僕の道
4話
 冒険者ギルドは分かりやすく、村で1番大きな建物だった。中にはカウンターのようなものがあり、受付嬢が2人並んでいた。僕は冒険者になるために、左の受付嬢に話し掛ける。
「こんにちは、冒険者になりたいのですが…。」
「冒険者登録ですね、それではこの紙に書いてあることをよく読み、お名前と戦闘スタイル、血判をお願いします。」
 そう言うと受付嬢は、何やら重要そうな書類と小刀を渡してきた。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。」
 名前は五十嵐 命、戦闘スタイルは魔物使役、で良いのかな…。後は血判だけ、そう、血判だけなのだがそこから先が進まない。僕はある事があってから、血を見る事が極端に嫌いになった。だがこんな事ではこの世界では生きていけない。覚悟を決めて腕に小刀を付ける。
「えいっ!  って痛っっっ!」
 血が有り得ない程噴き出し頭がクラクラしてきた。多分、いや、絶対に切る所と力加減間違えた。そう思いながら、僕は意識を手放した。
「だ…じ…すか!大丈夫ですか!」
「う、うーん」
「目が覚めましたか。私は受付嬢のエレナです。五十嵐さん気分はどうですか?」
「もう…大丈夫…です。それにしても、なんで、僕の名前を?」
 僕がそう言うとエレナさんは血だらけの書類を出しこう言った。
「これを見たんです。血判は指先を少し切れば良いだけなのになんで腕なんか切ったんですか!」
「すみません。昔の癖で…。」
「癖…ですか?」
「い、いや、何でもないです、なんでも。」
「そうですか。ではもう一度書き直して下さいね。今度は腕を切らないように。」
 そう言って新しい書類を渡してくれた。今度はしっかりと血判をし、エレナさんに渡すと代わりに木でできた首飾りのようなものをくれた。説明によると、これは冒険者である事を証明するもので、木、銅、銀、金、水晶といったように、冒険者のランクによって飾りも豪華になっていくものらしい。
 さて、冒険者登録は無事?終わった訳だが僕にはまだしなければならない事がある。そう、それは銅貨5枚を稼ぐことだ。
「エレナさん、簡単に出来る依頼はないですか?」
「今はないですね…。ですが納品ならいつでも大丈夫ですよ。」
「納品…ですか。それなら、これなんてどうでしょう?」
 僕はそう言いポケットからスマホを取り出した。
「こ、これは、魔道具ですか?」
「多分、そんな所かと思います。」
「私では判断出来ないので、ギルドマスターの所に一緒に来て下さいますか?」
「勿論です!」
 そう言うと僕とエレナさんは2階に上がり、ギルマスの部屋の前で止まる。
「失礼します、エレナです。お時間よろしいですか?」
「あぁ、入れ。」
 戸を開け、中を見るとそこには赤髪の良く似合うキリッとした顔立ちの女性が、難しい顔で書類に判を押していた。
「こんにちは、冒険者になりたいのですが…。」
「冒険者登録ですね、それではこの紙に書いてあることをよく読み、お名前と戦闘スタイル、血判をお願いします。」
 そう言うと受付嬢は、何やら重要そうな書類と小刀を渡してきた。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。」
 名前は五十嵐 命、戦闘スタイルは魔物使役、で良いのかな…。後は血判だけ、そう、血判だけなのだがそこから先が進まない。僕はある事があってから、血を見る事が極端に嫌いになった。だがこんな事ではこの世界では生きていけない。覚悟を決めて腕に小刀を付ける。
「えいっ!  って痛っっっ!」
 血が有り得ない程噴き出し頭がクラクラしてきた。多分、いや、絶対に切る所と力加減間違えた。そう思いながら、僕は意識を手放した。
「だ…じ…すか!大丈夫ですか!」
「う、うーん」
「目が覚めましたか。私は受付嬢のエレナです。五十嵐さん気分はどうですか?」
「もう…大丈夫…です。それにしても、なんで、僕の名前を?」
 僕がそう言うとエレナさんは血だらけの書類を出しこう言った。
「これを見たんです。血判は指先を少し切れば良いだけなのになんで腕なんか切ったんですか!」
「すみません。昔の癖で…。」
「癖…ですか?」
「い、いや、何でもないです、なんでも。」
「そうですか。ではもう一度書き直して下さいね。今度は腕を切らないように。」
 そう言って新しい書類を渡してくれた。今度はしっかりと血判をし、エレナさんに渡すと代わりに木でできた首飾りのようなものをくれた。説明によると、これは冒険者である事を証明するもので、木、銅、銀、金、水晶といったように、冒険者のランクによって飾りも豪華になっていくものらしい。
 さて、冒険者登録は無事?終わった訳だが僕にはまだしなければならない事がある。そう、それは銅貨5枚を稼ぐことだ。
「エレナさん、簡単に出来る依頼はないですか?」
「今はないですね…。ですが納品ならいつでも大丈夫ですよ。」
「納品…ですか。それなら、これなんてどうでしょう?」
 僕はそう言いポケットからスマホを取り出した。
「こ、これは、魔道具ですか?」
「多分、そんな所かと思います。」
「私では判断出来ないので、ギルドマスターの所に一緒に来て下さいますか?」
「勿論です!」
 そう言うと僕とエレナさんは2階に上がり、ギルマスの部屋の前で止まる。
「失礼します、エレナです。お時間よろしいですか?」
「あぁ、入れ。」
 戸を開け、中を見るとそこには赤髪の良く似合うキリッとした顔立ちの女性が、難しい顔で書類に判を押していた。
コメント
ノベルバユーザー352750
続き、期待しています!