東方 没義道録

クレイ G

美しかった夢の女性

 ルーミアと名乗る少女にリクは首筋を喰いちぎられ、ルーミアはその肉を美味しそうにモグモグと味わう。
「あ、あ、」僕は言葉が出なかった。
肩を喰いちぎられたことで恐怖してしまい、言葉が出なくなった。
腕の感覚が全くない、痛みもない。
僕の肉を食べたルーミアが次の瞬間。
「うあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」叫んだ。
周りがルーミアの叫び声で満たされる。
ルーミアの顔は涙や、よだれ、鼻水といったものでぐしゃぐしゃになっている。
そしてルーミアの顔は【この世の終わり】を見たかのような表情をしていた。
そしてルーミアは倒れる。
そして僕も頭に血が回らなくなり意識を失う。
ここで、僕は死ぬのか?
こんな所で死ぬのか。
まだ、霊夢にあっていない。
 しばらくしてから僕は、目を覚ます。
周りは真っ白の部屋だ。
これは、いつもの【夢】か?
そうだ、僕は夢を見ているのか。
こんな時になんで見るんだ。
少し先にあの【箱】がある。
僕はそれに触れようとする。
しかし、遠くで女の声が聞こえた。
「それに触れてはダメよ。リク」柔らかく暖かい声だが少し力強かった。
僕は後ろを向く。
そこには、今日見た【夢】に出てきたあの、【女の人】がいた。
僕は【女の人】の方へ向かう。
「あなたは、確か今日の夢に出てきた」【女の人】に言う。
「そうよ、さっきはごめんなさいね。怖いものを見せてしまって」彼女は謝る。
「あなたは一体何者なんですか?」【女の人】に問いただす。
「今は言えないけど私はあなたの味方よ」彼女はそれ以上言わなかった。
「なんで僕のことを知ってるんですか?僕は、あなたのことを知らないですけど」僕は彼女に問う。
「ごめんなさい、それも今は説明できないの。【時】が来たら全て説明するわ」彼女言った。
「それより、リク。あなたはもうじき死ぬわ。」彼女話を変えた。
「え、もうじき死ぬ?」僕はキョトンとした。
まだ死んではいないのか。
それなら早く目を覚まして治療しないと。
「でも安心して。あたしがあなたに力を与えるから」彼女は強い口調で言った。
「力?」何のことだか分からない。
「そう、あなたはまだ、未熟で、弱いわ」彼女はキッパリと言った。
そう、僕は未熟で、弱い。
現に先程の少女に殺される位に弱い。
僕は無力だ。
「そこで、私があなたに力を与えるわ。この先強い敵が現れても負けないように。そして、もう、あ・・・ に」
なんだ?
ノイズの様なものが入って上手く聞き取れない。
「じ、かんが、ないわ」
ノイズが酷くなっていく。
【女の人】は僕のおでこに人差し指をあて何かを呟く。
ノイズが酷くて何も聞き取れない。
「ちょっ、僕はなんにも、」僕は抵抗しよとする。
「安心して」彼女は微笑む。
その顔はとても美しかった。
「リク、これだけは言っておくね。あの【箱】には近ずかないで。」
【箱】?!
「ちっと待ってくれ。あの【箱】を知ってるのか」大きな声で言うが、彼女には届かない。
彼女は最後に何かを言ったような気がしたが、聞き取れなかった。

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