僕の道
1話
   目が覚める。
「いつもと同じ天井…。」
 見慣れた天井を見て嘆くのは五十嵐 命、鬱病を患う高校3年生だ。
「さぁ、今日も1日頑張ろう。」
 そう言いながらリビングへと向かう。
 既にリビングでは父、母が朝食を取っている。いつ起きてくるか分からない僕を待つほど暇ではないようだ。
「おはよう。」
「「おはよう。」」
 軽い挨拶を済ませ食卓につく。今日のご飯はパンにソーセージ、そして野菜スープだ。家族内で僕だけがパン派だから1人だけ別メニュー。嬉しいようでなんだか疎外感を感じる。
「いただきます。」
 これは日本、いや世界中で僕だけがする食前の儀式だ。何故するのか、いつから言い出したのか、全てが謎に包まれている。
 儀式を終わらせ、食事に移る。まずはスープから。ほんのりと温かく野菜の旨みがよく出ている。ソーセージは噛んだ瞬間パリッとした食感と溢れ出る肉汁で一瞬で幸福感を沸き立たせる。
「ごちそうさまでした。」
 食後の儀式を済ませ部屋に戻る。今日は週に1度の診察の日だ。身支度を済ませ、病院へ行くまでの時間をつぶす。何をするかって?それは勿論今流行りのゲーム、GOGOキメラちゃん2だ。このゲームは主人公の服部キメラ(16)がモンスターと戦い、そして合体、転生を繰り返しいずれ魔王となるというものの第2作目だ。
 僕はこのシリーズが大好きで全クリした後も全モンスターコンプリートを目指し日々戦い続けている。
 そんなこんなで診察の時間が迫ってきた。ギリギリまでゲームをしたい気持ちを抑え、病院へと向かう。
 病院へ着き受け付けを済ませる。あと数分すれば僕の番だろう。
「ピンポーン」
 呼び出しのベルが鳴り僕の順番が来る。
「よろしくお願いします。」
 いつもと同じ先生に挨拶し、診察がスタートする。
「最近の調子はどうですか?」
「まぁまぁ…ですかね。悪くは、ないと思います。」
「そうですか。薬を変えてから何か変わった事もないですか?」
「は、はい、特にはないです。」
   こんな風にいつも通りの診察をする中、突如激しい揺れに襲われる。
「地震っ!」
   そう思い頭を守る体勢になり、隠れる場所を探す。一方先生はと言うと、我先にと自分の机の下に入りガクガクと震えていた。揺れは増す一方で、近くから何かが崩れる音が聞こえてきた。さらに頭上から
「ミシッ」
 っと言う音が聞こえ、もうこれまでか、そう思った直後今度は激しい光に包まれた。
 そして次に目が覚めた時、僕達は砂漠のド真ん中にいた。
「いつもと同じ天井…。」
 見慣れた天井を見て嘆くのは五十嵐 命、鬱病を患う高校3年生だ。
「さぁ、今日も1日頑張ろう。」
 そう言いながらリビングへと向かう。
 既にリビングでは父、母が朝食を取っている。いつ起きてくるか分からない僕を待つほど暇ではないようだ。
「おはよう。」
「「おはよう。」」
 軽い挨拶を済ませ食卓につく。今日のご飯はパンにソーセージ、そして野菜スープだ。家族内で僕だけがパン派だから1人だけ別メニュー。嬉しいようでなんだか疎外感を感じる。
「いただきます。」
 これは日本、いや世界中で僕だけがする食前の儀式だ。何故するのか、いつから言い出したのか、全てが謎に包まれている。
 儀式を終わらせ、食事に移る。まずはスープから。ほんのりと温かく野菜の旨みがよく出ている。ソーセージは噛んだ瞬間パリッとした食感と溢れ出る肉汁で一瞬で幸福感を沸き立たせる。
「ごちそうさまでした。」
 食後の儀式を済ませ部屋に戻る。今日は週に1度の診察の日だ。身支度を済ませ、病院へ行くまでの時間をつぶす。何をするかって?それは勿論今流行りのゲーム、GOGOキメラちゃん2だ。このゲームは主人公の服部キメラ(16)がモンスターと戦い、そして合体、転生を繰り返しいずれ魔王となるというものの第2作目だ。
 僕はこのシリーズが大好きで全クリした後も全モンスターコンプリートを目指し日々戦い続けている。
 そんなこんなで診察の時間が迫ってきた。ギリギリまでゲームをしたい気持ちを抑え、病院へと向かう。
 病院へ着き受け付けを済ませる。あと数分すれば僕の番だろう。
「ピンポーン」
 呼び出しのベルが鳴り僕の順番が来る。
「よろしくお願いします。」
 いつもと同じ先生に挨拶し、診察がスタートする。
「最近の調子はどうですか?」
「まぁまぁ…ですかね。悪くは、ないと思います。」
「そうですか。薬を変えてから何か変わった事もないですか?」
「は、はい、特にはないです。」
   こんな風にいつも通りの診察をする中、突如激しい揺れに襲われる。
「地震っ!」
   そう思い頭を守る体勢になり、隠れる場所を探す。一方先生はと言うと、我先にと自分の机の下に入りガクガクと震えていた。揺れは増す一方で、近くから何かが崩れる音が聞こえてきた。さらに頭上から
「ミシッ」
 っと言う音が聞こえ、もうこれまでか、そう思った直後今度は激しい光に包まれた。
 そして次に目が覚めた時、僕達は砂漠のド真ん中にいた。
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コメント
あい
誤字脱字、感想等あればコメント下さい 作者