厨二病の俺が異世界でチート級になった件

魔桜狂夜

序章

 「くらえ!漆黒の炎地獄(ブラッティインフェルノ)」

黒い炎と共にモンスター達は次々と焼かれて消えていった。

「ふぅいっちょ上がりっと」
「相変わらず無茶苦茶ですね本当に」

と言って駆け寄ってきたのは、超絶可愛いロリっ子のシエラちゃんである。

「そうか?このくらい朝飯前だよっ。さてっ帰りますかぁ」
「そうですね。主様」

 そうこのシエラちゃんは、俺と主従関係を結んでいる。
そしてこの俺、東雲ハルトはこの異世界でチート級に強い勇者なのだ。



ジリジリジリジリ
「ふぁあもう朝かぁ。したくするかっ」

いつもの様に制服に着替え鏡の前に立ち
前髪をチェックしていつものあれを付ける。

「おはよぉ母さん、父さん」

自分の部屋を出てテーブルに向かうと母さんが朝食を用意して、父さんはいつもの様に新聞を読んでいた。

「おはよ、ハルト今日も勉強に勤しむんだぞ」

父さんは新聞を読みながらそういった

「ハルトあんたまたそんな眼帯なんて付けて父さんからも何言ってくださいよ」
「ん?まあまあいいじゃないか。ファッションと言うやつだろ?」

そう、いつものあれとはこの眼帯の事である。

「そそ母さんこれはファッションなんだよ」
「最近の子のファッションは分からないわねぇ」

分かるはずもないだろう。こんなファッション俺しかしてないのだから。
 そう、なんたって俺は厨二病全開の痛い子なのだ!!!!!

「ハルトおはおはっ今日も厨二病全開だねぇ」
「おはよう、我が友よ」

こいつは、友達のるいだ。こんな痛い俺でも
仲良くしてくれる良い奴。多分るいが居なかったら俺は、今頃3年間中学をぼっちで過ごしていただろう。だから本当に感謝している。

「今日は1時間目から体育だってよだりぃよなぁ」
「体育かっ!我にしてみれば中学生の体育など準備体操にもならんわ!」
「そかそかさすがハルトだな」

笑いながらるいはそういった。しかし実は本当に言った通り準備体操にもならないんだけどな
なぜなら、元々俺は運動神経には恵まれているからだ。色んな運動部から、勧誘されるくらいなんだが運動部に入ってしまうとゲームする時間とリアタイでアニメが見れないという理由で全て断った。

「今日の授業は、チームに分かれてバスケをするぞ!最下位のチームは、授業終わった後のモップ掛けと片付けな」

先生が、そういった途端生徒全員が俺とるいは
別のチームな!と言った。るいも俺と同じで運動神経いいのだ。けど俺とは違うのが、勉強も出来るというところ。なんて羨ましいやつだ。
 そして4チームに分かれ試合が、始まった。
始まってすぐに俺に、パスが回ってきた。

「いくぜ!疾風の如き加速ソニックブースト

掛け声と共に俺は、ドリブルで3人をあっとゆう間に抜きゴールの前まで来た。

「トドメだ!!流星バーニング!!!!!!!!!!」

こうして先制点は、俺が決めた。周りがこいつ本当に痛いなという目で見えるがお構い無しだ。
 そして俺の巧みな技に寄って1勝して次は、るいのチームと試合する事になった。これは、接戦になるとみんなが思った。その通り凄まじい接戦となったお互いに点を譲らずに残り1分で俺にパスが回ってきた。

「疾風の如き加速(ソニックブースト)」
「行かせないよハルト!」

他の生徒がついてこれないドリブルさばきを
あっさりとついてくる。本当にるいは、いい友であり、いいライバルだ。そしていつの間にかゴール下に俺はシュートをしようとジャンプした。

「我の勝ちだ!!!!!」
「絶対入れさせない!!!!!」

るいも同時にジャンプして俺のシュートを止めようとした。シュートを放ったが、るいの手が
ボールをかすめた。次の瞬間前かがみになっていた。るいが俺に覆い被さる様に倒れて来る。
俺はそのまま後ろに倒れた。頭を強く打った。
そして頭に激痛が走ると共に女の子の声がした。
「勇者様どうかお助けを…」



「痛ててそうだ俺頭強く打って気絶したんだっけ」

そして周囲を確認した俺は、一瞬固まった。
なぜなら目の前には、見たことがない景色と知らないロリっ子が立っていたのだ。

「あっ目が覚めたのですね。勇者様」
「勇者?はい?君は誰?ここは一体どこなの?」
「はいっ!私はシエラ、私が召喚してあなたは、勇者様としてこの国を救って欲しいのですっ」

こうして俺は、このロリっ子のシエラという子に召喚されて異世界に来て勇者をする事になった













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