僕の道

あい

10話

「これはすごいな!」

   今、僕とリノさんはキエルに乗り例のダンジョンに向かっている。道中出会う魔物達はテイムをし、ステータスの底上げをしている。

「鑑定っ!」




種族   人間
名前   五十嵐 命
性別   男
年齢   18

レベル 19

攻撃   (194)   
防御   (114)   
魔攻   (109)   
魔防   (86)   
敏捷   (211)   

ユニークスキル
   テイム(MAX)
   忘却(MAX)

スキル
   火属性魔法2   水属性魔法1   縮地2   鑑定2

耐性
   火耐性2   苦痛耐性5(MAX)




   今のステータスはこんな感じだ。ちなみに、リノさんは全てのステータスが400程あるそうだ。



   ダンジョンの入口に着き、僕達はキエルから降りる。

「ここがダンジョン…。なんだか嫌な空気がしますね。」

「それは恐らく狂魔化の影響だろう。いつもはここまで酷くない。」

   僕達はダンジョンに入ると驚きの光景を目にする。なんと魔物が同種の魔物を喰らっていたのだ。

「こ、これは…。それに、ものすごく嫌な臭いだ。」

「急ごう、スバル達が心配だ。」

   僕は食事に夢中なゴブリンをテイムすると、リノさんと共に奥へと向かった。途中、新たにクロウバットというコウモリ型の魔物を仲間にしたが、ほとんど魔物に出くわさなかった。

   そして、少し開けた場所に出ると少し空気が変わったような気がした。

「イノチ君、何かいる。気を引き締めて行こう。」

「は、はい!」

   すると、ドンッッ、という大きい音と共に牛頭の魔物が上から降ってきた。口元が赤黒く汚れており、背中には大きなメイスを背負っていた。

「あのメイスは、あのメイスはスバルのものだ!」

「そんなっ、それじゃあスバルさんは…。」

「グオォォォォォォォン!!」

「来るぞっ!」

スバルさん達の安否が気になるが、今はそれどころでは無い。目の前の戦いに集中しなければ、待っているのは死だけだ。

「イノチ君っ、ミノタウロスは火が苦手だ。」

「了解ですっ!」

   先ずは鑑定で相手の能力を測ろうとしたが、隠蔽スキルを所有しているため鑑定出来なかった。更に、分かってはいたが自分より格上なため、テイムをする事も出来なかった。

「どうやら思った以上に厄介なようだ。イノチ君っ、相手は魔眼持ちだ。私たちの能力は全て把握されていると思っておくように!」

「はい!」

   どうやら今回は長期戦になりそうだ。

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