこまではしないが、お前には前科があるからな!!今度もし持ってきていたら、
三者面談だからな!しっかり注意しろよ!!」

何が三者面談だふざけやがって、
俺は今にも顔面を殴り飛ばしたあとにヘッドロックを決めトイレの便器に顔を沈めてやりたい欲求を抑え昇降口へと向かう。

下駄箱は入り口の手前にある、近いのでとても楽と感じるが、校庭から流れてくる砂が靴箱の中に入っていることがあるので、必ずしもいいとは言えない。
俺は靴を中敷きに履き替えると、二階に上がり突き当りを右に曲がったとこにある、2-Aの札がぶら下がっている部屋に入る
教室に入るとそこにはいつも道理の喧騒に包まれていた。
朝は朝練をしていたやつらの元気が有り余っているので、たいがいうるさい。
まあそういうやつらに限って授業は爆睡しているものだが、、、。

そしてクラスを見渡し自分の席を探す、たまにクラスのリーダーのグループのやつらが
自分の席に座っていることがあるので、声をかけづらく立ったままの時がたまにある。
こういう時自分のコミュ力のなさと権威の低さに絶望する。
どうやら今日は誰も座ってないようだ。ラッキー
俺は自分の席についてまず次の授業の準備をする。

うちの学校は朝のホームルームの時間は8;30からで、登校時間が8;10のため、約20分ほど時間がある。クラスの一部は話をしたりしてクラスを盛り上がらせているのだが、俺はこよなく読書を愛する民。この時間は基本読書をしていた。
今日はこの読みかけのライトノベルを読み切るつもりだ。
そうして俺が張り切って読書をしようとカバンに手を伸ばすと、、

「よっ、堅信、朝からまた読書か?」

この声、間違いない、いつも遅刻してくるこいつが登校時間前にいるなんて、、、。

「よお、勇一、お前がこんな時間に来るなんて、明日は世界が滅びそうだな。」

「なんだよ、そこまで言うことか?(笑)」

そう言ってそいつは前の席に腰を掛けた。

こいつは天津 勇一
俺の心の友であり、同じモブ面として共に生きるものだ。
こいつとはなんだかんだ小学校の時から一緒で、今日まで喧嘩したりしながらも仲良くやってきた。
あまりに普通の顔、スタイル、学力を持つこいつに俺はシンパシーを感じていたのかもしれない。
彼女が互いにできないところもポイントの一つだ。
まあこいつより俺のほうが頭はいいけどね!
まじで
いや、ほんとに
、、、

まあその証明は追ってするとして。

「なぁ、今日なんでこんな早いんだ?」

「ああー、親にお前はいつも遅いんだから期末前くらい早めに行って、勉強してこい!って言われちゃってね。」

「あー、納得で、追い出されたわけだ」

「そそ、それにしてもお前毎朝早いよなちゃんと寝てんのか?(笑)」

「まあお前ほどではないことは確かだな、、、じゃっ俺は読書すっからお前は勉強でもしとけよ(笑)」

「言われなくてもそうさせていただきますよ。お前は期末前なのに余裕そうでうらやましいぜ」

「はい、はい、いっとけ」

俺は人前で勉強をあまりしない。
普通なら期末前なら必死こいて勉強するものだが、俺的には普段勉強しないやつが実は結構頭がいい、というギャップがあった方がかっこいいと思う。
、、、なんだこれ自分で言ってて恥ずかしいな。

まあそんなことはどうでもいいんだ。
俺は話を切り上げると、本をとって読書の世界にのめりこんだ。





























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