ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。
第8話:阿呆らしい結末
手に取ったスマートフォンの画面には勇人の居場所に関して詳しい場所が記されていた。
そこには古ぼけた工場が建っていた。
いかにも隠れてますと言っているような物だ。
「さてと…瓶は二個、最高で一時間か…」
バックから専用の戦闘服を取り出して装着し胸下のホルダーに瓶を一つセットした。
もう一つの瓶は自身のデバイスの奥まで装填しなければ起動はしないみたいだ。
「おーい、勇人ー!いるなら返事しろー」
工場内で声を張り上げて勇人に呼び掛けるが返事が帰ってこない。
ゆっくりと警戒しながら歩き出していく。
埃が被った見知らぬ機械などが並ぶ工場は少しだけ不気味な雰囲気を醸し出す。
「普通、こうゆう時ってゲームなら地下とかあるよな…」
二階に上がって1階を見渡してみるとブルーシートが不自然に掛かっている場所があった。
そこは入り口近くにあった置物にブルーシートが掛かっているが何故かそこだけ埃が溜まってなかった。
不審に思いブルーシートを取り外すとそこには扉と言えばいいのか分からないが地下に繋がると見える物があった。
「ここかな?」
扉に手を掛けて上に開けようとするとおもむろに扉が上に開けられた。
扉に隙間が空いてそこには財布を持った私服なのだろうかアリアがいた。
青い顔をしてデバイスを起動する訳でもなくそのまま黙っていた。
「…」
「…」(バタンっ)
「テメェ!!開けやがれ!!開けねぇと勇人もろとも爆破するぞゴラァ!!俺には今、ある意味の爆弾持ってんだからな!あぁん?」
助けに来た人とは思えない言動で恐喝する煉に怯えながら扉を抑えて入らせない様に塞ぐアリアは嫌になってきていた。
「あー!なんでこんな事になるのよー!」
「おいゴラァ…」
背後から聞こえたしゃがれた声に肩を驚かしたアリアが振り向くとそこには牢屋で捕まえている筈の勇人がいた。
監視役から鍵を奪って開けたのだろう。
勇人は苛立っていたのか血塗られた顔と、拳には血がこびり付いておりこの現状ではどちらが犯人なのか分からなくなる。
「煉テメェ!遅いんだよ!あとでマ◯ク奢れや!」
「奢ってやるからそこのアリアをぶん殴ってでもいいから脱出しやがれ!」
おもむろに瓶を装填しデバイスを起動した煉は結晶の刃を扉に突き刺して扉をこじ開けようとする。
「わ、分かった…分かったから…マ◯クでもなんでも奢るから…近づかないで…」
現在デバイスという武器がないのと恐怖に負けアリアは降参を話し出すが勇人にそんな事が聞く耳を持っている訳ではなく。
「ざけんなよ…この負けヒロインがぁ!!」
力溜めた拳をアリアの腹に打ち込む勇人の目には自分の為ではなく他人の煉の為に拳を振るった。
「ふぅ…勇人〜大丈夫か?」
「テメェよりは大丈夫じゃねぇよ」
「「あははははっ…」」
勇人は伸びてしまったアリアを抱えて地下から出てきた。
何故か煉はアリアを代わりに背負わされた。
理由としては…。
巨乳には興味がないからな!
うん、やっぱりこいつはいつも通りだ。
「あのさぁ…ちょっと見えたんだけど地下に血塗れの男が居たんだけどアレどうした?」
「ん?あいつが俺の事煽ったからぶん殴った」
「お、おぅ…」
「てか、お前その格好なんだ?やけにかっこいいな」
「これは…とりあえず美鈴に感謝するか」
アリアを抱えている俺と何も持たずに歩いている勇人。
歩いて帰る途中に美琴からのお叱りの電話を受けながら美鈴の研究所もとい春風戦場学園に連れてかれた。
「煉君、何か言いたい事は?」
「最後くらいは美少女に蔑まれて足で踏まれながら蹴られたいです!」
「うん、勇人君には聞いてないからね」
「すみません…でも助けたんで許してください…」
やれやれと頭を抱える美琴に美鈴が肩に手を置いて首を振る。
さっきまでの工場地下にいた監視役がウイルスをばら撒いた奴らしくウイルスは消滅して結果的に勇人は貢献した…らしい…。
「それと…アリアって言ってた奴…黙秘を続けてる…何か知らない…?」
「いや?知らないけど…てか!俺達受験生なんだけど…この事バレたりしてムショにぶち込まれたり…」
「安心してください、煉様達は全国の中学校でのテストで合格基準を満たしているので美琴様の学園に通う事ができます」
待て待て、今なんて言った?
こいつ今、学園に通う事が出来るって…。
俺達そんなに頭が良かったか?
