東方 没義道録

クレイ G

血染めの月に輝く館

 夢から目覚めたリクは魔理沙が霧の湖の方へ飛んで行くのを見た。
魔理沙が向こうへ飛んでいく。
何かあったのか?
「お兄さん何処へ行くの?」ルーミアが聞いてきた。
「さっき魔理沙が向こうへ飛んで行った。僕は魔理沙の方へ行くよ」僕は答える。
「じゃ、私が連れて行ってあげるよ。あっちは霧の湖だから空を飛ばないと行けないよ」ルーミアは言った。
「君、飛べるのか?」
「飛べるよ」ニコニコしながら答える。
さっき僕を喰ったヤツが僕に手助けをするなんて何か怪しい。
でも湖を泳いで渡るのは不可能だ。
仕方ない、ここはこの子に助けてもらおう。
「じゃ、お願いするよ」警戒しつつ言う。
ルーミアは体を浮かせ僕の両腕を掴み僕を浮かせる。
「それじゃ行くね」ルーミアは僕を持ち霧の湖へ飛んだ。
「君は妖怪なのか?」ルーミアに聞く。
「君じゃないよルーミアだよ」君と言われるのが嫌らしい。
「ルーミアは妖怪なのか?」訂正してもう一度聞く。
「そうだよ私は妖怪だよ。でも、安心して私は人間を襲わないから」ルーミアは真剣な顔で話す。
何を言っている?
ついさっき人間の僕を襲ったじゃないか。
服だって血だらけだし。
ルーミアの服だって・・・?
ルーミアの服を見る。
血が着いていない?
ルーミアの服には血が一滴も着いていなかった。
慌てて自分の服を見る、すると自分の服には血が着いていた。
どういうことだ?
分からない。
「お兄さん!」ルーミアが僕に声を掛ける。
「なんだい?」慌てて答える。
「さっきからぼーとして何を考えているの?」ルーミアが怒る。
「ごめん、少し不思議なことが起きすぎて整理していた」ルーミアに謝る。
「もうそろそろ島に着くよ」ルーミアが言う。
「島?」僕が問う。
「知らないの?つい最近霧の湖に島が出来たんだよ」ルーミアが教えてくれる。
知らなかった。
何せ幻想郷の事は霊夢から聞いたことしか知らないから。
「ほら、見えてきたよ」
霧の先に黒い影が見える。
その影に近ずいていくと影も次第と大きくなっていく。
そしてそれは姿を現した。
島に聳え立つ紅色の大きな【館】。
空に浮かぶ血に染まったように赤い【月】が【館】を輝かしく称えている様にかんじた。
ここに霊夢と魔理沙がいるのか。
この【館】何か、恐ろしい何かを感じる。
なんだろう。
ルーミアが降下していく。
島に到着した。
「着いたよ」ルーミアは手を離す。
「ありがとう。ルーミア」礼を言う。
「私も着いていくよ。お兄さん1人じゃ心配だもん」腕を腰に当て言う。
「ありがと。心強いな」
島の土を踏み【館】へ歩き始める。
2人が歩いていると【館】の門にたどり着いた。
僕が門を開けようとすると、「そこで何をしている?」

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