僕の道
8話
   村へ戻り冒険者ギルドへ行くと、中が少し騒がしかった。中へ入ると、ギルド内のほぼ全員が僕に注目していた。すると、男女5人組のグループが僕に近寄り話し掛けて来た。
「こんにちは、イノチ君って言うのは君かな?」
「はっ、はい、そうですが。何かありましたか?」
「そうか、君がイノチ君か。リノさんから期待の新人が入ったと聞いてね。それに、魔物を使役しているそうじゃないか。」
   リノさん、絶対に大袈裟に話したよな…。そんな事を考えながら返事をする。
「き、期待の新人って…そんな大層なものじゃないですよ。」
「そんなに謙遜しなさんなって。リノさんが言う位だから、相当お強いんでしょ。それよりもさぁ、その使役した魔物っていうのを見せてくれないかなぁ。」
「わ、分かりました。驚かないで下さいね。」
   そう言って僕は、収納していたキエルを異空間から取り出した。すると、今まで喋らなかった大きな帽子をかぶった、小さな女の子が目をキラキラさせキエルに抱きついた。
「わぁ〜!」
「これはすごい。」
「…」
   キエルを出したことにより更に注目されてしまったが、そんな事は気にしない。それよりも、先に依頼の達成報告をしたい。
「すみません。そろそろ、良いですか?」
「あぁ、ごめんごめん。つい興奮してしまってね。」
   彼らと別れエレナさんの所へ行く。
「こんにちは。達成報告に来ました。」
「イノチさんおかえりなさい。では、討伐証明の品とカードを提出して下さい。」
   僕はデザートオクトの目玉と財布代わりのカードを提出する。エレナさんは目玉の数を確認するとカードに2000円分のお金を振り込んでくれた。
「ありがとうございます!」
   エレナさんにお礼を言い宿屋へ戻ろうとすると、またしてもさっきの5人組が話し掛けて来た。
「やぁ、さっきぶりだね。」
「はぁ。」
「そう言えば僕達、自己紹介がまだだと思ってね。僕はチームサイバルタンのリーダー、スバルだ。そして右から。」
「ミホです。よろしくね。」
「俺はケンジ、よろしく。」
「あのね、私ね、チョコっていうの。」
「…コウメイ。」
「皆さんよろしくお願いします。命と言います。」
   一通り挨拶が終わると、スバルは真剣な顔つきになり、僕に話をした。
「なぁイノチ、明日だけでもいい。俺らと組む気はねぇか?」
   どうやらスバル達は、近場にあるダンジョンでの依頼を受けており、決行日が明日らしい。比較的楽であり、更にダンジョン外へ多くの魔物を放出させないための重要な事であるため、新人の僕が上に上がるにはうってつけの依頼なのだ。
「凄くありがたい話ではあるのですが、その、良いのでしょうか…。」
「良いに決まってるだろ。それとも、報酬の問題か?安心しろ。報酬は山分けだ。」
「そう言うことじゃないですけど…。じゃあ、お願いしてもいいですか?」
「もちろんだ、明日はよろしくな。」
   こうして僕達は一時的にチームとなり、お互いの帰路に就くのであった。と言っても、同じ宿屋らしいのだが。
「こんにちは、イノチ君って言うのは君かな?」
「はっ、はい、そうですが。何かありましたか?」
「そうか、君がイノチ君か。リノさんから期待の新人が入ったと聞いてね。それに、魔物を使役しているそうじゃないか。」
   リノさん、絶対に大袈裟に話したよな…。そんな事を考えながら返事をする。
「き、期待の新人って…そんな大層なものじゃないですよ。」
「そんなに謙遜しなさんなって。リノさんが言う位だから、相当お強いんでしょ。それよりもさぁ、その使役した魔物っていうのを見せてくれないかなぁ。」
「わ、分かりました。驚かないで下さいね。」
   そう言って僕は、収納していたキエルを異空間から取り出した。すると、今まで喋らなかった大きな帽子をかぶった、小さな女の子が目をキラキラさせキエルに抱きついた。
「わぁ〜!」
「これはすごい。」
「…」
   キエルを出したことにより更に注目されてしまったが、そんな事は気にしない。それよりも、先に依頼の達成報告をしたい。
「すみません。そろそろ、良いですか?」
「あぁ、ごめんごめん。つい興奮してしまってね。」
   彼らと別れエレナさんの所へ行く。
「こんにちは。達成報告に来ました。」
「イノチさんおかえりなさい。では、討伐証明の品とカードを提出して下さい。」
   僕はデザートオクトの目玉と財布代わりのカードを提出する。エレナさんは目玉の数を確認するとカードに2000円分のお金を振り込んでくれた。
「ありがとうございます!」
   エレナさんにお礼を言い宿屋へ戻ろうとすると、またしてもさっきの5人組が話し掛けて来た。
「やぁ、さっきぶりだね。」
「はぁ。」
「そう言えば僕達、自己紹介がまだだと思ってね。僕はチームサイバルタンのリーダー、スバルだ。そして右から。」
「ミホです。よろしくね。」
「俺はケンジ、よろしく。」
「あのね、私ね、チョコっていうの。」
「…コウメイ。」
「皆さんよろしくお願いします。命と言います。」
   一通り挨拶が終わると、スバルは真剣な顔つきになり、僕に話をした。
「なぁイノチ、明日だけでもいい。俺らと組む気はねぇか?」
   どうやらスバル達は、近場にあるダンジョンでの依頼を受けており、決行日が明日らしい。比較的楽であり、更にダンジョン外へ多くの魔物を放出させないための重要な事であるため、新人の僕が上に上がるにはうってつけの依頼なのだ。
「凄くありがたい話ではあるのですが、その、良いのでしょうか…。」
「良いに決まってるだろ。それとも、報酬の問題か?安心しろ。報酬は山分けだ。」
「そう言うことじゃないですけど…。じゃあ、お願いしてもいいですか?」
「もちろんだ、明日はよろしくな。」
   こうして僕達は一時的にチームとなり、お互いの帰路に就くのであった。と言っても、同じ宿屋らしいのだが。
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