僕の道

あい

15話

「ここが…。」

「いらっしゃいませ。」

   奴隷商に着き、中に入る。そこは想像と違い、清潔感のある普通の館だった。商人は犬耳の女性に話し掛けると、部屋へと案内してくれた。

「早速ですが、どのような奴隷をお望みでしょうか?」

「そうですねぇ…、出来るだけ安くて戦闘の出来る方が良いです。」

「分かりました。ではご用意致しましょう。」

   そう言うと男は奥の扉に入り、消えていった。少しすると、先程の獣人の女性がコーヒーとクッキーを持ってきてくれた。一応鑑定してから頂くことにした。

「うん、美味しい。」

   それからしばらくして、商人が何人かの奴隷を連れて戻ってきた。心なしか女性が多いような気がした。

「条件に合う奴隷を連れてきました。気になる者がいれば個別で話をする事も可能です。」

「ありがとうございます。」



   1人1人鑑定で確認していくこと十数分、遂に全員の確認が終わった。その中で気になったのは1人。猫耳が特徴の女の子だ。僕が身長170cmだからそれより背の低い彼女は160cm位か。彼女は1人だけステータスが高くスキルも多く所有していた。その中には僕と同じ、忘却スキルもあった。

   その後2人で話すために他の人には下がってもらった。

「君の名前はタマ、でいいのかな?」

「は、はい、でもなぜ知ってるですか?」

「勝手に鑑定させてもらったんだよ、ごめんね。」

「い、いえ。」

   それから僕達は色々な話をした。彼女は奴隷になる前の記憶がないらしく、自分の事もよく分からないと言っていた。

「それにしても、僕達、どこかで会った事がある気がするんだけど…。」

「わ、私もです。」

   と言っても獣人を見たのはこれで2回目で、会っていたら覚えているはずなのだが。

「それともう1つ、忘却というスキルに覚えはあるかな?」

「い、いえ、聞いた事もないです。」

「そっか、ありがとう。」

それから商人を呼び、奴隷契約を行った。因みにタマのステータスはこうだ。




種族   獣人
名前   タマ
性別   女
年齢   14

レベル 43

攻撃   (212)   
防御   (206)   
魔攻   (354)   
魔防   (259)   
敏捷   (238)   

ユニークスキル
   忘却(MAX)

スキル
   剣術2   火属性魔法2   水属性魔法2   風属性魔法3   家事3   隠蔽3

耐性
   火耐性1   風耐性2   苦痛耐性2




   なぜこれ程強いのに安く引き取れるのかが謎だが、安く済むならそれに越したことはないだろう。こうして僕に仲間が増え、新たな旅が始まるのであった。

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