僕の道
18話
   街を出てどれ位の時間が経っただろうか。今は見渡すと1面森の場所にいる。ここにはジャイアントスパイダーやウルフ、リザードなどがいたが、僕とタマの相手をするには弱すぎた。タマは記憶の1部が欠落しているため、実質初めての戦闘だったらしいが、ステータスが高いおかげか難なく敵を倒していた。
「ふぅ、少し休憩しようか。」
「はいです。」
   僕はそう言うとリザと、タマが命名したリザード、リーズに水をあげた。タマはどうやら周りの警戒をしてくれているようだ。もちろん僕も周りへの警戒は怠らない。
「グゥ〜」
   今豪快になったのは僕のお腹ではない。となると必然的にタマのお腹がなった事になる。
「少し早いけど昼食にしようか?」
「はいです!」
   僕はそう言うとアイテムバッグからご飯を取り出しタマに渡す。
「「いただきます!」」
   タマは余程お腹が空いていたのか、直ぐにたいらげてしまった。
   食事が終わり、次はリザ達にご飯を与える。リザ達のご飯はキエルの好きだったキラーラビットの串焼きだ。2匹ともとても美味しそうに食べていたのだが、僕の後ろでヨダレを垂らしているタマを見たせいか、少し遠慮しているようにも感じた。
   昼食を終え、再び森を走り出す。森を抜けると、遠くに大きな街が見えた。地図によればあそこが今回の目的地レーメロンだ。因みにレーメロンはここミザルタ王国の首都らしい。
「リザ、リーズ、もうすぐ目的地だ。あと少しだけ頑張ってくれ。」
「「ガルゥ!」」
「楽しみですね!」
   どうやら、タマもレーメロンに来るのは初めてらしい。
   それからしばらくして遂にレーメロンの入り口に着いた。検問等があるかと思ったがそんな事はなく、すんなりと入ることが出来た。こんな事で犯罪抑止ができるのか、なんて考えながら街を少し歩く。すると早速冒険者ギルドを見つける。中へ入るとテンプレと言うべきか、柄の悪いおじさんが僕達に絡んできた。
「おいおい、ここはガキの来ていい場所じゃないぜ。」
   ここは穏便にいこう。
「すみません、僕はもう冒険者なので来ても良いと思うのですが?」
「だぁ〜、うっせぇなぁ。そうだ!俺が教育してやるよ。着いてこい。」
   そう言うと男はギルドの奥の階段から地下に降りていった。ついて行くとそこはどうやら闘技場のような所らしく、中では戦いをしている人達もいた。
「どうだ、良い場所だろう、じゃあ早速教育してやるか。」
「ありがとうございます!」
「ケッ、その余裕がいつまでも続くと思うなよ。ルールは簡単、負けは場外に出るか倒れるか。それだけだ。」
「分かりました。よろしくお願いします!タマ、荷物を持っていてくれるかな。」
「それは良いですが、イノチ様、大丈夫ですか?」
   なにやらタマは心配しているらしいが、ただ勉強させてもらうだけなのだ。心配するような事は何もないだろう。
   こうして、Bランク冒険者イノチとCランク冒険者イアンの戦いが始まるのであった。
「ふぅ、少し休憩しようか。」
「はいです。」
   僕はそう言うとリザと、タマが命名したリザード、リーズに水をあげた。タマはどうやら周りの警戒をしてくれているようだ。もちろん僕も周りへの警戒は怠らない。
「グゥ〜」
   今豪快になったのは僕のお腹ではない。となると必然的にタマのお腹がなった事になる。
「少し早いけど昼食にしようか?」
「はいです!」
   僕はそう言うとアイテムバッグからご飯を取り出しタマに渡す。
「「いただきます!」」
   タマは余程お腹が空いていたのか、直ぐにたいらげてしまった。
   食事が終わり、次はリザ達にご飯を与える。リザ達のご飯はキエルの好きだったキラーラビットの串焼きだ。2匹ともとても美味しそうに食べていたのだが、僕の後ろでヨダレを垂らしているタマを見たせいか、少し遠慮しているようにも感じた。
   昼食を終え、再び森を走り出す。森を抜けると、遠くに大きな街が見えた。地図によればあそこが今回の目的地レーメロンだ。因みにレーメロンはここミザルタ王国の首都らしい。
「リザ、リーズ、もうすぐ目的地だ。あと少しだけ頑張ってくれ。」
「「ガルゥ!」」
「楽しみですね!」
   どうやら、タマもレーメロンに来るのは初めてらしい。
   それからしばらくして遂にレーメロンの入り口に着いた。検問等があるかと思ったがそんな事はなく、すんなりと入ることが出来た。こんな事で犯罪抑止ができるのか、なんて考えながら街を少し歩く。すると早速冒険者ギルドを見つける。中へ入るとテンプレと言うべきか、柄の悪いおじさんが僕達に絡んできた。
「おいおい、ここはガキの来ていい場所じゃないぜ。」
   ここは穏便にいこう。
「すみません、僕はもう冒険者なので来ても良いと思うのですが?」
「だぁ〜、うっせぇなぁ。そうだ!俺が教育してやるよ。着いてこい。」
   そう言うと男はギルドの奥の階段から地下に降りていった。ついて行くとそこはどうやら闘技場のような所らしく、中では戦いをしている人達もいた。
「どうだ、良い場所だろう、じゃあ早速教育してやるか。」
「ありがとうございます!」
「ケッ、その余裕がいつまでも続くと思うなよ。ルールは簡単、負けは場外に出るか倒れるか。それだけだ。」
「分かりました。よろしくお願いします!タマ、荷物を持っていてくれるかな。」
「それは良いですが、イノチ様、大丈夫ですか?」
   なにやらタマは心配しているらしいが、ただ勉強させてもらうだけなのだ。心配するような事は何もないだろう。
   こうして、Bランク冒険者イノチとCランク冒険者イアンの戦いが始まるのであった。
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