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ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。

怪盗80

第9話:新しく不安な学園生活

勇人拉致の事件から数ヶ月。
夏秋冬を越してまた春がやってきた。
うるさく鳴り響く目覚まし時計を止める。
ここは国立春風戦場高等学園(春風学園)の生徒専用の寮。
広さはそこそこの広さで台所や風呂、そしてベッドルームまである俺からしたら豪華部屋だ。

「ん〜…」

目覚ましは朝の6:30を指して秒針がいつも通りの感覚で刻々と時間を刻む。
着替えを済ませると扉がドンドンと叩かれる。

「おーい、煉!起きてんだろ?起きてたら扉開けやがれ」

「はいはい、朝からうるさいな…」

めんどくさそうに扉を開けると友人の勇人が扉の前で腕を組んで待っていた。

「おはよう!朝飯を食いに来た!」

「よし、帰れ」

扉をすぐに閉めて自分の朝飯を準備する。
扉の向こうから何か聞こえるけど何も聞こえない振りをし続ける。
ふと、叫び声が途絶えると次に妙に和かな声で話しかけた。

「煉…朗報だ。今、風見から連絡が来たんだけどさ、美鈴がお前に朝飯を食べさせたいんだってさ」

「マジかよ…なんでこんなギャルゲーみたいなイベントがあるの?」

「……そうだな♪よし、行こうか」

勇人はニコニコしながら俺の背後を取りながら美琴&美鈴の部屋に向かう。
美琴&美鈴の部屋の前に着くと扉の下の隙間から何か紫色の煙が出ている。

「なぁ…勇人…朝飯作ってやるから今すぐ帰ろう」

「無理だ…逃げられない…だって背後に風見がいる…」

バッと振り返るとメイド服の風見が和かな笑顔で微笑んでいた。
あぁ、これは確かに逃げれない…。
二人ともは脳裏に浮かぶこれから起きる未来に絶望していた。
風見は和かな笑顔で俺たち二人を部屋の中に連れ込む。
部屋の中では美鈴が味噌汁らしき物を作り終わったようだ。

「あっ、風見…連れてきて…くれたんだ」

「はい、美琴様の命令通りに…」

「み、美鈴…俺達もうご飯を食べちまってさ…な!」

「そ、そうだよ俺達もう腹いっぱいでさ!」

「遠慮しないでいい…ほらアーン…してやる…」

勇人の方に箸が進んでいくのを見て安心しながら距離を取ろうとする。
それを見逃すはずも無く勇人は俺の体を引っ張って丁度いい位置に立たせた。

「ングッ…」(バタン!)
一つの黒い物体を俺の口に突っ込むと体が痙攣を起こして動かなくなった。
何これ…塩酸…?口の中に酸味と苦味が…。
痙攣だけならいいのだが、痙攣+毛足の痺れが伴って体に悲鳴を上げさせる。

「れ、煉!!クソォ!誰がこんな事を…」

「あれ?煉君、どうして私の部屋に…こんなに人が…」

状況を把握してからすぐに美琴は何かの布を纏った。
布を纏ったらすぐに美琴の姿は消えて何処にいるのか分からなくなった。

「あっ!テメェ!逃げてんじゃ…」

その後、みんなが目を覚ます時には美鈴は風見によって叱られていた。
それと残った勇人は煉を抱えて学園に登校したその状況を見た学園生からは…。
喧嘩した相手を助けてくれるイケメンがいる。
という噂が建てられていた。


「なぁ…なんでお前と同じクラスなんなんだ?いやー、やっぱりこーゆー事が一番いいわー」

「頼む…お前が俺と変わってくれ俺は二次元しか無理なんだ」

春風戦場高等学園、一年生教室で煉と勇人が前後一緒の席になり喧嘩をしていた。
一つ後ろの席には黒髪ツインテールに目元がしっかりとしており、いかにも学級委員をしそうなしっかりとした女子だった。
周りから冷たい目で見られているが関係ない。
そして、隠キャの俺たちには苦手な部類に入る。
今はこいつをこの席に押し付けておけば俺の勝ちだ!

「はーい、席に着いて授業を始めます」

「先生の手にあるアタッシュケースってなんですか?」

一人の生徒が普通の授業には必要ないアタッシュケースを持っている先生に質問すると先生は冷静に説明しだした。

「それでは…今から貴方達に自分専用のデバイスを探して貰うための説明を
します」

「デバイス…?なんだそれ?」

「何言ってんのか分からないな」

ざわざわと話し出す生徒達には動揺が現れていた。
そりゃそうだろ、だって突然意味不明な物を探してもらうなんて言われたってどうすんだよ。

「そうですね〜試しに…」

「勇人君、前に来てこの中で一つ持ってください」

先生が窓を見ていた勇人を指名すると勇人はめんどくさそうに立ち上がって前に出て行った。

「それでは勇人君はこの中から適当な物を
選んでください」

「んじゃ適当に…」

アタッシュケースからデバイスを取り出して握り込むと拳銃の形を形成した。

「コレは説明用のデバイスなので誰だって使う事が出来ます、その他にも適合しないと起動すらしない物まであります。
さっ、説明はこれくらいで…それでは皆さん体育館に横にあるドームへ集まってください」

ずらずらと体育館横のドームに向かおうとすると黒髪ツインテールの女子生徒が俺の制服の袖を引っ張った。

「あのさ…煉君でいいのよね?その腰についているの何?」

「えっと…何の事かな?」

やけに上から目線で話しかけてくるツインテール生徒に少しビクつく。
(だって怖いじゃん!漫画によくあるツンデレならまだしもツン10割しかないじゃん!
これならまだ美鈴のツン9割デレ1割の方がいいよ!その方が受けいいだろ!
てか、美鈴(ロリっ子)にツンデレ属性があるのか?)
そんな馬鹿な事を考えて相手が次にどう話してくるかを脳内でシュミレーションする。

「だから!君の腰についているの何?教えてくれない?」

「えっと…教えれないんだよね…ごめん!!」

「ちょ、ちょっと!!」

すぐに逃げるように走り出すと追っかけてくる様子もなく逃げた。
すまない…俺にはそんなコミュニケーション能力は備わってないんだ。

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