一つのスキルで突き破れ

ノベルバユーザー332788

一体化

予定通り俺は異世界の人間の成り代りのため神田慧の体を捨てて魂だけの存在となった。その間チヌは、手からロープ見たいのを出して俺の魂を繋ぎ止め天界をでて肉体を探している間。チヌが異世界のルールや常識について話しているが、外界を確認することで夢中だった。空を悠々と飛ぶドラゴンの群れや草原にはいつくばるスライムを見て思わず。おーー、と声をもらしてしまった。
するとチヌは、ニヤニヤしながらこっちを見て、これからの手順を話し始めた。
「これから、お前に適正のある人間を探す。中でも戸籍や身元があまりわからない人間を選ばなくてはならないから生活環境は期待するな!」チヌがあっさりとそんなことを言った。俺は魂だけなので話せず心の中でいやいやいやそんな環境まじで無理やん!とツッコミを入れていると、チヌが、「お前の心の声聞こえているぞ!あとお前の魂と元の人間の魂を入れ替えるかる、お前の記憶と元の人間の記憶が入れ混ざりバクとまで言わないがぶっ壊れる可能性がある。」
俺は唖然とした。今まで乗る気だった気持ちが一気に冷めていく。その時だった。
チヌが下界に降り立ちボロボロの橋の下でボロボロの服を着て横たわっているガリガリな白髪の少年の横にしゃがんだ、魂の状態でも下界のようすはうかがえたので様子を見ていると、白髪で片目だけ赤っぽくパッチリとした目をもつ少年と話し始めた。耳を傾けて会話を聴いているとチヌが少年に向かって何やら不思議な言語で話し始めた。
そうすると少年は横たわったまま虚な目をして首だけを縦に振って魂が抜き取られた。そうするとチヌは、その魂を片手に持ちもう片っぽの手にあった。俺の魂にチヌは話しかけてきた。
「神の原則の5条には人間の回復は禁止されている。しかし、特異例で成り代わりの時だけは、回復していいとされている。だから、今からこの白髪の少年を回復させる。そしてお前を打ち込む。」と言ってチヌは、あっという間に痩せている白髪の少年の肉体の傷を回復させた。そしてついに、その体に俺の魂は入れられた。しかし、健康的な体に入ったのに余りの頭痛や憎悪を感じ神田慧は倒れ込んでしまった。新たな体を手に入れたがもともとこの体にあった記憶に自分が蝕まれるのを感じ
うめきながら橋の下で深い眠りについた。



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