ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。
第12話:襲来
朝の7:00。
厳重に鍵を掛けられた扉の前で二人の女の子が待っていた。
その部屋は煉の部屋であり昨日の約束の時間から数分が経とうとした。
「煉くーん、どうかしたのー?」
「煉君、早く出てこないと生徒会長が怒って扉を蹴り破る気だから早く出てきて!」
「そうだよ!早く出てきて、お願いだから早く起きて」
扉越しで恐喝紛いな事を言い放つ二人、煉はこの状況でベッドで寝ていた。
「起きてください煉様、美琴様と結衣様がお呼びですよ?」
「あの…なんで風見がいるの?」
「私はどんな所でもいるので」
「答えになってねぇ!」
ベッドから飛び跳ねて警戒態勢を取る。
その一瞬の隙を見逃さず俺を首根っこを捕まえ扉の向こうへ放り投げた。
「「おはよう、煉君♪」」
「あの…すみませんでした…」
心地いい風が吹く学園都市。
朝っぱらなのに俺の体は熱くなっていた。
その理由は間違いなくこれである。
「あの…離してくれません?もう逃げないので…」
「だって二回も逃げようとするなんて信用がないからね」
両腕をがっちり掴まれて逃げれなくなっていた。
女の子に捕まれて身動きが取れない状況…。
くっ…こんな屈辱受けるくらいなら殺せ!
なんて台詞を吐けるくらいの気力があれば良いのだけれどもそんな気力もなかった。
連れてこられたのは学園都市最大級のデパート。
大きさは東京ドーム一個半の敷地内に娯楽施設、スーパー、遊園地などが入っているようだ。
だけど、何故か美琴の手にはアタッシュケースが握られており不思議な感覚だった。
だが、左側はなぜか胸が軽く当たってありがとうございます!じゃなくて…少し心配するが、逆に右側の美琴が掴んでいる方は全く当たらない、てか逆に痛い。
「よーし、さっそく服を見に行こうよ!結衣さんも一緒に!」
「は、はい、煉君には後で一緒にパフェを食べるんだからね」
「勘弁してくれよ…俺は部屋でゴロゴロするんだよ!!」
「「何か言った?」」
「言ってません。」
この人達怖い…。
んな馬鹿な事を考えている間に二人分の荷物を抱えていた。
靴や服、アクセサリーなどもあるが特に服が多かった。
「あっ、もう少しでお昼だね少しイートインで昼食でも食べてから帰ろっかな♪」
「はぁ…てかこんなに買って使うのかよ…」
イートインの机に座った俺たち三人の周りには総数16個にもなる箱や服が積まれて置いていた。
「あー、疲れた…こんな沢山買うなんて聞いてないぞ」
「もう頼りないなぁ…煉君、何か買って来てあげようか?」
「悪りぃ…んじゃこの金でハンバーガーでも買って来てくれ」
疲れた様子の俺を見た結衣はオロオロとしながら心配そうに見ながらハンバーガーを買いに行ってくれた。
頼むからやめてくれ…俺はそんな耐性を持っている訳がないんだよ。 
机に突っ伏している俺の頭を軽く叩く人がいた。
「おーい、稽古では何も言わなかったのにこんな事で弱音を吐くなんてね」
「ははっ…笑うなら笑ってくださいよ。」
「笑わないよ、君は私のお気に入りだしね♪」
クスッと笑う美琴には少し可愛らしさがあるが稽古の時に8割邪魔ばかりしてた人だということを忘れていた。
「煉君、これでよかったかな?」
「あ、ありがとう…」
ハンバーガーを乗せたタッパーを持ってきた結衣は穏やかに笑っていた。
いつもの様な真面目でキツそうな目ではなく気軽に話しかけられる仲になっていた。
