オタクと元ヤクザが結婚したら…
12 遼ちゃんの就職は困難??
「遼ちゃんさんが働きたいって?」
そう。
「うーん……遼ちゃんさん、昔はヤクザの組長やってたから、社会でやっていけるのか心配よね……。」
私は遼ちゃんの好きにしていいって言ったんだけどぉ……やっぱり不安しかない。
「無事就職できるかどうかだよね。」
「け、けどさ!家族の為に働きたいって言い出したんでしょ?だったら応援するしかないんじゃない?」
花……。
「不安や心配がまだあると思うけど……とにかく笑顔で見守ろうよ!由ちゃんも、パパ応援したいよね〜。」
「う、う〜!」
「花の言う通りだね。」
「無事就職できるかじゃなくて、就職できる!てこと、考えたらいいよね。」
「前向きに。私達も応援するからさ!」
美咲、美紅、花……うん!ありがとう!
やっぱり、この3人に相談したら、スッキリするよ!
遼ちゃんは、ハローワークに紹介してもらった、職場の面接を受けてる。
前向きに……笑顔で……か。
頑張ろう。3人の未来のために!
「ただいまあ。」
あ!お帰り!
遼ちゃんは、帰ってきた後、由ちゃんを抱っこした。
「由太郎、おりこうさんにしてたか?」
「う!」
遼ちゃん……どうだった?
「……聞きたいか?」
うん。
なんか、元気なさそうな顔だけど……。
「……だめだった。」
そう……。
「また、別のを受ける。」
……うん!頑張って!遼ちゃんの就職のために、私も頑張ると決めたから!
「由香……。」
ささ、ご飯食べよっ!
「まただめだった……。」
どうして?
「……顔が。」
「まあ、遼太郎さんは昔っからそんな顔ですもんね。」
「……!」
りょ、遼ちゃんが、テルくんを怖い顔で睨んでる!
「すすすすすみませーーーーーん!!」
「あと、バレたんだ。昔のこと。」
あちゃー……。
「散々悪さをしたやつが、うちに来て就職したいのなんだのかんだのいうより、自分の人生をもう一度歩み直せって言われた。」
ひどい……そこまで言わなくてもいいのに。
「それが現実なんですよ、由香ちゃん。」
テルくん……。
「遼太郎さん、うちで働きません?」
そういえばテルくんちは、雑貨屋だったね!
「ありがとな。けど、お前んちにお世話になりたくねえんだ。ごめんな。」
「そうなんですか……。」
「明日もう一度、面接があるから。」
うん!頑張って!
「応援します!」
面接が終わった夜道……1人でトボトボ歩いていた。
今日もだめだった……顔と経歴で……。
どうしよう、これから……。テルんちに世話になるか?
そうするしかない……。
「おや?遼太郎じゃねえか!」
誰かが俺を呼んでる。
後ろを振り向くと……お!?
黒いリーゼントで、髭を生やしていて、赤の半袖のジャケットを着ていて、白のTシャツを着ていて、ヒョウ柄のステテコを履いていて、黒のサンダルを履いていて、右手にコンビニの袋を持っているジジーは……。
「竜次!?」
「久しぶりだなあ!何年振りか?」
「10年振りだ。」
俺の皇牙組を建てる前にいた組の元仲間、長瀬竜次。39歳。
「ニュース観たぜ!有名人みてえだったなあ!」
竜次がいきなり、俺の肩を組んできた。
ゆ、有名人って……よせよ。濡れ衣着せられただけだし。
「今、どうしてんだ?」
妻と息子がいる。
「結婚してんのか!」
ああ。
「おめでとさん♪なあ、仕事何もやってねえだろ?」
今就活中だ。今んとこ、雇って貰うところはねえな。
「そうか……ならさ、俺んとこで働かね?」
お前のとこで?
「ああ。いい儲け話になると思うけどよぉ……。」
その話、詳しく聞きてえな……。
えっ!?就職決まった!?
「たまたま、知り合いと会ってさ、明日からそこで働くようになった。建設業の事務作業で、時給もいいしな。」
本当に大丈夫なの?そこ。
「大丈夫だろ!」
……怪しい。
けどいっか!遼ちゃんの就職が無事決まったし!
「明日から頑張ってね、遼ちゃん!」
すると、遼ちゃんは、顔を赤くして、由ちゃんの方を向いた。
「お、おう……。」
あれ?照れてるの?
