ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。
第29話:やり過ぎには注意
「まぁ、お前らはもう騒ぐのを止めろ。
ったく…こいつらは模擬戦前に戦闘不能になったんだから今日は辞退だな、よーし、こいつらと当たった奴らは覚悟決めろ〜特にこの二人なぁ〜」
担任が倒れ込んで残った生徒をドームの隅っこに引きずっていった。
その後に本来なら各自配られたクジに書かれている相手と戦うそうだが…。
「なぁ…なんで俺達はクジ一枚もないんだ?」
「知るかよ!お前が変なことするからだろうが!」
「まぁ、お前らはやり過ぎだからみんなやりたくねぇってよ、くじを配った瞬間に辞退しちまったよ」
担任が煙草に火をつけて煙を蒸していた。
いや待て、ここ禁煙っていうか学校内だぞ?喫煙する教師って、色んな意味でいいのか?
そんなことを考えながらもデバイスをホルスターに戻していると担任は笑いながら質問した。
「なぁ、お前らのデバイス…本当綺麗だなぁ…」
「なんすか?デバイスが綺麗って、てかデバイスを展開したら綺麗なんて言えない気がするんですけど…」
「そうだよな、俺の奴なんてただの大剣だから綺麗も何もないよなぁ?」
「あははっ、そうきたか、そういう意味じゃなくてな?デバイスってのは物によってはデバイスそのものが持ち主を決めるんだよ、まぁ、普通は人が無理矢理決めちまうが…お前らのデバイスが相性の良いって事で綺麗って言ったんだ。
ほれ、そんなお前ら対戦相手を見つけてやった。感謝したまえ。」
俺たちに指定した場所を書いた紙を手渡してニヤニヤと笑っていた。
「よく分からないけど…勇人行こうぜ!」
「あー…悪い、先に行っていてくんね?」
「うぃー、了解ー、」
指定された場所に走る俺を見送る勇人の顔には何か変な違和感があるような気がしたけど…気のせいだよな。
煉が指定の場所に向かうのを確認した勇人は担任に向けて鋭く睨んだ。
「なぁ、担任さんよ…あんた…」
「おっと…まだやらなきゃいけない事があったなぁ!んじゃ!俺は逃げるように走り去るぜ」
「あっ!お前!チッ…しょうがねぇ…また今度聞いてやる!」
走り去った勇人を見ながら担任は青春だなぁ…なんて思いながら見ていた。
その後、何処かに引きずられる勇人を見たのは誰一人もいなかった。
「遅えよ!何してんだ!」
「あ?悪いね、少し話をしてたんだ♪」
「ん?あぁ…そりゃいいんだけど…どうするよ…相手あいつだぞ…」
あれ?勇人ってこんな風に話すっけ?
何か勇人の口調に違和感を覚えながら指を指す。
「あっ!煉くーん!よろしくねー♪」
「ふーん…」
指定された場所にいたのは結衣と…確か…神山だったはず。
でも、結衣は下を向いて突っ立っているだけで神山は前にあった時よりオロオロしてなく気味が悪いくらいにニコニコしていた。
ニコニコと笑いながらこちらを見つめてくる神山には何かモヤモヤとした変な気持ちになるが…まぁ、気のせいという事にしておこう。
「ねぇねぇ!私達のペアが勝ったらお願い…聞いてくれる?」
「んぁ?なんだ?」
「私達が勝ったら…煉君を貸してもらっていいかな?」
「は?」
満面の笑みで俺たち二人にお願いを提示する神山の笑顔にはなんとなく邪悪なモノが見え隠れしていた。
「お前…そうか…そういう事か…やっと分かった…」
怖い顔で誰かを見つめる勇人はなんだか勇人じゃないような気がしてしょうがない。
勇人は…こんな顔をする奴だったのか?
ったく…こいつらは模擬戦前に戦闘不能になったんだから今日は辞退だな、よーし、こいつらと当たった奴らは覚悟決めろ〜特にこの二人なぁ〜」
担任が倒れ込んで残った生徒をドームの隅っこに引きずっていった。
その後に本来なら各自配られたクジに書かれている相手と戦うそうだが…。
「なぁ…なんで俺達はクジ一枚もないんだ?」
「知るかよ!お前が変なことするからだろうが!」
「まぁ、お前らはやり過ぎだからみんなやりたくねぇってよ、くじを配った瞬間に辞退しちまったよ」
担任が煙草に火をつけて煙を蒸していた。
いや待て、ここ禁煙っていうか学校内だぞ?喫煙する教師って、色んな意味でいいのか?
そんなことを考えながらもデバイスをホルスターに戻していると担任は笑いながら質問した。
「なぁ、お前らのデバイス…本当綺麗だなぁ…」
「なんすか?デバイスが綺麗って、てかデバイスを展開したら綺麗なんて言えない気がするんですけど…」
「そうだよな、俺の奴なんてただの大剣だから綺麗も何もないよなぁ?」
「あははっ、そうきたか、そういう意味じゃなくてな?デバイスってのは物によってはデバイスそのものが持ち主を決めるんだよ、まぁ、普通は人が無理矢理決めちまうが…お前らのデバイスが相性の良いって事で綺麗って言ったんだ。
ほれ、そんなお前ら対戦相手を見つけてやった。感謝したまえ。」
俺たちに指定した場所を書いた紙を手渡してニヤニヤと笑っていた。
「よく分からないけど…勇人行こうぜ!」
「あー…悪い、先に行っていてくんね?」
「うぃー、了解ー、」
指定された場所に走る俺を見送る勇人の顔には何か変な違和感があるような気がしたけど…気のせいだよな。
煉が指定の場所に向かうのを確認した勇人は担任に向けて鋭く睨んだ。
「なぁ、担任さんよ…あんた…」
「おっと…まだやらなきゃいけない事があったなぁ!んじゃ!俺は逃げるように走り去るぜ」
「あっ!お前!チッ…しょうがねぇ…また今度聞いてやる!」
走り去った勇人を見ながら担任は青春だなぁ…なんて思いながら見ていた。
その後、何処かに引きずられる勇人を見たのは誰一人もいなかった。
「遅えよ!何してんだ!」
「あ?悪いね、少し話をしてたんだ♪」
「ん?あぁ…そりゃいいんだけど…どうするよ…相手あいつだぞ…」
あれ?勇人ってこんな風に話すっけ?
何か勇人の口調に違和感を覚えながら指を指す。
「あっ!煉くーん!よろしくねー♪」
「ふーん…」
指定された場所にいたのは結衣と…確か…神山だったはず。
でも、結衣は下を向いて突っ立っているだけで神山は前にあった時よりオロオロしてなく気味が悪いくらいにニコニコしていた。
ニコニコと笑いながらこちらを見つめてくる神山には何かモヤモヤとした変な気持ちになるが…まぁ、気のせいという事にしておこう。
「ねぇねぇ!私達のペアが勝ったらお願い…聞いてくれる?」
「んぁ?なんだ?」
「私達が勝ったら…煉君を貸してもらっていいかな?」
「は?」
満面の笑みで俺たち二人にお願いを提示する神山の笑顔にはなんとなく邪悪なモノが見え隠れしていた。
「お前…そうか…そういう事か…やっと分かった…」
怖い顔で誰かを見つめる勇人はなんだか勇人じゃないような気がしてしょうがない。
勇人は…こんな顔をする奴だったのか?
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