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ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。

怪盗80

14話:殲滅=全滅。

「なぁ…なんか武器になりそうな物とかない?」

面倒臭そうに勇人がテロリストを投げ飛ばしながら話しかける。
辺りを見渡してもテロリストしか居ない。

「そんな事言われても…俺のデバイスはお前じゃ使えないだろうし…」

じりじりと近づいて来るテロリスト達を自分のデバイスで薙ぎ倒すがキリがない。
片手で投げ技などでテロリストを退けている勇人は本当に人間なのかと思ってしまう。

「美琴!どうせ勇人のデバイスでも作ってあるんだろ?さっさと出してくれ」

「ある訳ないでしょ!そもそもこっちも大変なんだからこっちを助けてー♪結衣ちゃんを守りながらはちょっときついかなぁー♪」

テロリスト達の向こう側で笑いながらテロリストを翻弄している美琴。
何かを決心したような顔をして勇人に話しかける。

「あー…美琴、勇人…少し血使う…」

「へっ?」

「りょーかーい♪」

勢いよく地面に剣を突き刺して柄のスロットに一つ瓶を入れる。
装填した時にガチャッ…と小君の良い音が鳴る。
深呼吸をしながら元々剣に入っていた自分の血を循環するような感覚を覚えながらさらに剣を奥に深々と突き刺す。

「ふぅ…、俺の血は特別なんだよな…なら…こんな事も出来るよな!」

刀身を完全に地面に突き刺すとテロリストの下から自分の血で作られた結晶体がテロリスト達の足や体に紅い結晶が纏わり付き動く事すらできなくなった。

「試しにやってみたけど…本当なんでもできるよな…」

「お、お前…危ねぇじゃねぇか!」

改めて手に握られているデバイスを見る。
こんな小さな物からこんな事も出来るから驚きだ。
勇人の目の前にも突き出している結晶体を目の前で避けていた。

「悪りぃ悪りぃ、テロリスト達制圧出来たんだから許してよ」

「チッ…てか、あの生徒会長は?」

「あー…美琴〜大丈夫かー…」

「大丈夫なんだけどさー…範囲考えてね?」

「は?何言って…」

周りを見渡すと半径10メートルほどの範囲で血の結晶が地面から突き出ていた。
外側の結晶はボロボロと壊れ始めていたがやり過ぎだと自分でも分かった。
美琴が守っていなかったら結衣は多分串刺しだったのだろう。

「とりあえず、煉君にはもう少し鍛錬が必要かなー?」

「えぇ…」

ガクッと肩を落とす煉を笑いながら弄る美琴とオロオロしながら辺りを見渡す結衣。

「なぁ、それよりも、美琴お前の持ってるアタッシュケースの中にあるデバイスは誰のなんだ?」

軽めな笑いと共に気になっていたアタッシュケースの中身を聞こうとすると、真顔のまま質問に何の解答も答えずに美琴は歩き出した。

「………」

無言のまま立ち去ろうとする美琴を捕まえる。

「離してくれないかな?離してくれたら何かご褒美に…」

「おい、勇人…奪え…」

指を鳴らしてゆっくり近づく勇人に恐れたのだろうため息を吐いてアタッシュケースを前に突き出した。

「分かった!分かったから!」

すぐさまアタッシュケースを開けるとそこには俺の奴とは全く違うデバイスが一つ鎮座していた。

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