東方 没義道録

クレイ G

夢の謎

 目を覚ますと僕は汗だくになっていた。
あの夢は、とてもリアルな夢で実際に起こったものを見たような感覚にさせられる。
だが、実際夢で見たものを説明しろと言われても説明できない。
一つだけ確かなのはあの夢は恐ろしかったという事だ。
体には恐怖しか残っていない。
【恐怖】だけが・・・
「おはよう、リク」と女の子の声が聞こえた。
声が聞こえるほうを向くと、黒のまっすぐな髪、茶色の眼、やや高めの身長、袖が無く、肩・腋の露出した赤い巫女服と後頭部に結ばれた模様と縫い目入りの大きな赤いリボンが特徴の女の子がいた。 
「おはよう霊夢」と返す。
彼女は、博麗霊夢(はくれいれいむ)。
僕がこの世界に迷い込んだときに助けてくれて面倒を見てもらっている。
「凄い汗ね、お風呂沸いてるから入ってきなさい」と霊夢に言われた。
「分かった」と軽く返事をし、風呂場に向かった。
服を脱ぐと僕の体には数々の切り傷の様なものや、青紫色や青黒い痣が身体中についている。
痛みは無いのでそれほど気にしてい。
僕自身もそこまで気にしていない。
 お風呂にはゆずが入っていてとてもいい香りがする。
体を洗い、風呂に浸かる。
 僕は、今日見た【夢】の事を考えた。
いつもの夢だと箱に近づくとおわるはずなのに、何故今回は声をかけられて終わらなかったのか?
そもそも何故、何度も何度も同じ夢を見のか。
普通は1回見た夢はほとんど見ることはないという。
しかも夢を繊細に覚えている人はなかなかいない。
そもそもあの夢に出てくる【箱】は何なのか分からない。
そして、あの【女の人】は誰だったのか?
あの人は僕のことを知っているようだっけど何故だ?
僕はあの【女の人】を知らない。
そして、今回はいつもと違い恐怖心が凄かった。
だけどあの【女の人】は懐かしい様な悲しい様なもので心がいっぱいになる。
恐ろしいのに懐かしこの感情は一体なんなんだ?
「あの人、知らない人なのにどこかで見たことあるような・・・っ!」僕は頭を手で抑える。
夢のことを考えると凄い頭痛を起こす。
いつもだ、いつも【夢】の事を考えると頭が痛くなり思考力を低下させる。
ああダメだ、こんなんじゃ考えられないと思い、僕は一旦考えることを辞めて僕がここ、【幻想郷】に来た時の事を思い出した。

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