東方 没義道録

クレイ G

宵闇の少女ルーミア

 妹紅に案内され人里にたどり着いた。
「じゃ、私はここで、気おつけていけよ」妹紅はそう言って竹林へと戻っていった。
「ありがとう」僕はお礼を言って手を振った。
藤原妹紅彼女も霊夢達と同じような能力を持っているのか分からない。
だけど僕を助けてくれたそれだけでも嬉しかった。
 辺りは先程より暗くなったのが分かる。
もう夜になったのだろう。
「まずい、時間がかかりすぎた」僕は足を動かす。
 人里へ入ると、木造平屋が軒を連ねている。
なのに人の気配が全くない。
恐らく異変が起こったせいで里の人達は外へ出たがらないのだろう。
しばらく里を徘徊していくと、里の外れに少女がいた。
こんな所に1人で何をしているのか。
誰もいない場所で1人の少女が両手を広げ楽しそうに回っている。
その光景は可愛らしいというより、不気味だった。
僕はその少女に話しかけてみた。
「こんばんは」恐る恐る声をかける。
「お兄さん、こんばんは」少女はニコニコしていた。
少女はの容姿はとても幼い。
目は赤、髪は黄色のボブ。 
白黒の洋服を身につけ、スカートはロングである。 
左側頭部に赤い【リボン】をしている。
「君は誰だい?」問いただす。
「あなたこそ誰?」
「僕はリク、人間だよ」
「そーなのかー」少女はまだニコニコしている。
少女の笑顔が不気味さを際立てる。
「君の名前は?」
「私はルーミアよろしくね」少女は名乗った。
「なんでこんな所にいるの?」ルーミアに問いただす。
「遊んでいたのよ」ルーミアは答える。
「遊んでいた?」
「そうよ、お兄さん私と遊ぶ?」ルーミアに誘われる。
「いや、僕は人を探しているから」霊夢を探すため断った。
「誰を探しているの?」
「博麗の巫女を探している、何処に行ったか知ってるか?」
「知らない、それよりお兄さんとても美味しそうじゃない」笑顔がさらにます。
「え?」僕は意味がわからなかった。
「僕を食べる?」恐怖が僕を襲う。
「目の前が取って食べれる人類?」
その言葉を発した刹那、ルーミアの赤い瞳が光る。
そして、ルーミアは僕の両手を掴み、握り潰した。
そして、ルーミアは僕の右肩から首筋にかけてを喰いちぎった。
首筋からは大量の血が流れる。
血管が幾つも切断され、脈打つ度に血がピュッと飛び出るのが分かる。
肉が大幅奪われ骨がむき出しになっている。
ルーミアは僕の肉をモグモグと味わう。
しかし、次の瞬間。
「うあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」辺りに悲鳴が響く。
ルーミアが泡を吹いて倒れる。
何が起こったのか分からない。
そして僕も意識が遠のき気絶する。

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