そんな事を相談する二人、それを見ながらクスクスと笑っている風見には少しだけ苛立ちを思った。
「まぁ、そうゆう事だからこれからも学園でよろしく♪煉君♪勇人君♪」
「「待てやゴラァ!!」」
現在家にいる妹に連絡してみるがもう遅かった。
結局、勇人の家族に連絡しても、もう既に学園に通う事にされており、なんというか泣いていた。
「おい美琴!まさか…」
無言でグッドサインを出している美琴。
二人ともが地面に膝を落として絶望した。
その絶望はどこのゲーマーにもよく分かってくれるだろう。
「「俺達(ギャル)ゲーマーはどうやってお金持ち学園に馴染めばいいんだよ…」」
学園内に絶叫が響き渡った。
そこには古ぼけた工場が建っていた。
いかにも隠れてますと言っているような物だ。
「さてと…瓶は二個、最高で一時間か…」
バックから専用の戦闘服を取り出して装着し胸下のホルダーに瓶を一つセットした。
もう一つの瓶は自身のデバイスの奥まで装填しなければ起動はしないみたいだ。
「おーい、勇人ー!いるなら返事しろー」
工場内で声を張り上げて勇人に呼び掛けるが返事が帰ってこない。
ゆっくりと警戒しながら歩き出していく。
埃が被った見知らぬ機械などが並ぶ工場は少しだけ不気味な雰囲気を醸し出す。
「普通、こうゆう時ってゲームなら地下とかあるよな…」
二階に上がって1階を見渡してみるとブルーシートが不自然に掛かっている場所があった。
そこは入り口近くにあった置物にブルーシートが掛かっているが何故かそこだけ埃が溜まってなかった。
不審に思いブルーシートを取り外すとそこには扉と言えばいいのか分からないが地下に繋がると見える物があった。
「ここかな?」
扉に手を掛けて上に開けようとするとおもむろに扉が上に開けられた。
扉に隙間が空いてそこには財布を持った私服なのだろうかアリアがいた。
青い顔をしてデバイスを起動する訳でもなくそのまま黙っていた。
「…」
「…」(バタンっ)
「テメェ!!開けやがれ!!開けねぇと勇人もろとも爆破するぞゴラァ!!俺には今、ある意味の爆弾持ってんだからな!あぁん?」
助けに来た人とは思えない言動で恐喝する煉に怯えながら扉を抑えて入らせない様に塞ぐアリアは嫌になってきていた。
「あー!なんでこんな事になるのよー!」
「おいゴラァ…」
背後から聞こえたしゃがれた声に肩を驚かしたアリアが振り向くとそこには牢屋で捕まえている筈の勇人がいた。
監視役から鍵を奪って開けたのだろう。
勇人は苛立っていたのか血塗られた顔と、拳には血がこびり付いておりこの現状ではどちらが犯人なのか分からなくなる。
「煉テメェ!遅いんだよ!あとでマ◯ク奢れや!」
「奢ってやるからそこのアリアをぶん殴ってでもいいから脱出しやがれ!」
おもむろに瓶を装填しデバイスを起動した煉は結晶の刃を扉に突き刺して扉をこじ開けようとする。
「わ、分かった…分かったから…マ◯クでもなんでも奢るから…近づかないで…」
現在デバイスという武器がないのと恐怖に負けアリアは降参を話し出すが勇人にそんな事が聞く耳を持っている訳ではなく。
「ざけんなよ…この負けヒロインがぁ!!」
力溜めた拳をアリアの腹に打ち込む勇人の目には自分の為ではなく他人の煉の為に拳を振るった。
「ふぅ…勇人〜大丈夫か?」
「テメェよりは大丈夫じゃねぇよ」
「「あははははっ…」」
勇人は伸びてしまったアリアを抱えて地下から出てきた。
何故か煉はアリアを代わりに背負わされた。
理由としては…。
巨乳には興味がないからな!
うん、やっぱりこいつはいつも通りだ。
「あのさぁ…ちょっと見えたんだけど地下に血塗れの男が居たんだけどアレどうした?」
「ん?あいつが俺の事煽ったからぶん殴った」
「お、おぅ…」
「てか、お前その格好なんだ?やけにかっこいいな」
「これは…とりあえず美鈴に感謝するか」
アリアを抱えている俺と何も持たずに歩いている勇人。
歩いて帰る途中に美琴からのお叱りの電話を受けながら美鈴の研究所もとい春風戦場学園に連れてかれた。
「煉君、何か言いたい事は?」
「最後くらいは美少女に蔑まれて足で踏まれながら蹴られたいです!」
「うん、勇人君には聞いてないからね」
「すみません…でも助けたんで許してください…」
やれやれと頭を抱える美琴に美鈴が肩に手を置いて首を振る。
さっきまでの工場地下にいた監視役がウイルスをばら撒いた奴らしくウイルスは消滅して結果的に勇人は貢献した…らしい…。
「それと…アリアって言ってた奴…黙秘を続けてる…何か知らない…?」
「いや?知らないけど…てか!俺達受験生なんだけど…この事バレたりしてムショにぶち込まれたり…」
「安心してください、煉様達は全国の中学校でのテストで合格基準を満たしているので美琴様の学園に通う事ができます」
待て待て、今なんて言った?
こいつ今、学園に通う事が出来るって…。
俺達そんなに頭が良かったか?
そんな事を相談する二人、それを見ながらクスクスと笑っている風見には少しだけ苛立ちを思った。
「まぁ、そうゆう事だからこれからも学園でよろしく♪煉君♪勇人君♪」
「「待てやゴラァ!!」」
現在家にいる妹に連絡してみるがもう遅かった。
結局、勇人の家族に連絡しても、もう既に学園に通う事にされており、なんというか泣いていた。
「おい美琴!まさか…」
無言でグッドサインを出している美琴。
二人ともが地面に膝を落として絶望した。
その絶望はどこのゲーマーにもよく分かってくれるだろう。
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