東方 没義道録 紅魔郷編

クレイ G

メイド殺しの犯人

 霊夢と別れた魔理沙は長い廊下を歩いていた。
先程の廊下とは違い窓が存在する。
だが、窓には分厚いカーテンが掛けられている。
「ここは窓があるな」魔理沙はカーテンを開き、外を見る。
外は相変わらず霧が空を覆っている。
そして、月の部分だけ避けているようだ。
月だけがハッキリと見える。
その月は血で染まった様に赤かった。
「月が赤いな」
魔理沙が外を見ていると奥の方からピタピタと音が聞こえた。
魔理沙は驚いた。
「誰だ?」魔理沙はゆっくりと前に進む。
廊下を進進んで行くと左に廊下が続いている。
廊下を曲がる前に魔理沙はもう一度音を聞く。
魔理沙が聞き耳を立てるが、何も聞こえない。
「何も聞こえない」
魔理沙はゆっくりと廊下を見る。
するとそこは地獄が広がっていた。
あの地下と同じくいくつもの血溜まりがいくつもあり、何人ものメイドが血を流して倒れている。
メイドは地下と同じ服を来ていた。
メイドのほとんどは上半身と下半身が切断されている。
「おぇ、ごほ、ごほ、」魔理沙は壁に向かって吐いた。
「これで2回目かよ」涙目になって言った。
魔理沙は前に進む。
少し進むとメイドは居くなかった。
「ここまでか」魔理沙は後ろを見る。
すると近くに倒れているメイドに息があった。
「おい!大丈夫か?!」魔理沙は急いでメイドの元へ行く。
魔理沙は治癒魔法を唱える。
Rejicoレジコ」緑色の光が傷を癒す。
しかし、切断された下半身と上半身は切断されたままだ。
切断部分から内蔵がはみ出し、溢れ落ちる。
これじゃ数分と持たない。
「誰にやられた」魔理沙は聞く。
メイドは口元を開く。
掠れた声で言う。
「お、じょ、」メイドは最後まで言えずに力尽きる。
「おい!しっかりしろ!」魔理沙はメイドを呼ぶ。
魔理沙はメイドを静かに寝かせる。
「許さね、誰がこんな事を」力強く拳を握る。
帽子を深くかぶり魔理沙は先に進む。
すると遠くから叫び声が聞こえた。
「キャー」
魔理沙は悲鳴の聞こえた方へ走る。

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