「そういえば…生徒会長は煉君と仲が良いですよね、何か理由でもあるんですか?」
「んー…別に普通に稽古をつけたりして…」
突然遠くから爆発音が聞こえた。
爆発のせいでデパートが揺れ立つことすら難しい。
周りも同じく揺れを耐える事に必死だった。
「きゃぁ!何何!!どうして!?」
「美琴…これって…」
「うん…今すぐに、いや…連絡出来ない」
「なんで!あの電話は妨害されないんだろ!?」
「電話本体を忘れた…」
真顔で美琴の顔を見る。
舌を出してテヘッ♪と言うサインを送る美琴を一発殴りたい。
『あーあー、このデパートに居る奴に言っておいてやる、抵抗したら命はないと思え』
「ね、ねぇ…私達ってこのまま助からないのかな…?」
「あーーー!なんでこんな面倒くさい事になるんだよ!」
大声を出して面倒くさがる煉は立ち上がって力が抜けたようにだるーんとなっていた。
そこに銃を持ったテロリスト一人がこちらへ着て様子を見に来た。
「おい、お前、大声を出してないでこっちに…」
「うるさいわ!てか、なんでこんな時間にテロしてんだよ!こちとらヤンデレ+脅迫まがいな事でここに連れてこられたんじゃい!こんな不幸な事あってテメェらは俺からまた大切な休日を奪うのかよ!あー、大声出したから喉乾いた…水飲んできて良い?」
「ぉ、おう…なんか…その…大変だったんだな…ま、まぁ…それくらいなら…それと変な事はするなよ!」
「んじゃ変なことするわ」
テロリストなのに何故か優しい口調で話す人は水を飲む事を許してくれてイートインの水を飲める場所に歩き出した。
同時にノーモーションでホルスターから柄を取り出して自らの血で刃を形成しテロリストの首元に押し付けた。
腕を後ろに回して何か変な動きをしたらすぐに肩を外せる様にしてある。
「なぁ…お前らの目的は何?言ってくれれば離すけど…」
「お、俺たちは…ここで強いデバイスを手渡しされる情報を得てここに来た…ただデバイスを奪うだけだ!」
呆れながらゆっくり刃を離して美琴が何処からか取り出した縄で縛った。
「さてと…どうする?美琴…」
「ん?何言ってるの?助けられるのが私達しかいないなら、助けるしかないじゃない!」
走り出す美琴の後に嫌なようにため息を吐いてめんどくさそうに頭を掻きながら歩き出す。
厳重に鍵を掛けられた扉の前で二人の女の子が待っていた。
その部屋は煉の部屋であり昨日の約束の時間から数分が経とうとした。
「煉くーん、どうかしたのー?」
「煉君、早く出てこないと生徒会長が怒って扉を蹴り破る気だから早く出てきて!」
「そうだよ!早く出てきて、お願いだから早く起きて」
扉越しで恐喝紛いな事を言い放つ二人、煉はこの状況でベッドで寝ていた。
「起きてください煉様、美琴様と結衣様がお呼びですよ?」
「あの…なんで風見がいるの?」
「私はどんな所でもいるので」
「答えになってねぇ!」
ベッドから飛び跳ねて警戒態勢を取る。
その一瞬の隙を見逃さず俺を首根っこを捕まえ扉の向こうへ放り投げた。
「「おはよう、煉君♪」」
「あの…すみませんでした…」
心地いい風が吹く学園都市。
朝っぱらなのに俺の体は熱くなっていた。
その理由は間違いなくこれである。
「あの…離してくれません?もう逃げないので…」
「だって二回も逃げようとするなんて信用がないからね」
両腕をがっちり掴まれて逃げれなくなっていた。
女の子に捕まれて身動きが取れない状況…。
くっ…こんな屈辱受けるくらいなら殺せ!
