ゲーマーでモブキャラ扱いの俺が何故かヒーローになった話。
第4話:戦いの後には…。
不思議な高揚感に満たされながら剣を握り締めながら自分の間合いへと走り出す。
それに対してフードの女は大鎌を思いっ切り振り被って大振りに振る。
大振り振られた大鎌は正確に俺の首を掻っ切る軌道だったが走るスピードを落とさずにスライディングでフードの女の内側に入り込む。
地面に擦られ紅い火花を散らす赤い結晶の刃を上へと斬り上げたが。
「ツッ…!!」
フードの女は咄嗟の判断で大振りに振られた鎌を無理矢理剣の軌道に合わせて弾き返す。
弾き返され体が後ろの方へと吹き飛ばされながらも受け身を取りながら次の攻撃に集中した。
「ねぇ、キミ…なんであの鎌を避けれたノ?」
「あ?お前の攻撃が遅く見えてんだよ…訳が分からないけど、これもこの柄の力なんだろうな!」
赤い結晶の剣をフードの女に向ける。
大鎌を地面に突き立てるとフードの女は笑い出した。
その笑いには少しだけ恐怖を感じたがあまり怖いとは思えなくなっていた。
「ワタシと同じく、人間…辞めちゃったネ♪」
「まさか…お前…アリアか?」
カタコトで話された言葉に昼間会ったアリアの事を思い出した。
よく見てみればアリアと同じくらいの身長にマスク越しでよく分からないが似ている声。
多分だが、あのフードの女はアリア本人だと考えた方がいいだろう。
「気づいてくれたんダァ♪でも私ってね…結構…諦め悪いんだよ♪」
昼間に会った時にはカタコトでしか話さなかったアリア本人が今では悠長に話をしている。
そこにも驚いたがそれ以上にあの大鎌に恐怖を感じていた。
「それじゃあ…バイバイ…♪」
アリアが大鎌をまた持つとヒビ割れた装飾から赤い燐光が強まった。
大鎌を大振りで振り回し始めるとずっと止まらずに振り回し始めた。
赤い燐光が衝撃波の様な物で全方向へ放たれた。
幸いな事に勇人はアリアの近くにいる為衝撃波には当たらないのだが…。
「クソッ…多過ぎんだろ…」
速さは鈍いが大量の衝撃波を避けながら近付こうとする煉に近づけさせない様に大量の衝撃波を生み出す回転。
「ヒィ…なんでこんな事になるんだよ!あーこれで衝撃波を斬れればいいのにさ!」
ひたすら避ける煉、右手で握られている赤い結晶の剣に衝撃波が擦れると衝撃波自体が分裂した。
それを見た煉は頭を整理してから大量の衝撃波に走りだした。
よく考えてみれば、これは弾幕ゲームだ。
一発でゲームオーバーの鬼畜弾幕ゲームだけどチートありだと思えばまだ鬼畜仕様ではない。
「オラァ!!!!!」
強く握られた剣で衝撃波を受け止めてからそのまま斬りまくった。
走り出すと斬っていく勢いに乗ってどんどん速さが加速している事に煉自身が驚いた。
速さを殺さない様に速度を上げながら加速を続ける。
(あと…5mくらいっ…もっと…もっと早くッ!)
「くっ…このォォォ!!」
残り5m程度まで迫り、あと一歩の所でさっきよりも特大の衝撃波が目の前で放たれた。
それさえも剣で斬られてまた勢いが加速していく。
「これが…俺の必殺技的な何かだぁ!!」
赤い燐光を光らせ、結晶の剣が振り回している大鎌の刃に横一文字に振られる。
普通なら遠心力で力が大きい大鎌よりも剣の方が壊れ易いだろうが結果は剣が当たった場所からヒビが入り大鎌は真っ二つになった。
紅い剣の燐光が鈍く光った。
元々ヒビが入っていた所に剣が当たったのか綺麗に真っ二つに割れた。
「えっ…あり得ない…このデバイスは…Aランクのデバイスなのに…」
「あっ…ヤベッ…目が霞んで…」
膝を着いて落ち込みフードが外れたアリアと眠るようにぶっ倒れた煉。
ゆっくりと勇人は立ち上がって煉を抱えると煉の家に向かった。
「ありがとな…助けてくれて…」
小さく呟くと勇人はアタッシュケースと煉を運びながら歩き出した。
次の日。
「あー…痛え…勇人、水…」
「はいはい…てかなんでこんな事になってんだ?何か理由があるのか?」
俺の家で縛られていた風見さんは、
自身のせいで怪我をさせてしまった。せめてものお詫びに世話をさせてくれ。
と言い半ば強引に俺の家で動けるようになるまでお世話をする事になったらしい…。
「いえ、ただ単に煉様はデバイスの容量に耐え切れたけれどもいつも動かしていない筋肉を無理矢理動かした為の筋肉痛だと考えられます」
「簡単に言うと?」
「ただの筋肉痛だと思えばよろしいです」
真面目な考えを率直に言ってくれてありがたいけどそれは俺がただ運動してないオタクだからだよね?