「さっさとご飯にすっぞ。」
はーい。
これからがますます楽しみになってきた♪
続く!
そう。
「うーん……遼ちゃんさん、昔はヤクザの組長やってたから、社会でやっていけるのか心配よね……。」
私は遼ちゃんの好きにしていいって言ったんだけどぉ……やっぱり不安しかない。
「無事就職できるかどうかだよね。」
「け、けどさ!家族の為に働きたいって言い出したんでしょ?だったら応援するしかないんじゃない?」
花……。
「不安や心配がまだあると思うけど……とにかく笑顔で見守ろうよ!由ちゃんも、パパ応援したいよね〜。」
「う、う〜!」
「花の言う通りだね。」
「無事就職できるかじゃなくて、就職できる!てこと、考えたらいいよね。」
「前向きに。私達も応援するからさ!」
美咲、美紅、花……うん!ありがとう!
やっぱり、この3人に相談したら、スッキリするよ!
遼ちゃんは、ハローワークに紹介してもらった、職場の面接を受けてる。
前向きに……笑顔で……か。
頑張ろう。3人の未来のために!
「ただいまあ。」
あ!お帰り!
遼ちゃんは、帰ってきた後、由ちゃんを抱っこした。
「由太郎、おりこうさんにしてたか?」
「う!」
遼ちゃん……どうだった?
「……聞きたいか?」
うん。
なんか、元気なさそうな顔だけど……。
「……だめだった。」
そう……。
「また、別のを受ける。」
……うん!頑張って!遼ちゃんの就職のために、私も頑張ると決めたから!
「由香……。」
ささ、ご飯食べよっ!
「まただめだった……。」
どうして?
「……顔が。」
「まあ、遼太郎さんは昔っからそんな顔ですもんね。」
「……!」
りょ、遼ちゃんが、テルくんを怖い顔で睨んでる!
「すすすすすみませーーーーーん!!」
「あと、バレたんだ。昔のこと。」
あちゃー……。
「散々悪さをしたやつが、うちに来て就職したいのなんだのかんだのいうより、自分の人生をもう一度歩み直せって言われた。」
ひどい……そこまで言わなくてもいいのに。
「それが現実なんですよ、由香ちゃん。」
テルくん……。
「遼太郎さん、うちで働きません?」
そういえばテルくんちは、雑貨屋だったね!
「ありがとな。けど、お前んちにお世話になりたくねえんだ。ごめんな。」
「そうなんですか……。」
「明日もう一度、面接があるから。」
うん!頑張って!
「応援します!」
面接が終わった夜道……1人でトボトボ歩いていた。
今日もだめだった……顔と経歴で……。
どうしよう、これから……。テルんちに世話になるか?
そうするしかない……。
「おや?遼太郎じゃねえか!」
誰かが俺を呼んでる。
後ろを振り向くと……お!?
黒いリーゼントで、髭を生やしていて、赤の半袖のジャケットを着ていて、白のTシャツを着ていて、ヒョウ柄のステテコを履いていて、黒のサンダルを履いていて、右手にコンビニの袋を持っているジジーは……。
「竜次!?」
「久しぶりだなあ!何年振りか?」
「10年振りだ。」
俺の皇牙組を建てる前にいた組の元仲間、長瀬竜次。39歳。
「ニュース観たぜ!有名人みてえだったなあ!」
竜次がいきなり、俺の肩を組んできた。
ゆ、有名人って……よせよ。濡れ衣着せられただけだし。
「今、どうしてんだ?」
妻と息子がいる。
「結婚してんのか!」
ああ。
「おめでとさん♪なあ、仕事何もやってねえだろ?」
今就活中だ。今んとこ、雇って貰うところはねえな。
「そうか……ならさ、俺んとこで働かね?」
お前のとこで?
「ああ。いい儲け話になると思うけどよぉ……。」
その話、詳しく聞きてえな……。
えっ!?就職決まった!?
「たまたま、知り合いと会ってさ、明日からそこで働くようになった。建設業の事務作業で、時給もいいしな。」
本当に大丈夫なの?そこ。
「大丈夫だろ!」
……怪しい。
けどいっか!遼ちゃんの就職が無事決まったし!
「明日から頑張ってね、遼ちゃん!」
すると、遼ちゃんは、顔を赤くして、由ちゃんの方を向いた。
「お、おう……。」
あれ?照れてるの?
「さっさとご飯にすっぞ。」
はーい。
これからがますます楽しみになってきた♪
続く!
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