なんて台詞を吐けるくらいの気力があれば良いのだけれどもそんな気力もなかった。
連れてこられたのは学園都市最大級のデパート。
大きさは東京ドーム一個半の敷地内に娯楽施設、スーパー、遊園地などが入っているようだ。
だけど、何故か美琴の手にはアタッシュケースが握られており不思議な感覚だった。
だが、左側はなぜか胸が軽く当たってありがとうございます!じゃなくて…少し心配するが、逆に右側の美琴が掴んでいる方は全く当たらない、てか逆に痛い。
「よーし、さっそく服を見に行こうよ!結衣さんも一緒に!」
「は、はい、煉君には後で一緒にパフェを食べるんだからね」
「勘弁してくれよ…俺は部屋でゴロゴロするんだよ!!」
「「何か言った?」」
「言ってません。」
この人達怖い…。
んな馬鹿な事を考えている間に二人分の荷物を抱えていた。
靴や服、アクセサリーなどもあるが特に服が多かった。
「あっ、もう少しでお昼だね少しイートインで昼食でも食べてから帰ろっかな♪」
「はぁ…てかこんなに買って使うのかよ…」
イートインの机に座った俺たち三人の周りには総数16個にもなる箱や服が積まれて置いていた。
「あー、疲れた…こんな沢山買うなんて聞いてないぞ」
「もう頼りないなぁ…煉君、何か買って来てあげようか?」
「悪りぃ…んじゃこの金でハンバーガーでも買って来てくれ」
疲れた様子の俺を見た結衣はオロオロとしながら心配そうに見ながらハンバーガーを買いに行ってくれた。
頼むからやめてくれ…俺はそんな耐性を持っている訳がないんだよ。 
机に突っ伏している俺の頭を軽く叩く人がいた。
「おーい、稽古では何も言わなかったのにこんな事で弱音を吐くなんてね」
「ははっ…笑うなら笑ってくださいよ。」
「笑わないよ、君は私のお気に入りだしね♪」
クスッと笑う美琴には少し可愛らしさがあるが稽古の時に8割邪魔ばかりしてた人だということを忘れていた。
「煉君、これでよかったかな?」
「あ、ありがとう…」
ハンバーガーを乗せたタッパーを持ってきた結衣は穏やかに笑っていた。
いつもの様な真面目でキツそうな目ではなく気軽に話しかけられる仲になっていた。
「そういえば…生徒会長は煉君と仲が良いですよね、何か理由でもあるんですか?」
「んー…別に普通に稽古をつけたりして…」
突然遠くから爆発音が聞こえた。
爆発のせいでデパートが揺れ立つことすら難しい。
周りも同じく揺れを耐える事に必死だった。
「きゃぁ!何何!!どうして!?」
「美琴…これって…」
「うん…今すぐに、いや…連絡出来ない」
「なんで!あの電話は妨害されないんだろ!?」
「電話本体を忘れた…」
真顔で美琴の顔を見る。
舌を出してテヘッ♪と言うサインを送る美琴を一発殴りたい。
『あーあー、このデパートに居る奴に言っておいてやる、抵抗したら命はないと思え』
「ね、ねぇ…私達ってこのまま助からないのかな…?」
「あーーー!なんでこんな面倒くさい事になるんだよ!」
大声を出して面倒くさがる煉は立ち上がって力が抜けたようにだるーんとなっていた。
そこに銃を持ったテロリスト一人がこちらへ着て様子を見に来た。
「おい、お前、大声を出してないでこっちに…」
「うるさいわ!てか、なんでこんな時間にテロしてんだよ!こちとらヤンデレ+脅迫まがいな事でここに連れてこられたんじゃい!こんな不幸な事あってテメェらは俺からまた大切な休日を奪うのかよ!あー、大声出したから喉乾いた…水飲んできて良い?」
「ぉ、おう…なんか…その…大変だったんだな…ま、まぁ…それくらいなら…それと変な事はするなよ!」
「んじゃ変なことするわ」
テロリストなのに何故か優しい口調で話す人は水を飲む事を許してくれてイートインの水を飲める場所に歩き出した。
同時にノーモーションでホルスターから柄を取り出して自らの血で刃を形成しテロリストの首元に押し付けた。
腕を後ろに回して何か変な動きをしたらすぐに肩を外せる様にしてある。
「なぁ…お前らの目的は何?言ってくれれば離すけど…」
「お、俺たちは…ここで強いデバイスを手渡しされる情報を得てここに来た…ただデバイスを奪うだけだ!」
呆れながらゆっくり刃を離して美琴が何処からか取り出した縄で縛った。
「さてと…どうする?美琴…」
「ん?何言ってるの?助けられるのが私達しかいないなら、助けるしかないじゃない!」
走り出す美琴の後に嫌なようにため息を吐いてめんどくさそうに頭を掻きながら歩き出す。
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