そんな阿呆らしい事を考えている間に風見がおもむろに立ち上がった。
「とりあえず、私は昼ご飯を作ってきますので寝ておいて下さい」
「煉、お前筋肉痛が治ったら覚えておけよ」
「なにをだよ、何か悪いことしたか?」
「いや…ありがとな…」(ボソッ…)
ボソボソと喋る勇人に少し煽り気味で話していると風見さんが食べやすいお粥を作ってくれた。
「煉様、1週間後に春風美琴様がこの家に来るそうですがよろしいですか?」
「いや、なんで来るんだ?」
「貴方のデバイス適合祝いだそうです」
なんで俺の家に来るんだろう…。
ゲームの展開的には普通…突然家に訪れて何処かへ拉致するという展開になってもおかしくない筈だ。
まぁ、多分風見が俺が全身筋肉痛だと連絡しておりそれを重く見てくれたのだろう。
そう信じたい。
「とりあえず、一週間後までにこの状態をなんとかして治さないといけないんだよな?」
「えぇ、もし治らなかったら即効性の治癒薬で無理矢理治させてあげますのでご心配なく」
「そんな物もあるのかよ、なら早くそれを使って治そ…」
「いいのですか?即効性の治癒薬は使うと全身に激痛が走りますが…」
笑いながら風見が何かを取り出そうとした手を掴んだ。
それは本能的な反射と言ってもいい。
治るとしてもこれ以上痛くなるのは流石にキツイ。
「やめてくれ」
手を握ったまま少しの時間が経つと風見が少し顔を赤らめ顔を逸らした。
「いえ…その…私の傷が少し疼いて…」
「「アンタは縛られていただけだろうが!!」」
二人ともが大声で突っ込んだからか俺の筋肉痛が痛んで痛みで悶絶していた。
それに対してフードの女は大鎌を思いっ切り振り被って大振りに振る。
大振り振られた大鎌は正確に俺の首を掻っ切る軌道だったが走るスピードを落とさずにスライディングでフードの女の内側に入り込む。
地面に擦られ紅い火花を散らす赤い結晶の刃を上へと斬り上げたが。
「ツッ…!!」
フードの女は咄嗟の判断で大振りに振られた鎌を無理矢理剣の軌道に合わせて弾き返す。
弾き返され体が後ろの方へと吹き飛ばされながらも受け身を取りながら次の攻撃に集中した。
「ねぇ、キミ…なんであの鎌を避けれたノ?」
「あ?お前の攻撃が遅く見えてんだよ…訳が分からないけど、これもこの柄の力なんだろうな!」
赤い結晶の剣をフードの女に向ける。
大鎌を地面に突き立てるとフードの女は笑い出した。
その笑いには少しだけ恐怖を感じたがあまり怖いとは思えなくなっていた。
「ワタシと同じく、人間…辞めちゃったネ♪」
「まさか…お前…アリアか?」
カタコトで話された言葉に昼間会ったアリアの事を思い出した。
よく見てみればアリアと同じくらいの身長にマスク越しでよく分からないが似ている声。
多分だが、あのフードの女はアリア本人だと考えた方がいいだろう。
「気づいてくれたんダァ♪でも私ってね…結構…諦め悪いんだよ♪」
昼間に会った時にはカタコトでしか話さなかったアリア本人が今では悠長に話をしている。
そこにも驚いたがそれ以上にあの大鎌に恐怖を感じていた。
「それじゃあ…バイバイ…♪」
アリアが大鎌をまた持つとヒビ割れた装飾から赤い燐光が強まった。
大鎌を大振りで振り回し始めるとずっと止まらずに振り回し始めた。
赤い燐光が衝撃波の様な物で全方向へ放たれた。
幸いな事に勇人はアリアの近くにいる為衝撃波には当たらないのだが…。
「クソッ…多過ぎんだろ…」
速さは鈍いが大量の衝撃波を避けながら近付こうとする煉に近づけさせない様に大量の衝撃波を生み出す回転。
「ヒィ…なんでこんな事になるんだよ!あーこれで衝撃波を斬れればいいのにさ!」
ひたすら避ける煉、右手で握られている赤い結晶の剣に衝撃波が擦れると衝撃波自体が分裂した。
それを見た煉は頭を整理してから大量の衝撃波に走りだした。
よく考えてみれば、これは弾幕ゲームだ。
一発でゲームオーバーの鬼畜弾幕ゲームだけどチートありだと思えばまだ鬼畜仕様ではない。
「オラァ!!!!!」
強く握られた剣で衝撃波を受け止めてからそのまま斬りまくった。
走り出すと斬っていく勢いに乗ってどんどん速さが加速している事に煉自身が驚いた。
速さを殺さない様に速度を上げながら加速を続ける。
(あと…5mくらいっ…もっと…もっと早くッ!)
