僕の道

あい

9話

   宿屋につきお互いの部屋へ戻る。初の依頼でよほど疲れていたのか、ベッドで横になるとすぐに眠りについてしまった。




「ん、う〜ん。」

   今は何時だろうか。やけに身体が重い。それもそのはずだ。なぜなら、毎日飲んでいた鬱病の薬を2日間程飲んでいないからだ。一先ず下に下りよう。

   下へ行くと既にスバルさん達が朝食を取っていた

「おはよう…ございます。」

「おや、イノチ君おはよう。ってひどい顔だね、どうしたんだい?」

「ちょっと、体調が悪くて。」

「そうか。今日の依頼への参加はやめといたほうがいいね。」

「申し訳ないです。」

   スバルさんに今日の依頼に参加出来ない事を伝えると、僕は朝食も取らずに部屋へ戻った。ベッドに入り、目を閉じると数分で眠りについてしまった。




「…ンッ、ドンドンッ!」

「う、う〜ん。」

「私だ。リノだ。イノチ君いるかな?」

「は、はい!」

   僕は返事をし、ドアを開ける。するとリノさんは、少し慌てた様子で中へ入った。

「失礼するよ。いきなりだがイノチ君、スバル達とダンジョンへ行く予定だったというのは本当かな?」

「は、はい。何かいけなかったでしょうか?」

「いや、それに関しては問題ない。だが問題なのはスバル達が戻って来ないということだ。」

   それから話を聞いてみると、スバルさん達は朝食をとると、そのままダンジョンへ向かったらしい。それから2日経つがまだダンジョンから帰って来ないようだ。つまり僕はあれから2日間寝ていたようだ。

「それじゃあ、スバルさん達は無事なんですか?」

「分からない。だが、1つ厄介な事があってね…。今の今まで忘れていたのだが、あそこのダンジョンはね、40年周期で狂魔化した魔物が出てくるんだ。そしてそれが今年なんだ。」

   狂魔化というものがどんなものなのか僕には分からないが、とにかく最悪の状況であることは伝わった。リノさんはこれからそのダンジョンへと向かうらしい。僕が行っても足手まといになるだけかもしれない。それに体調も万全では無いかもしれない。それでも僕はついていきたい。そしてスバルさん達を助けたい。そう思い、リノさんに頼み込む。

「どうしても、どうしても行きたいんです。どうかお願いします、連れて行って下さい。」

「ははっ、君ならそう言うと思っていた。好きにするといい。ただ、命の保証は出来ないがね。」

「ありがとうございます!」

   こうして僕達はダンジョンへと向かうのであった。

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