東方 没義道録

クレイ G

少年は【人】になりたかった

 霊夢と別れた魔理沙は屋敷に入れる場所を探していた。
しばらく探すと数少ない窓の1つが空いていた。
「まったく〜霊夢の奴は、自分だけ簡単に屋敷に入って私は窓からかよ」魔理沙が1人で愚痴を言っている。
窓は中々の大きさで人1人入れるくらいの大きさだ。
魔理沙は体を窓の中へと入れた。
そこは廊下だった。
屋敷の中は全体的に赤色が主体のようだ。
赤色のカーペットが敷かれている。
廊下の端には花瓶が置いてある。
花瓶は台の上においてあり、赤い薔薇が添えてある。
「なんだ?全部真っ赤じゃないか」魔理沙は辺りを見回す。
廊下の1番奥に扉がある。
魔理沙は扉の方へ歩いていく。
「扉はここしかないのか」魔理沙は扉をゆっくり開ける。
すると階段が現れた。
階段は下に向かっている。
この下に何かあるのか?
魔理沙は階段の底を見ようとする。
しかし、底には何も見えない。
深い闇が階段の底を包んでいる。
降りるしかないか。
魔理沙は階段を1段1段慎重に降りていった。
しばらくするとようやく階段の終わりが見えてきた。
階段が終わると再び扉が姿を現す。
「まったくいつまでさ迷えばいいんだ?」魔理沙は扉を開ける。
すると大きな部屋へでた。
その部屋は見渡す限り本が大量にあるので【図書館】のようだ。
「すげー場所に出たな」魔理沙は少々興奮気味だ。
魔理沙は図書館を探索する。
図書館は本を収納するための巨大な本棚が無数にある。
2階に続く螺旋階段が図書館の中心部にあるのが分かる。
そして、そこには大きな机があり、本が積み重ねられている。
その後ろにゆっくりと回転する球形の物体が設置してある。
「なんだここ?この屋敷よりでかいんじゃないのか?」魔理沙はこの図書館のでかさに驚いている。
そして魔理沙は図書館の本を見ている。
「お!これはこれは〜何やら面白そうな本発見〜」魔理沙は棚にある古い本を取り出す。
その本はかなり風化している。
色も変色している箇所が多数見受けられる。
魔理沙はその本を読んでみる。
本はの内容は昔話のようだ。
《それは遠い昔。まだ時代に名前が無かった遠い昔。カミサマだけが知っているお話。
 とある名前もない村に1人の鬼がいました。鬼は生まれて来てはいけないので、忌み子といわれ生まれついた時からその身に余る罰を受けていました。鬼の体は村の人に打たれ蹴られた時に出来た痣でいっぱいでした。鬼は村の人から舌がないと言われていたので喋る事も出来ませんでした。そして、その鬼に近ずく者もいませんでした。近ずけば村の人から酷い事をされてしまうからです。なのでその鬼に近ずこうとしませんでした。しかし、唯一鬼に近ずいた1人の女の子がいました。その女の子もまた、父親から忌み子と言われその身に余る罰を受けていました。女の子の体も毎日打たれ蹴られた跡がありました。
 ある日、鬼がいる牢の近くで父親に暴力を受けていた時の事でした。》

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