「くっ…このォォォ!!」
残り5m程度まで迫り、あと一歩の所でさっきよりも特大の衝撃波が目の前で放たれた。
それさえも剣で斬られてまた勢いが加速していく。
「これが…俺の必殺技的な何かだぁ!!」
赤い燐光を光らせ、結晶の剣が振り回している大鎌の刃に横一文字に振られる。
普通なら遠心力で力が大きい大鎌よりも剣の方が壊れ易いだろうが結果は剣が当たった場所からヒビが入り大鎌は真っ二つになった。
紅い剣の燐光が鈍く光った。
元々ヒビが入っていた所に剣が当たったのか綺麗に真っ二つに割れた。
「えっ…あり得ない…このデバイスは…Aランクのデバイスなのに…」
「あっ…ヤベッ…目が霞んで…」
膝を着いて落ち込みフードが外れたアリアと眠るようにぶっ倒れた煉。
ゆっくりと勇人は立ち上がって煉を抱えると煉の家に向かった。
「ありがとな…助けてくれて…」
小さく呟くと勇人はアタッシュケースと煉を運びながら歩き出した。
次の日。
「あー…痛え…勇人、水…」
「はいはい…てかなんでこんな事になってんだ?何か理由があるのか?」
俺の家で縛られていた風見さんは、
自身のせいで怪我をさせてしまった。せめてものお詫びに世話をさせてくれ。
と言い半ば強引に俺の家で動けるようになるまでお世話をする事になったらしい…。
「いえ、ただ単に煉様はデバイスの容量に耐え切れたけれどもいつも動かしていない筋肉を無理矢理動かした為の筋肉痛だと考えられます」
「簡単に言うと?」
「ただの筋肉痛だと思えばよろしいです」
真面目な考えを率直に言ってくれてありがたいけどそれは俺がただ運動してないオタクだからだよね?
そんな阿呆らしい事を考えている間に風見がおもむろに立ち上がった。
「とりあえず、私は昼ご飯を作ってきますので寝ておいて下さい」
「煉、お前筋肉痛が治ったら覚えておけよ」
「なにをだよ、何か悪いことしたか?」
「いや…ありがとな…」(ボソッ…)
ボソボソと喋る勇人に少し煽り気味で話していると風見さんが食べやすいお粥を作ってくれた。
「煉様、1週間後に春風美琴様がこの家に来るそうですがよろしいですか?」
「いや、なんで来るんだ?」
「貴方のデバイス適合祝いだそうです」
なんで俺の家に来るんだろう…。
ゲームの展開的には普通…突然家に訪れて何処かへ拉致するという展開になってもおかしくない筈だ。
まぁ、多分風見が俺が全身筋肉痛だと連絡しておりそれを重く見てくれたのだろう。
そう信じたい。
「とりあえず、一週間後までにこの状態をなんとかして治さないといけないんだよな?」
「えぇ、もし治らなかったら即効性の治癒薬で無理矢理治させてあげますのでご心配なく」
「そんな物もあるのかよ、なら早くそれを使って治そ…」
「いいのですか?即効性の治癒薬は使うと全身に激痛が走りますが…」
笑いながら風見が何かを取り出そうとした手を掴んだ。
それは本能的な反射と言ってもいい。
治るとしてもこれ以上痛くなるのは流石にキツイ。
「やめてくれ」
手を握ったまま少しの時間が経つと風見が少し顔を赤らめ顔を逸らした。
「いえ…その…私の傷が少し疼いて…」
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