話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。

怪盗80

第20話:正義のココロ。

「んで、なんか見つけたか?」

「あー、こんなのがあった!」

勇人の手に取ったものは馬鹿でかい大剣だった。
それも勇人の身長よりも長い大きな大剣でありながらも勇人は軽々と持ち上げていた。

「えっ!なんでそれ持ち上げれるの?それ400キロ…」

新しいおもちゃを買ってもらった子供の様にはしゃいでいる勇人はキラキラとした目でこちらを向いた。

「なぁ!煉!練習しに行こうぜ!」

「ん〜…こんなに私のチューニングしたデバイスを使ってくれるなんて本当に嬉しいよ!よし!私も君達を応援しよう!あっ、君達の専属の整備士にもなってあげても…」

ぶつぶついいながらエルは俺たちの引っ張ってドームに連れていった。
そこでは練習試合などが出来る施設と移動している間に説明してくれたが…。
もうドーム内では沢山の学生が練習試合をしていた。
ドームにいた結衣が同じクラスの女の子と一緒にペアを組んでいた。
あいつもペア組んだのか…ん?てかあのペア何処かで…。

「あのよぉ〜、俺らは強い奴と戦いたいんだけど!お前らクソ弱すぎて話にならない!」

煽りを含んだ大声でドーム内を響かせる黒髪の男子生徒。
その目線の先には傷だらけの生徒がボロボロのデバイスを手に掴んで俯いていた。
その光景を見た俺たち二人はひそひそと話しながら辺りを見ていた。

「あー、やっぱりどんな学校でもあーゆー奴は一人いるよな」

「だよなぁ…」

「おーい!あそこにいる奴って犯罪者の娘のエルじゃねぇか?」

ゆっくり歩き出してこちらへ近く黒髪の男子生徒は身長が170は超えているだろうか分からないが髪を後ろに上げてオールバックにしていた。
そして、顔つきには人を嘲笑う様な嫌気の差す物があった。

「なんだ?新入生を使って実験か?だってお前は犯罪者の娘だからなぁ!」

大笑いしながらエルを指差す黒髪の男子生徒。
それを聞いたエルははっきりとした声でその男子生徒に反論をする。

「違う!お父さんは犯罪者なんかじゃない!あの人は私の!私の…」

「お前は!犯罪者の娘で!この学園でも出来損ないなんだよ!」

汚い言葉で罵倒する男子生徒はイライラしながらエルを睨みつけていた。

「なぁ、あんた…そこまでにしておいた方がいいんじゃね?」

口を開いたのは勇人だった。
そして、勇人はその男子生徒の片手を握って表に笑顔を見せて笑う。

「はっ!『出来損ない』に出来損ないって言って何が悪い!」

「や、やめなよ…この人先輩だよ?私は大丈夫だから、ね?早く逃げた方が…」

震えながらエルが小声で勇人に伝えるが聞く耳なんて持たずに笑いながら目線を前に向けていた。

「なぁ、先輩さん…こいつが作ったデバイスであんたに勝ったらどうする?そうなると…あんたは出来損ないが作った出来損ないの物に負けた事になるよな?」

ニヤニヤしながら辺りを見ながら勇人は周りの学生を煽る様に話し出した。

「そ、それがどうしたんだよ!」

「エル、確か決闘する事って同級生じゃなくてもできるよな?」

「う、うん…まさか…やめて!」

一方的な威圧に少し後退する。
そして、高らかに先程目の前の奴がドームに響くくらいの声で話していたように宣言する。

「今から!俺たち勇人と煉の二人は!あんたに決闘を申し込む!」

何馬鹿な事言ってんだこいつは。
だけど…俺もそんな気分だったのは内緒だ。

「ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「学園」の人気作品

コメント

コメントを書く